転生したら召喚獣になったらしい

獅月@体調不良

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二章 宝物捜索 編

07

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ファルは説明してくれた

最高神さいこうしん、それは神々と同じ程に強くなった聖獣に与えられる"称号"であり 
今までの変化より大きく姿も変わると言う
そして"召喚獣"としての役目を終え、聖獣の長として神の庭ではなく、別に与えられた空間で人々を見守る側になると言う

まるで神様、そのままの立場になる為に神の庭に戻っては来ることなく、また新たな聖獣が生まれると…

「 噂だけどな、最高神なんて滅多になれるもんじゃねぇし 」

「 神の庭に行かなくなるって、それじゃ俺は魔力なんて貰いたくねぇな。ルーナと離れるじゃねぇか 」

「 強くなりゃ、離れても良いだろ 」

「 良くねぇよ、強さは求めちゃいねぇ 」

ソレイユの口調が悪くなることに、俺は彼が本気で離れることを嫌がってくれてるのは分かるけど
俺からしたら、目指せるものを目指したい
それに心当たりがない訳じゃない

『 俺はちょっと、ライフから聞いてたんだよ 』

「 なにがだ? 」

ソレイユの腕から離れて、二人との距離を置いた俺は今はないが、此処に確かにあった腹下へと触れながら眉を下げる

『 ライフが、速く強くなってソレイユと同じランクにならないと子は生まれないと言ってた…それは多分きっと、離れるからだ 』

相手からの魔力の供給が無くなってはダメなのか、其とも最高神になると子は出来なくなるのか分からないけど、確かに俺はソレイユと同じランクになることだ、みたいな事を言われていた

『 今の俺が、ソレイユに追い付けるわけないし、神殿の方に行ったらその時は、その時だよ…… 』

「 待て、今すぐ行くって訳じゃないだろ!それに最高神なんてならなきゃいい話だ 」

「 確かに神々が認め"称号"を与えるんだから、拒否すりゃいいが、きっともう二度と称号は得られないな 」

「 だから俺は、称号が欲しいわけじゃねぇ 」

俺が足を引っ張って、ソレイユが神様に近い存在になれることを止めてしまうのなら、俺はきっとその時に背を向けることだってするだろう
俺の為に、何度も嫌いな召喚を経験する必要はないし……子供だって諦めてもいい

『 無理しなくて良いんだ…。俺は、一人でも強くなれるし 』

「 聖獣は召喚されながら一人で強くなるもんだからなぁ~ 」

『 そうだよな…… 』

ファルの言葉に頷いていれば、拳を握り締めたソレイユから感じる魔力に俺達の視線は、彼へと戻れば
俯いたまま肩を震わせている、彼の周りに感じる電流と鎖の揺れる様子に息は詰まった

怒らせた、そう思うのはとても簡単だった

「 勝手に話進めんじゃねぇよ…… 」
 
『 ソレ、イユ…… 』

地雷を踏んだと分かっても此ばかり引けない俺は、ぐっと奥歯を噛み締め何を言われても良いと思う覚悟でキリッと眉を寄せ睨めば、彼は顔を上げてた

『 えっ…… 』

「 ふざけんなよ、離れるわけねぇだろ。称号なんていらねぇよ…。俺には、コウガだけいりゃ良いんだよ… 」

もっと怒るかと思っていた、いや実際に怒ってるのだろうが涙を流してぐずぐずに泣き始めたソレイユ……いや、シロに俺とファルは動揺を隠せない

「 えっ、ちょっ、兄さん!? 」

「 うっせーよ!!御前は引っ込んでろザコ 」

「 ザコ…… 」

もう、言い方が子供っぽいと言うか、既に少年の姿だから尚更、俺達が虐めた感じになることに戸惑えば、シロは両手で涙を拭きながら鼻水を時より啜って告げる

「 なんで…子供諦めんだよ。一緒にファフニールの元に行くんだろ、子育てするんだろ。俺にも、家族、見せてくれよ……勝手に、決めんなよ…… 」

『 だって、シロが……最高神なんて、格好いいって思って……俺、足手まといかなって…… 』

こんなにも素直に泣くシロに俺達は驚いたまま、どう慰めていいか分からない
ファルもまた、行き場のない両手が硬直したまま動揺してるのだから、よっぽどクールなシロが崩れたことが驚きなのだろう

「 好きな奴の、傍にいられねぇ奴なんてカッコよくもねぇよ…。なんで俺を突き放すんだよ、離れようとするんだよ、ずっと一緒だろ……
うぁぁぁんっ、ふざけんなよ……!! 」

『 ごめん、って……なっ、落ち着けって 』

大泣きするシロに動揺していれば、何かを察したファルは、彼を放置して俺の肩を掴んで背を向かせた

「 これ、多分……神様の仕業 」

『 へっ!? 』

「 泣き上戸の神が、ふざけてるだけで多分…本人、めっちゃキレてるだけ 」

なにその、妖怪のせいなのね~みたいなの!!
いや!泣き上戸にしては……チラッと振り向けば、確かに時折鼻水を嫌そうにかんでる姿はある

それなのに言葉を言おうとすると大泣きするシロに違和感と共に、逆にこれはこれで面白いと俺達は酷くニヤリと笑った

なんせ、本音でぶちギレても怖くないからだ

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