転生したら召喚獣になったらしい

獅月@体調不良

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二章 宝物捜索 編

05

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『 ふぁー!すげぇ、綺麗な都じゃん! 』

「 うるせぇよ…てか、なんで俺まで… 」

と言うことで、上陸しました!

それも、クララを連れて!

最初は落ち込んでいた俺だけど、やっぱり久々に召喚されたからには今の国を見ていたいし、クララを一人にさせては聖獣としての立場が問題となるから連れてきたんだ

と言うより、駄々を捏ねた

゙ 俺一人で行って問題になったらどうすんだよー! ゙

なんて子供みたいな事を言ったら、滅茶苦茶嫌な顔をされたけど、彼は諦めてくれた

目立つコートを着たままだけど、船長室から金を持ってきて、それをズボンのポケットに入れ、着いて来てくれたんだよな

『 色々知りたい事あるし、他の国とか 』

「 滅んだ。と言ったろ 」

『 確かめなきゃ信用出来ない。世界地図がある場所とかってある? 』

「 ハァ……それなら本屋だろう 」

『( 意外に世話焼きだよね、クララ )』

だからこそキャプテンなんだろうなって思いながら、何度も吐かれる溜息に軽く笑っては彼が歩き出す其の横を並ぶ

『( 身長もシロ位あるな…でかっ… )』

改めて並ぶと高身長だなって思いチラ見してから、視線を港町へと向ける

レンガで造られた建物は寒くないようにしっかりとした造りで、屋根は尖って雪が積もらないような構造だ

そして全ての建物に階段があり、地面との高さがある

『 建物が全体的に高い? 』

「 雪国は積もるからな。地面と同じ高さなら入り口が塞がる。今俺達が歩いてるのも道ではなく雪の上だ 」

『 そうなのか!?すごっ… 』

言われた言葉に驚いて、この足裏に感じる硬さは雪が何度も押し固まって造られた道なんだと思う
それなら底はレンガだろうか?と呑気に考えては、先を歩く彼に続く

『 あ、あれって服屋じゃない?見ていい?この時代の流行りを知りたい 』

「 女かよ。必要ねぇ 」

『 なんで!? 』

「 厚みのある重い服しかねぇからだ。此処を離れたら必要無くなる 」

目についた服屋の看板がある店に入りたいのだが、先を歩こうとするクララの背中を眺めては、コート以外はボロボロの彼が必要ないと言う意味が分からず、その袖を掴む

『 いいから、入りますよ!御主人様!! 』

「 は?本屋はどうした!? 」

『 後でいい、後で! 』

俺の主がボロ着を着てるなんて許されない!
海賊だろうとなんだろうが、身なりは整えて欲しいと思うもの

「 いらっしゃいませ 」

可愛らしい店員さんが出迎えてくれて、中は外より暖かいと感じるほど暖房がよく効いていた
これもまた火属性の魔法なんだろうなって思って、服へと視線を向ける

『 あの、この人に合いそうなサイズの服を下さい! 』

「 はいっ、畏まりました 」

「 はぁ!?俺はいらねぇよ! 」

『 ボロ着しか持ってねぇくせに!いいから買え 』

困惑してるクララを他所に店員さんは離れれば、彼は掴んでいた俺の手を振り解き、入り口へと向かおうとした為にその前へと出て、帰らせるのを止める

「 退け 」

『 買うまで退かない。なんでそう、嫌なんだよ 』

「 必要ねぇからだ。今ある服で十分だ 」

『 ボロ着しかないじゃん。許さない 』

流石に今回ばかりは命令だろうと引けない為に睨んでいれば、クララは俺をじっと見た後に盛大な溜息と共に髪を掻いた

「 何も知らねぇから…そう言えるんだろうな 」

『 なにが? 』

「 まぁいい。あの女が持ってきた服を見ればわかる 」

なにが?ともう一度言い掛けたのだが、女性店員は一着の服を持ってきた

「 お待たせしました。当店に置いてある大きいサイズでしたら、この様な服がございますが…如何でしょうか? 」

『 へ……?これ…… 』

向けられてきた服はセンスが数十年前に止まった古い型の古びてよれたシャツだった
貴族が着そうな形だが、色が褪せてるのを見て眉間に皺は寄る

『 こんな古い物を買えと言うのか!? 』

「 も、申し訳ございません!ですが…何処の店も…これが十分な品で… 」

『 新しい服を作ればいいだろ!? 』

「 作れないんだ 」

『 はぁ!? 作れないってなんで… 』

ビクッと肩を震わす店員に唸っていれば、横にいたクララの言葉に彼へと視線を向ける

その表情は呆れとも言えない顔をしていた

「 御前が来て直ぐに言ったろ。八十年半振りに晴れたと…それ迄ずっと此の世界は止むこと無い雨が降り続いていた 」

『 だからなんだって言うんだ 』

「 最初の三年で世界の三割が沈み、其れによって冒険者の数が減り、服の素材となるゴブリンの捕獲数が減った。次の二年で住む場所を奪われた魔物達が人里を襲い戦争が十年続き、貧困が多くなり、他国同士も争いを始めた 」

八十年半振りに晴れた

そう言って余り気に止めなかったけれど、淡々と喋り始めたクララの言葉に、女性店員も少し悲しそうな顔をして視線を落とした

もしかして…
俺が考えていたよりも、ずっと深刻なのか…


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