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第五章
㉟マーガレットの素性
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執務室にこもる伯爵。そこへ執事が戻って来ると、すぐに言葉をかける。
「旦那様、マーガレット様が部屋を抜け出し、アレス様のいる地下牢へ行きましたが、先ほど部屋に戻りました」
伯爵はコーヒーを飲み干すと立ち上がり返事をした。
「では行くか、サンバル」
「はい、旦那様」
❖
アレスはベッドに横になりながら、これから自分がどうなるのか考えていた。
……その時なぜか、亡くなった姉の元恋人、デビンに言った自分の言葉を思い出す。
『なぜ姉や父上に相談してくれなかったんですか?父上からすれば、姉が婿を取って爵位を継ごうが、弟の私が継ごうがどちらでも良かったんですよ?』
その言葉が現実になりつつあった。父のウッド伯爵は、爵位はアレスが継ごうが親戚の中から誰かを選ぼうが、このウッド伯爵家が存続すれば誰でも良いのだと。
マーガレットは私が後継者でなくなると、どうするつもりなのか?
マーガレットと縁が切れるなら、爵位は諦めてもいいと思っている。
だが貴族以外の生きる術を持っていないアレスは、できればこのままウッド伯爵家の後を継いで行きたいと思っていた。
しかし、マーガレットと結婚するのだけは気が進まない。
一体これからどうすればいいのか……。
その時、一階の地下牢の扉が開く音がした。アレスの体が緊張する。
(まさか、またマーガレットが来たのか?)
ベッドから起き上がり、身構えて、鉄格子の先を見るアレス。そして現れた人影を見てすぐに立ち上がる。
「父上!」
「アレス、寒くはないか?」
「あ、はい、あ、いえ、寒いです」
伯爵が執事に声をかける。
「サンバル、毛布を渡してやってくれ」
「はい、旦那様」
サンバルから毛布を受け取ったアレスは、てっきり伯爵から叱責を受けると覚悟していたので、毛布を握りしめながら気がつくと涙を流していた。
伯爵が優しく話しかける。
「アレス、ゆっくりでいいから、どうしてマーガレットとこのようなことになったのか、話してみなさい」
アレスは思い出すように話し始めた。
宿泊施設に着いて出迎えを受けた時、マーガレットに目が行ってしまったこと。
その後、バルから帳簿を見せてもらおうとした時、マーガレットがコーヒーを持ってきて気になったこと。
そして、彼女がバルの娘で独身であることを知ったこと。
その夜、休んでいるとマーガレットが部屋にワインを持って訪ねてきたこと。
そして、いい雰囲気になり結ばれてしまったこと。
サンバルがつぶやく。
「どうやら最初からアレス様は標的になっていたようですね」
アレスはまた説明を始めた。
朝起きるとマーガレットはベッドにいなくて浴槽に浸っていたこと。
そして帰りの馬車に乗って、場所の中に置いてあったチョコレートを食べたら眠くなり気がつくと山の中の小屋にいたこと。
ここまで説明してアレスが口ごもる。
「それで?それから、どうなったんだ?アレス」
「……それが…その…」
言い淀むアレスにサンバルが口を挟む。
「アレス様、正直におっしゃってください。マーガレット様が、どこか普通でないのは分かります。ですから気にしないでおっしゃってください、全て」
アレスは頷くと再び説明を始めた。
気がつくと山小屋の中にいて、裸で椅子に縛られていたこと。そしてそのままマーガレットに襲われたこと。
そして婚姻届にサインをさせられたこと。
その説明を聞いて伯爵の顔色が変わる。
「アレス!お前は婚姻届にサインをしたのか?」
「……はい。でもそうしないと身の危険を感じたからです」
サンバルが伯爵に尋ねる。
「ですが旦那様、マーガレット様は婚姻届のことは何一つおっしゃいませんでした。なぜでしょうか?」
眉間にしわを寄せ顎に手を当てる 伯爵。
「おそらく、婚姻届を取り上げられるのを恐れたのだろう」
「ではその婚姻届は今……」
「ああ、マーガレットが持っているはずだ。明日の朝一番に貴族院に届け出るつもりだろうな」
アレスが口を挟む。
「あ、あの、父上。婚姻届には私とマーガレットのサインはありますが、親の名前の欄は空白になっています。ですから婚姻届は無効になるのではないでしょうか?」
その言葉に サンバルが返事をする。
「アレス様、それは本人たちが二人とも未成年の場合の話でございます。アレス様もマーガレット様も……立派な大人でございましょう?」
「……」黙るアレス。
その時、伯爵が思いつく。
「!、なぁサンバル、貴族院に提出する婚姻届は、二人とも貴族であることが条件ではなかったか?」
「…はい、確かに」
「マーガレットが平民の場合は、どこかの貴族の養女となって、貴族の身分を手に入れてからじゃないと受理されないぞ?」
「マーガレットの名字は?」
アレスが答える。
「スクーバルです、父上。マーガレット・スクーバル」
伯爵もサンバルも、貴族の中にその苗字に聞き覚えはなかった。
「念のため調べてみよう。サンバル、貴族名鑑を持ってきてくれるか?」
「はい、只今お持ちいたします」
サンバルが階上へと消えていくと、アレスが伯爵に問いかける。
「父上、本当に申し訳ありませんでした」
伯爵は優しい目をしてアレスに声をかける。
「若い頃は誰でも男は色香に惑わされるものだ。気にするな、アレス」
「はい」
そして扉が開く音がして靴音がこちらに向かう。
「旦那様!」
サンバルが分厚い貴族名鑑を手にして現れた。すぐに調べる三人。だが スクーバルの名前はなかった。
ほっとしたアレスがつぶやいた。
「よかった、これでマーガレットとの婚姻は防げた……」
しかしアレスは伯爵とサンバルの顔を見て困惑する。
「あの、お二人とも、まだ何か心配でも?」
サンバルが口を開く。
「アレス様、婚姻届の用紙の色を覚えておられますか?」
「色?えーと、青の縁取りがしてあった…うん、そうだ、青色の縁取りの紙だった」
伯爵が唸る。
「うーん、それはそれでまずいかもしれん」
「なぜですか、父上?」
サンバルが 伯爵の代わりに返事をする。
「アレス様、貴族院に提出する婚姻届は黒色の縁取りがしてあるのです」
「え?」
「青色は、平民用です」
「……」
「つまりマーガレット様はアレス様を平民として婚姻届を提出するつもりなのです」
「えーと、言ってる意味がまだわからないんだが……」
「つまり、貴族同士の婚姻届けは貴族院へ提出、それ以外は王立庁舎へ提出するのです。そして、貴族が王立庁舎へ婚姻届を提出した瞬間に、貴族の身分は剥奪され、平民となるのです。しかも、一度平民になった者は二度と貴族には戻れません」
「そ、そんな……」思わず座り込む アレス。
伯爵が静かに口を開く。
「サンバル、アレスを牢から出してやれ」
サンバルはすぐに鍵を取り出し、牢からアレスを出してやる。
「旦那様、これからいかがなさいますか?」
伯爵の表情が怒りに満ちていた。
「これからマーガレットの部屋に行く。婚姻届を取り上げに行くぞ」
「はい、旦那様」
「旦那様、マーガレット様が部屋を抜け出し、アレス様のいる地下牢へ行きましたが、先ほど部屋に戻りました」
伯爵はコーヒーを飲み干すと立ち上がり返事をした。
「では行くか、サンバル」
「はい、旦那様」
❖
アレスはベッドに横になりながら、これから自分がどうなるのか考えていた。
……その時なぜか、亡くなった姉の元恋人、デビンに言った自分の言葉を思い出す。
『なぜ姉や父上に相談してくれなかったんですか?父上からすれば、姉が婿を取って爵位を継ごうが、弟の私が継ごうがどちらでも良かったんですよ?』
その言葉が現実になりつつあった。父のウッド伯爵は、爵位はアレスが継ごうが親戚の中から誰かを選ぼうが、このウッド伯爵家が存続すれば誰でも良いのだと。
マーガレットは私が後継者でなくなると、どうするつもりなのか?
マーガレットと縁が切れるなら、爵位は諦めてもいいと思っている。
だが貴族以外の生きる術を持っていないアレスは、できればこのままウッド伯爵家の後を継いで行きたいと思っていた。
しかし、マーガレットと結婚するのだけは気が進まない。
一体これからどうすればいいのか……。
その時、一階の地下牢の扉が開く音がした。アレスの体が緊張する。
(まさか、またマーガレットが来たのか?)
ベッドから起き上がり、身構えて、鉄格子の先を見るアレス。そして現れた人影を見てすぐに立ち上がる。
「父上!」
「アレス、寒くはないか?」
「あ、はい、あ、いえ、寒いです」
伯爵が執事に声をかける。
「サンバル、毛布を渡してやってくれ」
「はい、旦那様」
サンバルから毛布を受け取ったアレスは、てっきり伯爵から叱責を受けると覚悟していたので、毛布を握りしめながら気がつくと涙を流していた。
伯爵が優しく話しかける。
「アレス、ゆっくりでいいから、どうしてマーガレットとこのようなことになったのか、話してみなさい」
アレスは思い出すように話し始めた。
宿泊施設に着いて出迎えを受けた時、マーガレットに目が行ってしまったこと。
その後、バルから帳簿を見せてもらおうとした時、マーガレットがコーヒーを持ってきて気になったこと。
そして、彼女がバルの娘で独身であることを知ったこと。
その夜、休んでいるとマーガレットが部屋にワインを持って訪ねてきたこと。
そして、いい雰囲気になり結ばれてしまったこと。
サンバルがつぶやく。
「どうやら最初からアレス様は標的になっていたようですね」
アレスはまた説明を始めた。
朝起きるとマーガレットはベッドにいなくて浴槽に浸っていたこと。
そして帰りの馬車に乗って、場所の中に置いてあったチョコレートを食べたら眠くなり気がつくと山の中の小屋にいたこと。
ここまで説明してアレスが口ごもる。
「それで?それから、どうなったんだ?アレス」
「……それが…その…」
言い淀むアレスにサンバルが口を挟む。
「アレス様、正直におっしゃってください。マーガレット様が、どこか普通でないのは分かります。ですから気にしないでおっしゃってください、全て」
アレスは頷くと再び説明を始めた。
気がつくと山小屋の中にいて、裸で椅子に縛られていたこと。そしてそのままマーガレットに襲われたこと。
そして婚姻届にサインをさせられたこと。
その説明を聞いて伯爵の顔色が変わる。
「アレス!お前は婚姻届にサインをしたのか?」
「……はい。でもそうしないと身の危険を感じたからです」
サンバルが伯爵に尋ねる。
「ですが旦那様、マーガレット様は婚姻届のことは何一つおっしゃいませんでした。なぜでしょうか?」
眉間にしわを寄せ顎に手を当てる 伯爵。
「おそらく、婚姻届を取り上げられるのを恐れたのだろう」
「ではその婚姻届は今……」
「ああ、マーガレットが持っているはずだ。明日の朝一番に貴族院に届け出るつもりだろうな」
アレスが口を挟む。
「あ、あの、父上。婚姻届には私とマーガレットのサインはありますが、親の名前の欄は空白になっています。ですから婚姻届は無効になるのではないでしょうか?」
その言葉に サンバルが返事をする。
「アレス様、それは本人たちが二人とも未成年の場合の話でございます。アレス様もマーガレット様も……立派な大人でございましょう?」
「……」黙るアレス。
その時、伯爵が思いつく。
「!、なぁサンバル、貴族院に提出する婚姻届は、二人とも貴族であることが条件ではなかったか?」
「…はい、確かに」
「マーガレットが平民の場合は、どこかの貴族の養女となって、貴族の身分を手に入れてからじゃないと受理されないぞ?」
「マーガレットの名字は?」
アレスが答える。
「スクーバルです、父上。マーガレット・スクーバル」
伯爵もサンバルも、貴族の中にその苗字に聞き覚えはなかった。
「念のため調べてみよう。サンバル、貴族名鑑を持ってきてくれるか?」
「はい、只今お持ちいたします」
サンバルが階上へと消えていくと、アレスが伯爵に問いかける。
「父上、本当に申し訳ありませんでした」
伯爵は優しい目をしてアレスに声をかける。
「若い頃は誰でも男は色香に惑わされるものだ。気にするな、アレス」
「はい」
そして扉が開く音がして靴音がこちらに向かう。
「旦那様!」
サンバルが分厚い貴族名鑑を手にして現れた。すぐに調べる三人。だが スクーバルの名前はなかった。
ほっとしたアレスがつぶやいた。
「よかった、これでマーガレットとの婚姻は防げた……」
しかしアレスは伯爵とサンバルの顔を見て困惑する。
「あの、お二人とも、まだ何か心配でも?」
サンバルが口を開く。
「アレス様、婚姻届の用紙の色を覚えておられますか?」
「色?えーと、青の縁取りがしてあった…うん、そうだ、青色の縁取りの紙だった」
伯爵が唸る。
「うーん、それはそれでまずいかもしれん」
「なぜですか、父上?」
サンバルが 伯爵の代わりに返事をする。
「アレス様、貴族院に提出する婚姻届は黒色の縁取りがしてあるのです」
「え?」
「青色は、平民用です」
「……」
「つまりマーガレット様はアレス様を平民として婚姻届を提出するつもりなのです」
「えーと、言ってる意味がまだわからないんだが……」
「つまり、貴族同士の婚姻届けは貴族院へ提出、それ以外は王立庁舎へ提出するのです。そして、貴族が王立庁舎へ婚姻届を提出した瞬間に、貴族の身分は剥奪され、平民となるのです。しかも、一度平民になった者は二度と貴族には戻れません」
「そ、そんな……」思わず座り込む アレス。
伯爵が静かに口を開く。
「サンバル、アレスを牢から出してやれ」
サンバルはすぐに鍵を取り出し、牢からアレスを出してやる。
「旦那様、これからいかがなさいますか?」
伯爵の表情が怒りに満ちていた。
「これからマーガレットの部屋に行く。婚姻届を取り上げに行くぞ」
「はい、旦那様」
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