30 / 276
一章 聖獣への道のり編
04
しおりを挟む俺の人型が解けないよう
口付けを交わす度に僅かに流れ込む魔力に嫌気がする
止めて消えて獣にでも戻れば終わるだろうに
一向に、ブランシュは口付けは止めない
強く握られた両手の骨が軋む程に痛み
肩すら吊ったような感覚があるのに
彼の舌先は俺の舌を丁寧に舐め擦り合わせ
歯並びをなぞり、唾液を流し込んでくる
飲みきれる訳もなく、口先から垂れるまま
何度も舌を弄ばれ
呼吸すら上手く出来ずに頭は酸欠になり
フワフワと真っ白になっていく
俺もまた雄、気持ちいい事には本能的に好きなのだろう
雄相手に、と嫌がるのは脳だけで身体は更に強いものを求めてる気がする
『 ンッ…( 童貞なのに、それも…… )』
結婚する相手しかヤらない、そう決めて童貞を貫いて来たのに
こんな奴にヤられるのかそれも雄、そんな事をふっと思っていれば
ブランシュの欲に溺れた瞳と視線が重なり
背筋は震える
『( 美形って狡い…… )』
格好いいから許してしまう
まるで女が、ヤられるならいっそのことイケメンなら許せる
なんて言うような事と良く似てる
ブランシュならいいと、頭の中で人間としての無経験の事等は忘れ去っていく
「 ン……ハァー、かわいい…… 」
敢えて耳へと顔を寄せ、低く囁く度に震えてしまう
獣の耳へと舌が辺り甘咬みされれば吐息は漏れ
腰は緩く捻る
『 んぅ、ぁ、っ…… 』
俺はこんな声が出せるのか、そう思うぐらいに
裏声に気持ち悪さも覚えるが声を気にする余裕などない
『 っ、くぅ、ンっ…… 』
ブランシュの指が腰から陰茎に触れ
長い指が絡み付き、ゆるりと上下に動かせば
腰は反り悩ましげに声漏れる
触り方を思い出したのか知らないが、手探りに見えた片手は器用に俺の陰茎を勃起さえ
擦り上げていく
『 ぁ、あっ!ぁ、くっ、んぅ、ンッ…… 』
芯から熱くなる身体に、汗は滲み
声を漏らしていれば、耳やら首筋へと舐めていたブランシュの顔は鼻先を頬へと擦りつけてきた後に、合図をするよう目線が合う
『( 質が悪い…… )』
態と俺からキスをさせるように仕向けるブランシュに、理性は負け顔を自らずらし
その唇へと浅く口付けを落とせば彼は鼻で笑い深く返してくる
『 ンッ、んぅ、ン…… 』
抵抗力を失った身体に力が入るわけもなく
拘束していた手を離したブランシュは、腕に触れ
誘うように首へと招く
力無く、そのまま首筋へと触れ
汗で張り付く襟足へと腕を回せば、彼の身体は密着するように胸板同士が触れる
『 ぁ、っ! 』
深い口付けに気を取られてる間に
自然と込み上げていた性欲に気付いた時には
頭は考える余裕が無くなった
『 っ~!! 』
口付けられ、舌が絡んだまま
腰を反らし白濁を吐き出し達した俺に、彼は手の平で先端を軽く撫でては舌先を程く
『 はぁ、はぁ…… 』
達した感覚に小刻みに震え、其でも陰茎を撫でたり擦るブランシュに翻弄されていれば
彼は頬へと口付けを落とし告げる
「 もっと、泣かせていいか? 」
『 っ…ヘンタイ、かよ…… 』
「 ふっ、そりゃ……雄だからなぁ 」
どんな趣向してるんだと軽く睨んだのも無意味で
彼は身体を離し、俺の肩を掴めば簡単に俯せへと変えた
ベッドのシーツが頬に当たる感覚に落ち着きすらあるものの、腹へと回された腕と持ち上がった尻に気付く
『 ブランシュ、待ってくれ!!俺は、雄だし……経験なんて……っ!! 』
慣らしだとか色々必要だろうに、頭の中でマニュアルだけはしっかりとある俺は
無理だと思うも後孔へと押し付けられた雄の陰茎の硬さに身体は強張る
「 触れてもないのに、ドロドロに垂れてるのに面白いことを言う…… 」
『 な、ちがっ……くっ! 』
「 コウガ、力を抜いとけよ…… 」
そんなの放った白濁が垂れただけだろ
絶対に違うと身体に力をいれるも、耳へと咬まれた痛みと押し当てられた陰茎が埋まる感覚に目は見開きぎゅっと閉じた
『 っ~~~!! 』
童貞卒業する前に処女を先に失った
そんな事はどうでも良くなるほどに
埋まる異物の感覚と開く孔に息は詰まる
排泄物を出すことの無い肉体なのにちゃっかり備わってるの理由が分からない
それにきっと、俺が人間の時に持ってたあれと違う気もする
痛みなど一瞬で、それより熱くてぬるっとした感触に息は漏れ涙は溢れる
『 はぁっ……( ヤバい…。気持ちいい…… )』
雄の陰茎が埋まり、内部を締め付ければ
耳元でブランシュが息を吐くのが分かり
彼は深く埋めたまま動くのを止む、俺の身体へと腕を回し首筋へと顔を埋める
『 んっ、っ……ブランシュ、体格差有るから、きついだろ…… 』
なに犯した相手を気遣ってんだと自分でツッコミたくなるが
実際に、体格差があることは知ってる
この体勢はキツいんじゃ無いかと問えば彼は答えた
「 ふっ、それでも体重はかけたくねぇな… 」
『 っ、ならどうしたらいい……? 』
汗を滲ませるブランシュは俺の髪へと鼻先を当ててから
身体を動かした、俺自身の腕の力だけで身体を支えるようにするようにすれば
彼は被り片手を俺の肩を掴む
「 そのまま、俺の攻めに、たえてくれ…… 」
『 っ……( これ、獣の交尾みてぇ…… )』
みたい、じゃなくてきっとそうなんだろう
5
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された
楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。
何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。
記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。
----------
※注)
かっこいい攻はいません。
タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意!
貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。
ハッピーエンドです。
激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします!
全16話 完結済み/現在毎日更新予定
他サイトにも同作品を投稿しています。
様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。
初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまいネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
名前が * ゆるゆ になりました。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
表紙にはAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。
校正も自力です(笑)
【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから
西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。
演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP
*10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる