33 / 50
第五章
㉝伯爵の作戦
しおりを挟む
「どうした?サンバル」
「旦那様!アレス様の様子がおかしいのです」
「アレスが?」
サンバルは、先ほど、アレスの部屋を訪ねた時のことを伯爵に伝えた。
執事の話をじっくりと聞いていた伯爵が、静かに聞き返す。
「では、アレスの部屋にマーガレットが潜んでいたというのか?」
「はい。しかも、私とアレス様の会話に、後ろから口出しをしている気配を感じました」
「ただ仲が良いだけではないのか?」
「いいえ、アレス様のあの表情は、誰かに脅されて言わされている、そのような態度でございました」
「アレスの奴はマーガレットに、何か弱みを握られているということか?」
「はい。そしてそれを種に脅されているのではないでしょうか?」
「脅されているだと?……あいつは一体、マーガレットに何をしたんだ?」
サンバルが苦笑いしながら返事をした。
「男女のもつれとなれば、一つしかございません」
伯爵は眉間にしわを寄せつぶやいた。
「あいつ、無理やりマーガレットを……」
「それもあるかもしれませんが、アレス様の表情には、恐怖が滲んで見えました」
「ふむ……仕方がない。アレスを助けてやるか……。それから、バルに早馬を出せ。すぐに屋敷へ来るようにと」
「かしこまりました」
サンバルは、お辞儀をすると執務室を出て行った。
(アレスは、色仕掛けの罠にかかったようだな……)
(黒幕はバルか?……そして、これは違うとは思うが、マーガレット個人の仕業なのか?……)
(まずは、アレスからマーガレットを引き離し、直接、倅から事情を聞かねばな……)
「さて、どうやってマーガレットを引き離すか……」
コンコン!
ドアがノックされて使用人のメアリーが入ってきた。
「旦那様、お食事の用意ができましたので、食堂へお越しください」
「ああ、わかった。あ、待て!メアリー」
扉を閉めて出て行こうとしたメアリーが立ち止まる。
「何でしょうか?旦那様」
「アレスはどうしてる?」
「食堂でお待ちです」
「マーガレットは?」
「アレス様の指示で食堂にいらっしゃいます。一緒に召し上がると言っておられます」
しばらくの間、考え事をしていた伯爵がメアリーに話しかけた。
「お前に頼みたいことがある」と。
そこへちょうど執事のサンバルが戻ってきた。
❖
伯爵が食堂へ行くとアレスとマーガレットが並んで座っていた。
「待たせてすまなかった」伯爵は二人に声をかけ自分の席に座った。
「では食事を始めよう」
その一言で各々食べ始める。伯爵はうかがうように視線だけ、マーガレットに向けて、黙々と食事を続けた。
(こうやって見ていると、マーガレットは大人しい普通の女性なんだが……)
「アレス、サンバ村はどうだった?良いところであったか?」
「そうですね、気候もよく自然に恵まれた、いい土地でした」
「ふふふ、そうか、ならばそこの領地をお前にやろう」
「え?」
「あ、あの、それはどういう意味でしょうか?」
「お前はその土地でマーガレットと一緒に暮らせば良い。結婚したいのだろう、マーガレットと?」
すぐに返事のできないアレス。
「どうしたアレス?マーガレットと結婚するのではなかったのか?」
「父上、つまり私の妻としてマーガレットを認めるということですか?」
「もちろんだ、アレス」
伯爵のその言葉を聞いて、マーガレットが笑みを浮かべた。たまらずアレスが伯爵に問いかける。
「父上、ではマーガレットは将来の伯爵夫人になるのですか?」
「え?」伯爵がアレスの言葉にびっくりしたような顔をした。
「伯爵夫人?それは……どういう意味だ?」
「いえ、ですから、私の妻になると言うことはつまり、伯爵夫人ということですよね?」
「まあ、お前が爵位継承者ならばそうなる。だが、爵位はお前には継承させない」
「え?」狼狽の色が見えるアレス。
「サンバル、メアリーを呼んでくれ」
「はい、旦那様」
伯爵に指示をされたサンバルは出入り口の扉に向かって声をかけた。
「メアリー、入りなさい」
するとメアリーが緊張した面持ちで入ってきた。
伯爵は自分のそばに来るようにと手で合図をした。
メアリーがそばに来ると伯爵が口を開いた。
「彼女は私の命の恩人の娘だ」
「そして彼女と結婚する者をウッド伯爵家の後継者とする。メアリーが伯爵夫人となる」
呆然とするアレスとマーガレットを見ながら伯爵は言葉を続ける。
「後継者は我が一族から募集する。誰か一人ぐらいいるだろう。だからお前は気にせずマーガレットと結婚して片田舎で暮らすが良い」
静まり返る食堂、その時、マーガレットが立ち上がった。
「ウッド伯爵様に申し上げます」
伯爵は返事をしないでマーガレットを見つめた。
「今の話は、撤回していただきたく存じます」
「さもなければ私は王立裁判所に訴え出ます」
執事のサンバルが冷たい声で聞き返した。
「マーガレット様、王立裁判所に何を訴えるというのですか?」
マーガレットの表情が少しずつ変わってきた。
「アレス様に私は手篭めにされました。そう訴えます」
サンバルが冷静に問い返す。
「証拠は?」
「三ヶ月後、私が妊娠していればそれが証拠になります」
「たとえ妊娠したとして、それがアレス様の子供だとどう証明するのですか?」
「子供が大きくなれば、だんだん父親に似てくるものです。いずれわかるはずです、誰が父親か」
マーガレットの予想外の反撃に、伯爵は面食らっていた。
しかしその時、サンバルが伯爵に耳打ちした。伯爵は頷くとアレスに向かって命令した。
「アレス、お前は地下牢に入って反省していろ!」
「な、父上!違うんです!私は決して……」
「黙れアレス!黙って地下牢へ行きなさい!」
サンバルがアレスに近寄り、立ち上がるように促すと、そのまま二人は食堂を出て行った。
マーガレットが静かに話し出す。
「伯爵様、では私も地下牢へまいります」
「いや、それには及ばん。君は部屋で待機していなさい」
「いいえ、私もアレス様と一緒に地下牢に入ります」そう言ってマーガレットは出口へ向かった。その彼女に伯爵が声をかけた。
「地下牢は冷える。お腹の子に何かあったらどうするんだ?マーガレット」
振り返ったマーガレットの表情がその言葉で和らいでいた。
「お腹の子……」
「そうだ。地下牢は冷える。取り返しのつかないことになってからでは遅いであろう?」
伯爵の思ってもみなかった優しい言葉に顔から険しさが消えた。
「分かりました。では部屋で待機させていただきます」
マーガレットはお辞儀をしてそのまま食堂を出て行った。
「旦那様!アレス様の様子がおかしいのです」
「アレスが?」
サンバルは、先ほど、アレスの部屋を訪ねた時のことを伯爵に伝えた。
執事の話をじっくりと聞いていた伯爵が、静かに聞き返す。
「では、アレスの部屋にマーガレットが潜んでいたというのか?」
「はい。しかも、私とアレス様の会話に、後ろから口出しをしている気配を感じました」
「ただ仲が良いだけではないのか?」
「いいえ、アレス様のあの表情は、誰かに脅されて言わされている、そのような態度でございました」
「アレスの奴はマーガレットに、何か弱みを握られているということか?」
「はい。そしてそれを種に脅されているのではないでしょうか?」
「脅されているだと?……あいつは一体、マーガレットに何をしたんだ?」
サンバルが苦笑いしながら返事をした。
「男女のもつれとなれば、一つしかございません」
伯爵は眉間にしわを寄せつぶやいた。
「あいつ、無理やりマーガレットを……」
「それもあるかもしれませんが、アレス様の表情には、恐怖が滲んで見えました」
「ふむ……仕方がない。アレスを助けてやるか……。それから、バルに早馬を出せ。すぐに屋敷へ来るようにと」
「かしこまりました」
サンバルは、お辞儀をすると執務室を出て行った。
(アレスは、色仕掛けの罠にかかったようだな……)
(黒幕はバルか?……そして、これは違うとは思うが、マーガレット個人の仕業なのか?……)
(まずは、アレスからマーガレットを引き離し、直接、倅から事情を聞かねばな……)
「さて、どうやってマーガレットを引き離すか……」
コンコン!
ドアがノックされて使用人のメアリーが入ってきた。
「旦那様、お食事の用意ができましたので、食堂へお越しください」
「ああ、わかった。あ、待て!メアリー」
扉を閉めて出て行こうとしたメアリーが立ち止まる。
「何でしょうか?旦那様」
「アレスはどうしてる?」
「食堂でお待ちです」
「マーガレットは?」
「アレス様の指示で食堂にいらっしゃいます。一緒に召し上がると言っておられます」
しばらくの間、考え事をしていた伯爵がメアリーに話しかけた。
「お前に頼みたいことがある」と。
そこへちょうど執事のサンバルが戻ってきた。
❖
伯爵が食堂へ行くとアレスとマーガレットが並んで座っていた。
「待たせてすまなかった」伯爵は二人に声をかけ自分の席に座った。
「では食事を始めよう」
その一言で各々食べ始める。伯爵はうかがうように視線だけ、マーガレットに向けて、黙々と食事を続けた。
(こうやって見ていると、マーガレットは大人しい普通の女性なんだが……)
「アレス、サンバ村はどうだった?良いところであったか?」
「そうですね、気候もよく自然に恵まれた、いい土地でした」
「ふふふ、そうか、ならばそこの領地をお前にやろう」
「え?」
「あ、あの、それはどういう意味でしょうか?」
「お前はその土地でマーガレットと一緒に暮らせば良い。結婚したいのだろう、マーガレットと?」
すぐに返事のできないアレス。
「どうしたアレス?マーガレットと結婚するのではなかったのか?」
「父上、つまり私の妻としてマーガレットを認めるということですか?」
「もちろんだ、アレス」
伯爵のその言葉を聞いて、マーガレットが笑みを浮かべた。たまらずアレスが伯爵に問いかける。
「父上、ではマーガレットは将来の伯爵夫人になるのですか?」
「え?」伯爵がアレスの言葉にびっくりしたような顔をした。
「伯爵夫人?それは……どういう意味だ?」
「いえ、ですから、私の妻になると言うことはつまり、伯爵夫人ということですよね?」
「まあ、お前が爵位継承者ならばそうなる。だが、爵位はお前には継承させない」
「え?」狼狽の色が見えるアレス。
「サンバル、メアリーを呼んでくれ」
「はい、旦那様」
伯爵に指示をされたサンバルは出入り口の扉に向かって声をかけた。
「メアリー、入りなさい」
するとメアリーが緊張した面持ちで入ってきた。
伯爵は自分のそばに来るようにと手で合図をした。
メアリーがそばに来ると伯爵が口を開いた。
「彼女は私の命の恩人の娘だ」
「そして彼女と結婚する者をウッド伯爵家の後継者とする。メアリーが伯爵夫人となる」
呆然とするアレスとマーガレットを見ながら伯爵は言葉を続ける。
「後継者は我が一族から募集する。誰か一人ぐらいいるだろう。だからお前は気にせずマーガレットと結婚して片田舎で暮らすが良い」
静まり返る食堂、その時、マーガレットが立ち上がった。
「ウッド伯爵様に申し上げます」
伯爵は返事をしないでマーガレットを見つめた。
「今の話は、撤回していただきたく存じます」
「さもなければ私は王立裁判所に訴え出ます」
執事のサンバルが冷たい声で聞き返した。
「マーガレット様、王立裁判所に何を訴えるというのですか?」
マーガレットの表情が少しずつ変わってきた。
「アレス様に私は手篭めにされました。そう訴えます」
サンバルが冷静に問い返す。
「証拠は?」
「三ヶ月後、私が妊娠していればそれが証拠になります」
「たとえ妊娠したとして、それがアレス様の子供だとどう証明するのですか?」
「子供が大きくなれば、だんだん父親に似てくるものです。いずれわかるはずです、誰が父親か」
マーガレットの予想外の反撃に、伯爵は面食らっていた。
しかしその時、サンバルが伯爵に耳打ちした。伯爵は頷くとアレスに向かって命令した。
「アレス、お前は地下牢に入って反省していろ!」
「な、父上!違うんです!私は決して……」
「黙れアレス!黙って地下牢へ行きなさい!」
サンバルがアレスに近寄り、立ち上がるように促すと、そのまま二人は食堂を出て行った。
マーガレットが静かに話し出す。
「伯爵様、では私も地下牢へまいります」
「いや、それには及ばん。君は部屋で待機していなさい」
「いいえ、私もアレス様と一緒に地下牢に入ります」そう言ってマーガレットは出口へ向かった。その彼女に伯爵が声をかけた。
「地下牢は冷える。お腹の子に何かあったらどうするんだ?マーガレット」
振り返ったマーガレットの表情がその言葉で和らいでいた。
「お腹の子……」
「そうだ。地下牢は冷える。取り返しのつかないことになってからでは遅いであろう?」
伯爵の思ってもみなかった優しい言葉に顔から険しさが消えた。
「分かりました。では部屋で待機させていただきます」
マーガレットはお辞儀をしてそのまま食堂を出て行った。
0
あなたにおすすめの小説
愛を忘れた令嬢が平民に扮した公爵子息様に娶られる話
rifa
恋愛
今まで虐げられ続けて育ち、愛を忘れてしまった男爵令嬢のミレー。
彼女の義妹・アリサは、社交パーティーで出会ったオリヴァーという公爵家の息子に魅了され、ミレーという義姉がいることを一層よく思わないようになる。
そこでミレーを暴漢に襲わせ、あわよくば亡き者にしようと企んでいたが、それを下町に住むグランという青年に助けられ失敗し、ミレーはグランの家で保護され、そのまま一緒に暮らすようになる。
そしてそのグランこそがアリサが結婚を望んだオリヴァーであり、ミレーと婚約することになる男性だった。
やがてグランが実は公爵家の人間であったと知ったミレーは、公爵家でオリヴァーの婚約者として暮らすことになる。
だが、ミレーを虐げ傷つけてきたアリサたちを許しはしないと、オリヴァーは密かに仕返しを目論んでいた。
※アリサは最後痛い目を見るので、アリサのファンは閲覧をオススメしません。
竜帝に捨てられ病気で死んで転生したのに、生まれ変わっても竜帝に気に入られそうです
みゅー
恋愛
シーディは前世の記憶を持っていた。前世では奉公に出された家で竜帝に気に入られ寵姫となるが、竜帝は豪族と婚約すると噂され同時にシーディの部屋へ通うことが減っていった。そんな時に病気になり、シーディは後宮を出ると一人寂しく息を引き取った。
時は流れ、シーディはある村外れの貧しいながらも優しい両親の元に生まれ変わっていた。そんなある日村に竜帝が訪れ、竜帝に見つかるがシーディの生まれ変わりだと気づかれずにすむ。
数日後、運命の乙女を探すためにの同じ年、同じ日に生まれた数人の乙女たちが後宮に召集され、シーディも後宮に呼ばれてしまう。
自分が運命の乙女ではないとわかっているシーディは、とにかく何事もなく村へ帰ることだけを目標に過ごすが……。
はたして本当にシーディは運命の乙女ではないのか、今度の人生で幸せをつかむことができるのか。
短編:竜帝の花嫁 誰にも愛されずに死んだと思ってたのに、生まれ変わったら溺愛されてました
を長編にしたものです。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした
ぜんだ 夕里
恋愛
傾きかけた家を救うため、私が結んだのはあまりにも不謹慎な契約――余命いくばくもない大富豪の辺境伯様と結婚し、彼の最期を穏やかに看取ることで莫大な遺産を相続する、というものだった。
しかし、人の死を利用して富を得るなど不正義!
そう考えた私が立てたのは、前代未聞の計画。
「そうだ、遺産が残らないくらい贅沢の限りを尽くしてもらえば、すべて丸く収まるじゃない!」
私の存在
戒月冷音
恋愛
私は、一生懸命生きてきた。
何故か相手にされない親は、放置し姉に顎で使われてきた。
しかし15の時、小学生の事故現場に遭遇した結果、私の生が終わった。
しかし、別の世界で目覚め、前世の知識を元に私は生まれ変わる…
混血の私が純血主義の竜人王子の番なわけない
三国つかさ
恋愛
竜人たちが通う学園で、竜人の王子であるレクスをひと目見た瞬間から恋に落ちてしまった混血の少女エステル。好き過ぎて狂ってしまいそうだけど、分不相応なので必死に隠すことにした。一方のレクスは涼しい顔をしているが、純血なので実は番に対する感情は混血のエステルより何倍も深いのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる