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1章
4話,過保護過ぎる僕の周り
しおりを挟む『あなた! 生まれたわ!』
『おお! 我が子が・・・! 今すぐお披露目だ!』
『いいえ、あなた! もしこの子が誰かにさらわれでもしたら・・・・』
『ぐぬぬ・・・。そうか、我が子のためとはいえ、それはだめだな・・・』
『ええ。まずはエルドたちに知らせなくては・・・』
(・・・ん? どこだここは・・・? この人達は誰だ?)
僕は目の前で、なんやかんや言っている人たちを“見上げた”。そこまで感じて、疑問ができた。
(見上げる・・・? 結構見上げてるけど、僕、そんな背低くないんだけどな・・・)
ふと、自分の手を見た。真っ白で、ふにふにで柔らかい。指が小さくて、とても暖かい・・・・。
(僕、転生したのか。それも赤ちゃんから)
僕は自覚した。と同時に、これまでのことも思い出した。星にぶつかったこと、死んだこと、そして、カルトさんたちに転生させてもらったことを。
(よっしゃい! これで僕は自由だーーーーー!)
と、言ったつもりだったのに、僕の口から出てきたのは、「おんぎゃーーー!」という叫び声だけだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はぁ・・・・・・。」
大きなため息をつく。あれから6年。つまり6歳だ。今頃なら、外に遊びに行って、友だちと話している頃なんだろうけど・・・。ここは、食堂である。
「あの神様、何かの手違いしたんじゃないのかなぁ」
そう思わずにはいられない。とりあえずは、僕と僕の周りについて紹介しようと思う。
この世界に生まれた僕は、カネラ・ユーラシアと名付けられた。とりあえず家は貴族らしい。
というのも、僕は、6年の殆どを部屋か家の中で暮らしていたから。その原因は・・・。
「カネラちゃ~ん♡ おはよーう!」
ものすごいスピードで飛び込んでくる女性。この人は、僕の母親、イリア・ユーラネシア。なぜか僕を溺愛してくる。まあ、この人美人だし、スタイルもいいし、悪い気はしないけども・・・。
「おはよう御座います。今日もごきげんですね、母上。」
「もーーーー。そこは『お母様』でしょ。じゃないと、私泣いちゃうからねっ!」
そっぽを向いて拗ねる母上。いい大人なのにね。でも、こんなのは序の口。まだまだ優しい方なのである。
「母上。カネラに近すぎます。半径2メートル以内に入らないでください」
「そうですわ。私のかわいい弟に触れていいのはわたくしだけなのですわ!」
食堂に入ってきたのは、僕の兄上、スミス・ユーラネシアと、姉上、マリアナ・ユーラネシアだ。こちらの方が最もやばい。
「何よ、私の可愛い息子なんだから、別にいいでしょう?」
「「だめです(ですわ)」」
兄上が僕の方を向くと、ギュッと抱きしめてくる。
「ああ、俺の可愛いカネラ。カネラは兄様のほうが好きだよね?」
といったかと思えば、
「いいえ。カネラ、お姉さまのほうが好きですわよね?」
と、両方から挟まれ、逃げ場がなくなる。一応言っておくが、二人共母上の血を引いているのか美男美女だ。
他の人から見れば、羨ましいだろう。ですが、僕は自由が大事なので。
「ぼくは、おにいさまとおねえさま、りょうほうがすきなのです! だから、おふたりにはえがおでいてほしいな・・・」
少し目をうるませると、「「かわいい!」」と、一気に笑顔になり、争っていることも忘れている。これも、6年過ごしてきた中で得た技である。こうでもしなければ、僕は精神的に死んでいただろう。 前世で色々な記録を残しておいてよかったと、このときだけ自分の実力に感謝した。
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