転生したら召喚獣になったらしい

獅月@体調不良

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二章 宝物捜索 編

04

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「 野郎共、島が見えたぞ!!上陸の準備をしろ!!! 」

クルーが張った声と共に意識を浮上させて目が覚めた

俺と同じタイミングでクララも起きたのか、ベッドから身を起こせば、髪を掻きながらシャワールームへと向かっていく

『 クァァッ~( 三刻半前にも風呂に行ったのに…綺麗好きなんだな~ )』

聖獣故に眠いと言う感覚は余りないが、背伸びのついでに欠伸をするのは獣の癖で、
大口を開けて欠伸をすれば、ドタバタと急かしく歩き回るクルーの足音に耳を傾ける

『( 船長室に来ないってことは…クララのルーティンは知ってるようだ )』

島が見えてもそこに辿り着くまでに一刻とかかかるから、朝の仕度をする時間はあるだろうな

呑気に待っていれば朝シャンを終えたクララは部屋に戻ってきて、クローゼットを開き上着を着ていく

『 髪の毛乾かしてやろうか 』

「 ふっ、それ以外の有効活用を見つける事だな 」

『 その内見つかるさ 』

近付いてふっと彼に息を吹き掛ければ湿っていた髪は乾ききって、初めて見た髪型へと戻った

能力は一度使えると分かれば、今迄習得した魔法と似た感じにすれば良いだけ…と思う

『( 雷属性は直ぐに出来るようになったんだ…きっと… )』

自身の肉球へと視線を落としていれば、腰に剣をぶら下げたクララは身なりを整え終えるなり厚みのある黒いロングコートに装飾品が施された上着を羽織ってから、歩き出す

『( おっ、朝飯か? )』

ちゃんと食うのだろうか?と期待し着いて行けば、目の前で扉が閉まった為に影に入る事をした

『( 俺が出るまで待ってくれても…いいけど、すり抜け出来るし )』

そこの気付かないの無さはマイナス点だなと思いつつ彼の影から様子を窺う

「 キャプテン、おはようございます! 」

「 嗚呼、クルーを集めてくれ 」

「 アイアイ!! 」

朝飯の前に、甲板へと全てのクルーが集まった事で俺はこんなにもいたのかと思う

いや、重症患者はいないけれど…

「 取り敢えず、動ける者は集まったな 」

「「 アイアイキャプテン!! 」」

中心で立ってるクララに、彼等は其々に見えるところに立っては言葉に耳を傾ける

「 上陸する場所は、シーヴァル•ラ ヴィル氷華の都だ 」

こう言う時、余り話に興味が無いからそっと離れてから姿を見せて、甲板の手摺りに仁王立ちし島がある方角を見る

『( 真っ白だ…雪国?あ、雪… )』

鼻先に当たる冷たい粒に雪が振り始めた事に驚く

夜までは暖かいと思う気温だったのに、島に近づく程に寒くなるなんて、面白い世界になったもんだ…

『( …ちょっと楽しそうかも )』

尾を揺らして見ていれば、声を掛けられた

「 馬鹿犬!テメェもちゃんと聞いてろ 」

『 ふぁっ!?俺も?? 』

「 当たり前だろう。下手な事されて騒ぎになりたくねぇから聞け 」

え、其処は人間達の話で終わらない?と疑問になるも、聞けと言われて仕方なく手摺りから離れてクララの横へと戻り、お座りの姿勢で話を聞くことにした

「 もう一度言うが、初上陸となる。馬鹿騒ぎなんてせず、各自の役割だけ終えろ。海軍と遭遇した場合は如何なる場合でも逃げて身を隠せ 」

『 なんで逃げんの?戦ってボコせばいいじゃん? 』

あれ?クララの性格を見て、こう言う時は逃げないで戦ってボコすと思っていたのに、そうじゃないのかと彼を見上げれば、分かりやすく溜息を吐かれた

「 ハァー…いいか。此方の人数は向こうに知られてる。例え出会った海軍が数人だろうと、後から援軍が来るに決まってんだろ。此方には怪我人もいる。…海軍と海賊がどれだけの比率か知ってんのか? 」

『 ……さぁ? 』

俺はこの世界というか、この時代に来たばかりだから比率なんて分からないと傾げれば、クララではなく、ヤーゴが代わりに答えてくれた

「 海賊が千人とするなら、海軍は十万なんだ 」

『 へぇ~…へっ!? 』

「 海賊船は大体五十人前後から百人ぐらいが乗ってんだけど、海軍船は一隻に千人は乗ってるからな。ってことは、数人と出会っても、少なからずその町には千人の海軍がいるってこと。陸地は特に動き辛いし、めっちゃ不利じゃん? 」

『 ………なるほど 』

確かに、盗賊だって数人で動いてるけど、
盗賊を捕まえる兵士は百人以上いたな…
そう思うと海賊と海軍の比率がめちゃめちゃ差があるのは無理ないと思う

納得したと深く頷けば、クララは彼等へと視線を戻した

「 馬鹿犬も理解した事で話を続ける。今回の上陸目的は三つ。食糧調達、船の修繕、そして怪我人の治療だ。其れ以上は考えるな 」

「「 アイアイキャプテン!! 」」

『( 仲間の命を優先する…その辺りはキャプテンらしいな… )』

ちょっと手が早いのは問題だが、ちゃんと怪我人を優先する辺り格好いいなと思う

『( 氷華の都か…楽しみだな! )』

どんな場所かは分からないが、俺は取り敢えずクララの傍で静かに過ごしていれば良いのだと理解しつつ楽しもうと思った

もしかしたら、前にいた国の情報も得られるかも知れないし…

「 野郎共、上陸だ!! 」

「「 アイアイキャプテン!! 」」

『( おぉ!! )』

海賊船が止まれば、其々に役割分担がされた事でクルーは一斉に降りて行き、彼等を見た後にクララは背を向け歩き出した

『 あれ、上陸しないの? 』

「 俺は目立つからな、御前一人で遊びにいけ。但し、人の姿でな 」

『 えぇ…… 』

主が動かないのにペットだけが彷徨くのも変だろ……

流石に、それは出来ないと耳を下げてから都を見詰めた

ちゃんとした服装だったから出掛けると思ったのにな…

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