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二章 宝物捜索 編
08
しおりを挟む進化・毛色が変わるだけではなく、毛並みやら模様すら変わることがあり
大きな魔力を得ると同時に、力も得ることが出来る
身体能力と魔力が前より格段に上がる
五段階有る中で、俺が進化したのは二段階目らしく
前回は毛色が僅かに灰色になっただけだが、
今回は六角形の複合板状結晶であり、羊歯六華の模様を額から目元の下まで現れ、毛並みは今は柔らかいものに戻ってるが銀色へとなり、爪は前より鋭く青みがかり、尻尾は二本へとなっていた
背後を向き尻尾を見れば其々同じ動きをするのをみて、数だけ増えた感じに思える
身体は大きいが、何となく初めて見掛けた聖獣の一体である、狐の姿で尻尾が二本あったルナールと同じランクになった気がする
やっと彼等位かと、思いながら顔を二人へと戻す
「 御前は突然と進化したから、外部との体温調節に苦戦したが…徐々に慣れる 」
「 そうそう、驚くことはねぇよ 」
『 そう……なんで、突然進化出来たんだ? 』
ソレイユとファルの言葉に納得するも、進化が出来た事に疑問になる
「 それはシエルの魔力を貰ったのも有るだろうが、此所で修行して力が付いてたのを魔力を受け取ったと同時に破裂したんだろ 」
「 後は、氷結の牙狼って名前をもらったから、ウルフからフェンリルに認められってことで進化したんじゃね?今の御前は、フェンリルの子供っぽいぜ 」
『 フェンリルの子供…… 』
なんで、大人になって喜んでたのにまたフェンリルの子供にならなきゃいけないんだ
いや、実際に進化が二段階目だからランクも低いんだろうから、あってるけど
ちょっとムスッとした俺は目を細めれば、ソレイユと視線が重なった
「 ……やっぱり綺麗だ 」
『 っ!!今、それを言うか!? 』
「 本気で蒼氷竜より綺麗だと思う。彼奴は氷そのものもって感じするけど 」
蒼氷竜を知らないんだから、どんな容姿か分からないが、そのブリザードより綺麗だと言われたなら褒められてると思っとこう
ソレイユもサラッと綺麗って言ってくれたし、満足すると気持ち的に落ち着き、姿を人型へと変えれば僅かに彼等を見下げる身長になったと思う
『 あれ? 』
「 成長したな、銀髪に濃いブルーダイヤモンドみたいな目をしてる。ライフに貰った姿をちょっと若くした感じだ 」
「 なんつーか、17歳前後って感じ 」
高校生位にはなれたんだな、と思い頷けば二人も悔いなく姿を少し大きくした
変わらないんだが、やっぱり厚みのある服は着てるな
ソレイユはまだ王様みたいな格好になってるが、似合うな……
俺は、と思い目線を下げればシエルに貰ったマントと共に服は余り変化は無かった
只、尻尾が増えて貰った装飾品をそのまま着けてるように見える
『 まぁいいや、フェンリルの子供でも進化できたんなら 』
「 嗚呼…。だが、氷属性が強いな。俺のように地より雷が強くなれば変化があるが、氷特化型になりつつあるな 」
「 いいんじゃねぇ?特化になっても、魔法は使えねぇわけじゃねぇし 」
ファルの言葉に確かにそうだが、と呟いたソレイユは何処か不満そうに見える
確かに地やら風やら習おうと練習してる矢先に、氷特化の姿に変化すれば、その反応になるか……
マフラーへと鼻先を押し当て首が縮まってそうなソレイユを見て、一つ思い出した
『 もしかしてソレイユ……弱点である氷だから寒いとか? 』
地属性には確かに氷が弱点だったと思う
雷属性が強いとしても根本的なのは変わらないだろうと思えば、彼は図星のように眉間にシワを寄せ視線を外す
「 悪かったな…さみぃんだよ 」
「 実際、無属性の俺でも此所はすげぇさみぃから、弱点の兄さんはもっとだろうな 」
『 あ、ごめんな!えっと、場所変わっていいぞ? 』
俺は寒くなくて平気だが、確かにパラパラと雪は降ってるし足元は氷河のように氷った地面
土の色すら見えないこの風景を見れば、氷に覆われてしまう地属性は弱点だと分かる
ちょっと焦って告げた俺に、僅かに睨んだソレイユより先に、ファルは告げた
「 ルーナちゃんが進化が安定するまで止めた方がいいと思うぜ、暑いと思ってまた周りを氷らせたら意味ねぇから 」
『 あ……俺さっき…。誰も、怪我してない? 』
「 問題ない。誰一人として怪我はしてねぇよ。御前はちゃんと氷らす物を区別していた 」
『 そっか、良かった 』
全てが氷っていった感覚はあったけど、ちゃんと人は避けたんだと安心する
一息付いた俺だが、二人はまるでそこだけバイブレーションになってるように左右に小刻みに震えていた
『 あの、シエルに報告してて? 』
「 分かった。直ぐに戻ってくる 」
「 俺もレヴァンに伝えてくるぜ 」
人間界は、ライフに言われた通りに時間を進めてるらしく二人は直ぐに消えて報告しに行った
ふっと、誰も居なくなり辺りを見れば白銀で美しいのだが、本来なら寒い此処にポツリと一人になった感覚は心が冷えていく感覚がした
『 寒いのが嫌いなはずなのに…。寒さを求める属性なんて、嬉しくないな 』
確かに寒くはない、けれど何か違うと文句言っても変わりようはない
ライフが意味を間違えていた、
なんて今更気付いても…もう、遅いんだからな
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