転生したら召喚獣になったらしい

獅月@体調不良

文字の大きさ
10 / 276
一章 聖獣への道のり編

08

しおりを挟む

この世には知っていい事と、知らなくてもいい事の二つがある
その中で、俺のこの丸っこいボディーの原因を知ることは良いことなんだが
バケツに写る自分の姿を見て一瞬、硬直し頭の思考を回転させる

『 これは、犬か……? 』

初めまして新しいボディー

丸っこい顔立ちに短い手足、目尻は吊ってるも丸っこい瞳は濃い青色をして、鼻から下の半分の毛は灰色をしてるのに、半分から上の背中側は真っ黒だ
身体のフワフワ加減やら見ればロン毛の犬にも見えるが、どちらかと言えば狼のように硬そうにも見てる

『 狼か……それも子犬…… 』

狼を子犬と言うのかは分からないが、丸っこいボディーの理由が幼い体型だと理解した

よく育成ゲームとかで見る、レベル一位の弱いモンスターがレベルが上がるにつれて進化します、みたいな感じの外見に、この世界がどんな場所が想像が出来てきた

『 つまり俺は、レベル一のモンスターでノアは其を世話するパートナーってことになるのか? 』

ノアが?とバケツから手を離して振り返れば、そこにはふかふかの羽毛を堪能してる、見た目は小学低学年の子供がいた

『( いやいや、絶対に自分でなんとかした方が強くなれそうだろ…… )』

昨日の様子からして、レベル上げをしないような子供だ
それは良いとして、強くなるというか精神年齢大学生の俺が、体型が子犬ってことが気に入らないのだ

どうやって成長するのか分からないし、
もしかしたら獣のように時間と共に大人になるのか
そうすると長くこの身体とお友達ってことになる

『( 子犬扱いされてたから抱っこされたわけか…… )』

昨日の一連の様子を思い出すと、自分の甘さに頭が痛くなる
上手く歩けなかったのはこの身体に慣れてないから、今は使い方を分かってきたから出来るだけ歩こうと決めた

『 なぁ、馬さん。俺は狼なんだろうか 』

「 あははっ。だから言ったさ。君は銀狼とは違うのかと 」

毛並みの色は確かに銀色には思えないし
俺の想像するファンタジー世界の狼ってもっと、こう強そうなイメージだが今の外見は強そうには見えない
実際に歯も小さいから弱いだろう
あの自称 神様が言ってた" 速い脚 "なんてものも今は無いと思っていい
成長してから走れるのは想像できるほどに
今の俺には力が無い

『 俺は、成長出来るだろうか? 』

「 そうねぇ。私達のようなものは旅をし、経験を積めば大人になる。けれど肉食の狼の事は知らないねぇ 」

「 同じではないかしら? 」

『 えっ? 』

他の声に気づけば、此方の話を聞いていたらしい
羽毛馬が顔を向けていた
声のトーンからして彼女の方が若々しく思える

「 何事も経験だと思うわ。本能のままに過ごせばいいのよ 」

「 確かに、其が一番だろうさ 」

『 本能のままに…… 』

俺が一番、苦手な言葉だ
直感で動くなんて肉体派ではなく、どちらかと言えば理系で考えてから動く俺には
本能のままに、感じるままに、って具体的な事を分かるわけもなく
頭に浮かぶのは疑問符だけ

『 まぁ、でも……考えていても仕方無いか。色々とありがとう 』

何はともあれ、自分の容姿が分かっただけでも十分かと納得し
御礼を言えば羽毛馬は目を丸くし、彼女達は其々に笑った

「 ふふっ、狼に礼を言われたのは初めてだわ。どういたしまして 」

「 あははっ。面白いことも有るもんだねぇ 」

『 ……そ、そうか 』

俺は狼、立場からしたら襲って喰う側なのだろ
だからこそ、礼を言われた事の無い彼女達には
面白い事なんだな

何処か納得していればノアが戻ってきた

「 ノワール、そろそろみつかっちゃうからいこ! 」

『 ガウッ!( 分かった。それじゃ、また何処かで )』

「「 ヒヒィーーン! 」」

此れからの事を考えるには十分なことを教えてもらった
ノアに呼ばれて着いていく中で俺はどこか満足していた

ペットとしての生活は気に入らないが、獣としての生活なら面白そうだ

『( 丸っこいボディー!俺はこの身体を認めてやろう )』

コロコロした体型も幼いから
成長することを夢に見て、走るノアの後を追い掛けた

いや、ノア……子犬ってことを思い出してくれ

「 ノワール……つかれたの? 」

『 ハァー、ハァー……( この町……段差多くね…… )』
しおりを挟む
感想 64

あなたにおすすめの小説

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された

楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。 何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。 記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。 ---------- ※注) かっこいい攻はいません。 タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意! 貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。 ハッピーエンドです。 激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします! 全16話 完結済み/現在毎日更新予定 他サイトにも同作品を投稿しています。 様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。 初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!

身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される

秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました! 最終17位でした!応援ありがとうございます! あらすじ 魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。 ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。 死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――? 傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまいネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください! 表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。 名前が  *   ゆるゆ  になりました。 これからもどうぞよろしくお願い致します! 表紙にはAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。 校正も自力です(笑)

【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから

西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。 演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP *10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

処理中です...