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1章
10話,ユーラネシア公爵家
しおりを挟む「あ、兄上、姉上・・・だよね?」
最後が疑問形なのは、本当に僕の兄弟なのかってくらい、オーラが怖いから・・・。
さっきのおじさんが吹き飛んだ攻撃、あれ絶対姉上の魔法だよね! さすが大魔術師ウィザード・・。
そして兄上。もうこの人般若だ。僕の知ってる兄上とは180度違う。誰この人、って感じ。
「だ、誰だ貴様らは! こんなことして、タダで済むと思ってるのか!?」
あ、このおじさん意外に丈夫だった。起き上がって怒鳴っている。
「その言葉、そっくりそのままお返しいたしますわ。私の可愛いカネラに、金銭を強制的に巻き上げようとした他、ナイフまで突きつけるなんて、あなたこそ覚悟したほうがよろしいのではなくて?」
「お前のような愚民に、私のカネラを傷つけさせてたまるか! おい、衛兵! この愚かなものを即刻捕らえよ!」
「「「ハハッ!」」」
どこから出てきたのか、兄上直属の衛兵さんたちが飛び出てきて、あっという間におじさんは捕まった。
「く、くそ! お前は貴族だったのか!? よくも騙しやがって!!」
いや、イチャモンつけないでくださいよ。貴族云々の前に、あなた、普通に捕まりますから、はい。
冷静にツッコミを入れる。さあて、早くお祭りの続きを楽しも――――。
「お、おい! あれって公爵家の方々じゃないか!?」
騒動を見ていた一人が声を上げる。その声を聞いた他の人々の視線が、僕らに集まる。
「???」
やばい、僕何にもわからない。公爵家? 僕の家が?
次の瞬間、その場にいた人たちが一斉にひざまずき、頭を垂れた。
兄上が皆に向けて声を上げた。
「私はユーラネシア公爵家長男、スミス・ユーラネシアである! この度の騒動、騒ぎを起こしてしまい申し訳なかった。ユーラネシアを代表して詫びよう」
と、兄上は頭を下げる。
「あ、兄上? 公爵家って・・・」
僕の問いには、姉上が答えてくれた。
「あたくし達の家系は、国王様の従兄弟に当たるのよ。お父様は国王様の甥で、お母様は隣の国の王女殿下なのですわ」
新・事・実! 何なんだよそれはーーーー!
ーーーーーーーーーーー
あのあと、僕達は一旦邸へと戻り、覚醒式の準備をすることとなった。今思えば、邸の中のインテリアとか高そうだな~とは思うけど、それなら合点は行く・・・のか?
そしてそして。疑問が一つ残っていた。なんで金貨のことであのおじさんは必死だったのか。それを兄上に聞いたら、これまたびっくり。
誰でも分かる金額早見表☆
銅貨・・・・10ノア(100円)
銀貨・・・・100ノア(1000円)
金貨・・・・1000ノア(10,000円)
白銅貨・・・・10000ノア(100,000円)
白銀貨・・・・100000ノア(1,000,000円)
白金貨・・・・1000000ノア(10,000,000)
プラチナ・・・・100000000000000ノア(10兆円)
・・・・・・・僕が出したのは、金貨は金貨でも、白金貨だったらしい。日本円で一千万円。この世界の単位で100万ノア。日本円の10分の1の価値だが、それでも多すぎ! 兄上なんつ―ことを!!
「だってさ、カネラにはたくさん楽しんでほしくて~!」
それでもっすよ!・・・・・あ。
「兄上。フィレッテを売っていた出店のおばさんもあやしいです!」
あのおばさん、1500ノアってふっかけすぎだろ! 他の出店もフィレッテ売ってたけど、大体10~100ノアぐらいだった。僕も結構買ったけど、それでも1500は行き過ぎだ。
僕の一言で、あのおばさんも捕らえられた。あのおばさんとおじさん、グルだったんだって。最初から貴族って知っててお金を巻き上げようとしたんだそう。
「坊っちゃん、俺が目を離してしまい、すみませんでした!」
この騒動の責任を感じたアルノさんは、衛兵を辞めるって言い出したけど、兄上が
「だったら、カネラの面倒を見ることで責任を取ればいい」
といってくれたおかげで、今でも僕のそばにいてくれています。
このあとは覚醒式。色々あったけど、結構楽しめそうかな?
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