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一章 聖獣への道のり編
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※本編とは無関係の話
オマケ ~ シロ視点 借りが出来たらしい ~
暇で寝てる間に、彼奴は勝手に部屋を出て外に遊びに行く
此処でゆっくりすりゃいいのに、好奇心旺盛なのだろ、起きた時には居やしない
「 ふぁ~。また、どっかの穴にでも挟まってんじゃねぇか…? 」
仕方ねぇと起き上がり、大きな欠伸をすればベッドから下りてゴタゴタと家具が多い部屋を出る
ライフがよく物をくれるからって、積み木とか、子犬用の滑り台とか、よく分からないものが沢山置かれた子供部屋みたいになった洞窟
俺の快適で広々とした空間とは、かけ離れてカラフルであり、邪魔な程に物が多い
片足に当たる物を蹴飛ばし、さっさと彼奴を探しに行く
最近だと、川に流されてたり、羽の生えた聖獣に虐められてたり、八十㎝程度の穴から出てこれず子犬の声で鳴いてたり、目を離すと何かしらやらかしてる彼奴の世話をすると胃がキリキリと痛む
ライフが構ってんなら、任せてやろうかと思うほどだ
「 なにが大人だ。子犬以下じゃねぇか……子犬なら親の元から離れんぞ…… 」
巣穴から出るなと言っても出て行くあの餓鬼を探す、こっちの身も考えて欲しいものだ
考えるだけで苛々してきた
森に繋がる緩やかな傾斜を登り、森へと入り匂いを頼りに探し
俺の匂いが微かに付いてる為に地面へと鼻先を向け、行き先が分ければ顔を上げ走り出す
どのぐらい離れたかは知らないが、そんな遠くじゃないことに、何かで足止めをしてるのだろ
よく行く川の方へと向かえば、水の流れる音と共に彼奴の声が聞こえてきた
「 コウ、……ガ? 」
姿を見せようと思ったが、隣に座る他の聖獣がいることに足は止まる
「 この辺りって怖いフェンリルがいるだろ?よく、ちっちゃいのに平気だよな~? 」
『 ブランシュのこと? 』
「 そそ!人相悪いし、怒りっぽいやつ!確かそんな名前だった 」
俺の話をしてるのか、どうでもいいがさっさと連れ戻そうか考えても
少しだけ彼奴がどう言葉を返すのか聞きたくなり、その場から出るのを止めた
『 確かに怒りっぽいな!顔怖いし 』
「 だろ?俺達聖獣は近付かないのに、なんでちっちゃいのは近付くんだ? 」
『 ちっちゃいのは……怖くないから! 』
自分でちっちゃいのって認めてんのか、いや隣の狐の姿をして尾の数が六本あるやつに比べたら小さいが、認めるのか
そこはいつもみたいに子犬じゃないし!って否定しろよ
「 怖くない?だって、怖いって…… 」
『 顔は怖いけど、怒られるのは悪いことした時とか、普段は優しいんだぜ? 』
「 優しい!?あんな、奴が!? 」
向き合うように顔を上げたコウガは大きな青い目を向け、驚く聖獣相手に答えた
『 うん!見ず知らずの俺に、優しくしてくれるから! 』
「( おい、俺が変質者だったらどうする!)」
子供を部屋に招いてイロイロする変質者みたいに……いや、待てよ……俺は変質者なのか?
アウトなんじゃないかと悩めば、コウガは続ける
『 お風呂入れてくれたり、舐めて毛繕いするのは嫌だけど…でも、本当に怖い人ならきっと今頃、放り出してると思う 』
「 ……君がおじさんに監禁されてそうな気がするんだけど。大丈夫? 」
『 えっ?なんで?ブランシュは若いよ? 』
彼奴は馬鹿だ、救いようがない馬鹿なんだと改めて分ければ茂みから出ていた
「 いや……聖獣の中じゃかなりのおじ…… 」
「 コウガ……帰るぞ 」
俺の声と姿を見て、耳を下げた聖獣は驚く素振りをすれば背を向けた
「 っ、ちっちゃいの!ま、またね! 」
『 うん、またなー! 』
バイバイと元気に挨拶するのはいいが、俺の機嫌は良くない
あんな見ず知らずの奴とニコニコして話してるなんて、躾が足りないな
『 ブランシュ!水遊びに来たんだ!そしたら、綺麗な狐さんがいてな 』
「 ……御前、俺が怖くないのか? 」
『 えっ?うん、怖くないぜ! 』
普通ならランク等で、今の奴みたいに逃げて行くのは本能的に争いを避ける為なんだが、コイツは逃げずに傍にいて俺を見るなり尻尾を振ってくるのは何故だ?怖いんだろ?
「 グアッ!! 」
『 っ!! 』
吠えるように牙を剥き出せば耳は無くなる程下がり、尻尾は内股へと巻き身体は縮まった
「 ほら…怖いんじゃねぇか 」
『 っ、あ、当たり前だろ!急に吠えられたらヒビるし!眠ってるはずの狂犬が動き出したみたいな、一瞬驚くけど、チビってはないか!チビったかも知れないが……チビってない! 』
それでも頑張って顔を上げて、否定しようする様子を見れば何も言えなくなり、首を下げると同時に縮まるコイツの身体を咥えて歩き出す
『 本当…チビってないからな!この歳で二回もチビるなんて、笑えないし 』
※一回目は出会った時
「 ふっ……どうでもいい 」
『 笑うなよ!俺には死活問題だ! 』
「 はいはい 」
運ばれるまま文句を言う子犬の尻尾は、丸まっていたのが無くなり今度は軽く膨らんでいた
この状況でも怒ってるのだろう
コロコロと変わる態度は体型だけにして欲しいものだ
「 安心しろ。一回目、チビったときも死ななかっただろ 」
『 あの時は心が砕けた!パリンって!! 』
「 そうか、それはすまなかった 」
『 すまないって思ってない! 』
コウガが居ると勝手に口角が上がり、俺の尻尾は左右に揺れていた
怖がると言うより驚いて縮まってる事ぐらい分かってるさ、本当に俺を怖がるやつは逃げて行くからなぁ……
「 怖くないと言ってくれて…ありがとうな 」
『 お、おう!!優しいの知ってるから! 』
笑顔で笑ったその顔に、俺は何度も救われている
オマケ ~ シロ視点 借りが出来たらしい ~
暇で寝てる間に、彼奴は勝手に部屋を出て外に遊びに行く
此処でゆっくりすりゃいいのに、好奇心旺盛なのだろ、起きた時には居やしない
「 ふぁ~。また、どっかの穴にでも挟まってんじゃねぇか…? 」
仕方ねぇと起き上がり、大きな欠伸をすればベッドから下りてゴタゴタと家具が多い部屋を出る
ライフがよく物をくれるからって、積み木とか、子犬用の滑り台とか、よく分からないものが沢山置かれた子供部屋みたいになった洞窟
俺の快適で広々とした空間とは、かけ離れてカラフルであり、邪魔な程に物が多い
片足に当たる物を蹴飛ばし、さっさと彼奴を探しに行く
最近だと、川に流されてたり、羽の生えた聖獣に虐められてたり、八十㎝程度の穴から出てこれず子犬の声で鳴いてたり、目を離すと何かしらやらかしてる彼奴の世話をすると胃がキリキリと痛む
ライフが構ってんなら、任せてやろうかと思うほどだ
「 なにが大人だ。子犬以下じゃねぇか……子犬なら親の元から離れんぞ…… 」
巣穴から出るなと言っても出て行くあの餓鬼を探す、こっちの身も考えて欲しいものだ
考えるだけで苛々してきた
森に繋がる緩やかな傾斜を登り、森へと入り匂いを頼りに探し
俺の匂いが微かに付いてる為に地面へと鼻先を向け、行き先が分ければ顔を上げ走り出す
どのぐらい離れたかは知らないが、そんな遠くじゃないことに、何かで足止めをしてるのだろ
よく行く川の方へと向かえば、水の流れる音と共に彼奴の声が聞こえてきた
「 コウ、……ガ? 」
姿を見せようと思ったが、隣に座る他の聖獣がいることに足は止まる
「 この辺りって怖いフェンリルがいるだろ?よく、ちっちゃいのに平気だよな~? 」
『 ブランシュのこと? 』
「 そそ!人相悪いし、怒りっぽいやつ!確かそんな名前だった 」
俺の話をしてるのか、どうでもいいがさっさと連れ戻そうか考えても
少しだけ彼奴がどう言葉を返すのか聞きたくなり、その場から出るのを止めた
『 確かに怒りっぽいな!顔怖いし 』
「 だろ?俺達聖獣は近付かないのに、なんでちっちゃいのは近付くんだ? 」
『 ちっちゃいのは……怖くないから! 』
自分でちっちゃいのって認めてんのか、いや隣の狐の姿をして尾の数が六本あるやつに比べたら小さいが、認めるのか
そこはいつもみたいに子犬じゃないし!って否定しろよ
「 怖くない?だって、怖いって…… 」
『 顔は怖いけど、怒られるのは悪いことした時とか、普段は優しいんだぜ? 』
「 優しい!?あんな、奴が!? 」
向き合うように顔を上げたコウガは大きな青い目を向け、驚く聖獣相手に答えた
『 うん!見ず知らずの俺に、優しくしてくれるから! 』
「( おい、俺が変質者だったらどうする!)」
子供を部屋に招いてイロイロする変質者みたいに……いや、待てよ……俺は変質者なのか?
アウトなんじゃないかと悩めば、コウガは続ける
『 お風呂入れてくれたり、舐めて毛繕いするのは嫌だけど…でも、本当に怖い人ならきっと今頃、放り出してると思う 』
「 ……君がおじさんに監禁されてそうな気がするんだけど。大丈夫? 」
『 えっ?なんで?ブランシュは若いよ? 』
彼奴は馬鹿だ、救いようがない馬鹿なんだと改めて分ければ茂みから出ていた
「 いや……聖獣の中じゃかなりのおじ…… 」
「 コウガ……帰るぞ 」
俺の声と姿を見て、耳を下げた聖獣は驚く素振りをすれば背を向けた
「 っ、ちっちゃいの!ま、またね! 」
『 うん、またなー! 』
バイバイと元気に挨拶するのはいいが、俺の機嫌は良くない
あんな見ず知らずの奴とニコニコして話してるなんて、躾が足りないな
『 ブランシュ!水遊びに来たんだ!そしたら、綺麗な狐さんがいてな 』
「 ……御前、俺が怖くないのか? 」
『 えっ?うん、怖くないぜ! 』
普通ならランク等で、今の奴みたいに逃げて行くのは本能的に争いを避ける為なんだが、コイツは逃げずに傍にいて俺を見るなり尻尾を振ってくるのは何故だ?怖いんだろ?
「 グアッ!! 」
『 っ!! 』
吠えるように牙を剥き出せば耳は無くなる程下がり、尻尾は内股へと巻き身体は縮まった
「 ほら…怖いんじゃねぇか 」
『 っ、あ、当たり前だろ!急に吠えられたらヒビるし!眠ってるはずの狂犬が動き出したみたいな、一瞬驚くけど、チビってはないか!チビったかも知れないが……チビってない! 』
それでも頑張って顔を上げて、否定しようする様子を見れば何も言えなくなり、首を下げると同時に縮まるコイツの身体を咥えて歩き出す
『 本当…チビってないからな!この歳で二回もチビるなんて、笑えないし 』
※一回目は出会った時
「 ふっ……どうでもいい 」
『 笑うなよ!俺には死活問題だ! 』
「 はいはい 」
運ばれるまま文句を言う子犬の尻尾は、丸まっていたのが無くなり今度は軽く膨らんでいた
この状況でも怒ってるのだろう
コロコロと変わる態度は体型だけにして欲しいものだ
「 安心しろ。一回目、チビったときも死ななかっただろ 」
『 あの時は心が砕けた!パリンって!! 』
「 そうか、それはすまなかった 」
『 すまないって思ってない! 』
コウガが居ると勝手に口角が上がり、俺の尻尾は左右に揺れていた
怖がると言うより驚いて縮まってる事ぐらい分かってるさ、本当に俺を怖がるやつは逃げて行くからなぁ……
「 怖くないと言ってくれて…ありがとうな 」
『 お、おう!!優しいの知ってるから! 』
笑顔で笑ったその顔に、俺は何度も救われている
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