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①お見合い相手
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ステラ家の一人娘ユキリアは、先日、誕生日を迎えて30歳になった。
ユキリアの母エステルは、訪ねてきた妹のサマンサと談笑していた。
「ねえサマンサ」
エステルは思い詰めたような表情でサマンサに話しかけた。
「娘のことなんだけど」
サマンサは飲みかけのコーヒーカップをテーブルに置いて、姉の顔を見た。
「ユキリアがどうかしたの?」
「30歳になったのよ、ついに」
ユキリアのことには、触れてはいけないと用心していたのに、姉の方から言ってくるなんて、どうしたのかしら?
「あ、うん。そのようね」と、とりあえず返事をした。
エステルがすがりつくような眼差しで、
「誰かいい人、いないかしら?」
返事に詰まりながらも、とにかく返事をしようとするサマンサ。
「うーーーーーーーん」と言って立ち上がると、ふと思い出したことがあって姉に聞いてみる。
「相手の年齢はいくつでもいいのかしら?」
その言葉に飛びつくエステルがすぐに返事をした。
「もちろんよ、それでどんな人?」
そこでサマンサは思い出す。その男の人は熟女が好きだということを、
「あ、あー、やっぱりこの人はダメかも」
この話はなかったことにしようと考えたサマンサだったが、エステルがそれを許さない。
「ちょっとあなた、そこまで思わせぶりな話をしておいて、いまさら断るつもり?」
「そんな人聞きの悪い。この男性は年上が好みなのよ」
「だったら、ちょうどいいじゃない。ユキリアは30歳よ?」
困った表情でサマンサは正直に話してみる。
「その男性はね、熟女好きなのよ」
「変態?」
「バカなこと言わないでよ!変態じゃないわよ、とっても真面目ないい人よ」
ほんの少しその男性に興味を失ったが、質問を続けるエステル。
「それでその人はいくつなの?」
「30歳」
再び目が輝き始めるエステル。
「なんだ、ユキリアと同じ30歳じゃないの」
姉から目をそらしてサマンサが返事をする。
「同い年ではダメなのよね、あの人は……」
「仕事は何してるの?」
「王国警備隊の隊長をやってるわ」
エステルは、立ち上がったまま話をする妹を、無理やり椅子に座らせて懇願する。
「お願い!その人をユキリアに紹介して」
「うーん、でも、熟女好きたがらな~」
エステルがきっぱりと言い切る。
「ユキリアは化粧落とすと、熟女に見えるかもしれないわ、いや見えると思う」
「………」
無言のまま、すっと立ち上がるサマンサ。
「ところで姉さんは、今年で何歳になったの?」
「私?48」
「お義兄さんが亡くなって、もう、3年が経つのね……」
「ええ、そのぐらいになるかしら」
少し、しんみりとした顔をしているエステルを横目に、部屋の出入り口に向かって歩き出したサマンサが振り返って口を開く。
「今度その方に姉さんを訪ねるように言っておきます。それでは失礼します」
数日後
巡航馬車(バス)の馬車停留所から自宅に向かうユキリア。
「うー、寒い」
ハーフコートの襟を立てて家路を急ぐ。
コツコツコツ
ん?足音が聞こえる。後ろを振り向くユキリアに、大柄な男が目に入る。
歩きながら、呟く。
「まさかね」
この先で道が二つに分かれる。
ユキリアは右へ曲がるが、右方向にはあまり家がなく、ユキリアもだいたいの住民の顔は知っていた。
〘あんなに大きな身長の男の人は知らない。もし右に曲がってもついてきたら、全力で逃げよう〙
ユキリアが右へ曲ろうとした時、走り出す靴音が聞こえた。
「え?」
男がものすごい形相で、こちらへ向かって走ってくる。
「きゃ!」
小さな悲鳴を上げてユキリアも走り出す。
ワンピースの裾がヒラヒラと邪魔で走りにくい。
足音が、もう間近まで迫ってきた。
〘だめだ!追いつかれる!〙
ワンピースの裾を太ももまでたくし上げ、ユキリアも必死の形相で走った。
ついに、男に追いつかれたユキリア。
〘つかまる!〙
そう思った時、男はユキリアを追い越し、少しスピードを落として、話しかけてきた。
「すみません、すぐに戻ってきますので」
そう言うとスピードを上げてユキリアを追い越していく。
「え?」
〘どういうこと?なに?〙
後ろを振り向いてみると、野良犬が吠えもせずに、こちらに向かって迫ってきていた。
「いやあ!」
ユキリアもさらに必死で走ったが、犬に追いつかれ、ワンピースの裾に噛みつかれてしまった。
ユキリアもワンピースの裾を引っ張るが、野良犬は離さない。
その時、さっきの男が大声を出しながら、棒切れを持って戻ってきた。
「うわあああああ!」
ワンピースの裾を離さない犬を、思い切り叩いた。すると、犬はキャンキャンと悲鳴をあげて逃げていった。
ユキリアのワンピースは無残に引き裂かれていた。
男が心配そうに話しかけてくる。
「怪我はありませんか?」
「ええ、なんとか無事です。助けてくれてありがとうございました」
「いえ、とんでもないです。あはは、さっきの野良犬、俺が蹴飛ばした石が当たったみたいで、怒って追いかけてきたんですよ、きっと」
「え?ちょっと待ってください。あの犬が追いかけてきたのは、あなたのせいなんですか?」
男はにっこりと笑って、「ええ、そうみたいですね」と他人事のように言った。
この呑気そうな男の顔を見て、イラッと来たユキリアは、「このワンピース、弁償してもらえますか?」と聞いた。
「もちろんです。ユキリアさん」
突然自分の名前を言われてびっくりするユキリア。男から少し距離をとって尋ねる。
「どうして私の名前を知っているんですか?」
「知ってますよ、そりゃあ。お見合い相手の娘さんですから!」
〘ああ…またお母さん、勝手にお見合いを決めて〙
〘え?お見合い相手の娘さん?〙
そんな困惑気味のユキリアに、嬉しそうに自己紹介を始める大男。
「俺、あなたのお母さんとお見合いをします、マクラン・グレイと申します」
マクランは上着から身分証明書を取り出すとユキリアに見せた。
「警備隊で隊長やってます。よろしく!」
エステルがキッチンで夕ご飯の支度をしているとユキリアが帰ってきた。
「お母さんただいま」
エステルが振り向くと、仏頂面のユキリアが立っていた。
「おかえりなさい。あら?どうかしたの?」
「お母さんのお見合い相手、連れてきたから。勝手にやってちょうだい」
ユキリアはそういうと、二階への階段を上がりながら、
「お母さんの彼、玄関にいるわよ」と言って自分の部屋へ入っていった。
「何わけのわからないこと言ってるんだろうあの子」
エステルが玄関に行ってみると、背の大きな男が照れた仕草で、エステルを見つめた。
男は勝手に自己紹介を始める。
「こんばんは。マクラン・グレイと申します。よろしくお願いします!」
マクランはエステルに向かって、敬礼をした。
「はあ?」
エステルはびっくりして「一体誰の紹介でここへ来たの?私は何も聞いてませんけど?」と迷惑そうに聞き返す。
マクランが上着のポケットから手紙を両手で差し出す。
エステルは手紙を受け取り、差出人の名前を見た。
「あー、サマンサか……」
〘そういえば、お見合い相手に訪ねるように言っておくと言っていたっけ……〙
そこで 急いで手紙を読む。
〘……ああ、サマンサのやつ、余計なことを。私が頼んだのは、ユキリアのお見合い相手だったのに〙
『姉さんへ、この人をしばらく置いてあげて。気が合うようだったら、結婚を前提に交際してみて。サマンサより。』
ユキリアの母エステルは、訪ねてきた妹のサマンサと談笑していた。
「ねえサマンサ」
エステルは思い詰めたような表情でサマンサに話しかけた。
「娘のことなんだけど」
サマンサは飲みかけのコーヒーカップをテーブルに置いて、姉の顔を見た。
「ユキリアがどうかしたの?」
「30歳になったのよ、ついに」
ユキリアのことには、触れてはいけないと用心していたのに、姉の方から言ってくるなんて、どうしたのかしら?
「あ、うん。そのようね」と、とりあえず返事をした。
エステルがすがりつくような眼差しで、
「誰かいい人、いないかしら?」
返事に詰まりながらも、とにかく返事をしようとするサマンサ。
「うーーーーーーーん」と言って立ち上がると、ふと思い出したことがあって姉に聞いてみる。
「相手の年齢はいくつでもいいのかしら?」
その言葉に飛びつくエステルがすぐに返事をした。
「もちろんよ、それでどんな人?」
そこでサマンサは思い出す。その男の人は熟女が好きだということを、
「あ、あー、やっぱりこの人はダメかも」
この話はなかったことにしようと考えたサマンサだったが、エステルがそれを許さない。
「ちょっとあなた、そこまで思わせぶりな話をしておいて、いまさら断るつもり?」
「そんな人聞きの悪い。この男性は年上が好みなのよ」
「だったら、ちょうどいいじゃない。ユキリアは30歳よ?」
困った表情でサマンサは正直に話してみる。
「その男性はね、熟女好きなのよ」
「変態?」
「バカなこと言わないでよ!変態じゃないわよ、とっても真面目ないい人よ」
ほんの少しその男性に興味を失ったが、質問を続けるエステル。
「それでその人はいくつなの?」
「30歳」
再び目が輝き始めるエステル。
「なんだ、ユキリアと同じ30歳じゃないの」
姉から目をそらしてサマンサが返事をする。
「同い年ではダメなのよね、あの人は……」
「仕事は何してるの?」
「王国警備隊の隊長をやってるわ」
エステルは、立ち上がったまま話をする妹を、無理やり椅子に座らせて懇願する。
「お願い!その人をユキリアに紹介して」
「うーん、でも、熟女好きたがらな~」
エステルがきっぱりと言い切る。
「ユキリアは化粧落とすと、熟女に見えるかもしれないわ、いや見えると思う」
「………」
無言のまま、すっと立ち上がるサマンサ。
「ところで姉さんは、今年で何歳になったの?」
「私?48」
「お義兄さんが亡くなって、もう、3年が経つのね……」
「ええ、そのぐらいになるかしら」
少し、しんみりとした顔をしているエステルを横目に、部屋の出入り口に向かって歩き出したサマンサが振り返って口を開く。
「今度その方に姉さんを訪ねるように言っておきます。それでは失礼します」
数日後
巡航馬車(バス)の馬車停留所から自宅に向かうユキリア。
「うー、寒い」
ハーフコートの襟を立てて家路を急ぐ。
コツコツコツ
ん?足音が聞こえる。後ろを振り向くユキリアに、大柄な男が目に入る。
歩きながら、呟く。
「まさかね」
この先で道が二つに分かれる。
ユキリアは右へ曲がるが、右方向にはあまり家がなく、ユキリアもだいたいの住民の顔は知っていた。
〘あんなに大きな身長の男の人は知らない。もし右に曲がってもついてきたら、全力で逃げよう〙
ユキリアが右へ曲ろうとした時、走り出す靴音が聞こえた。
「え?」
男がものすごい形相で、こちらへ向かって走ってくる。
「きゃ!」
小さな悲鳴を上げてユキリアも走り出す。
ワンピースの裾がヒラヒラと邪魔で走りにくい。
足音が、もう間近まで迫ってきた。
〘だめだ!追いつかれる!〙
ワンピースの裾を太ももまでたくし上げ、ユキリアも必死の形相で走った。
ついに、男に追いつかれたユキリア。
〘つかまる!〙
そう思った時、男はユキリアを追い越し、少しスピードを落として、話しかけてきた。
「すみません、すぐに戻ってきますので」
そう言うとスピードを上げてユキリアを追い越していく。
「え?」
〘どういうこと?なに?〙
後ろを振り向いてみると、野良犬が吠えもせずに、こちらに向かって迫ってきていた。
「いやあ!」
ユキリアもさらに必死で走ったが、犬に追いつかれ、ワンピースの裾に噛みつかれてしまった。
ユキリアもワンピースの裾を引っ張るが、野良犬は離さない。
その時、さっきの男が大声を出しながら、棒切れを持って戻ってきた。
「うわあああああ!」
ワンピースの裾を離さない犬を、思い切り叩いた。すると、犬はキャンキャンと悲鳴をあげて逃げていった。
ユキリアのワンピースは無残に引き裂かれていた。
男が心配そうに話しかけてくる。
「怪我はありませんか?」
「ええ、なんとか無事です。助けてくれてありがとうございました」
「いえ、とんでもないです。あはは、さっきの野良犬、俺が蹴飛ばした石が当たったみたいで、怒って追いかけてきたんですよ、きっと」
「え?ちょっと待ってください。あの犬が追いかけてきたのは、あなたのせいなんですか?」
男はにっこりと笑って、「ええ、そうみたいですね」と他人事のように言った。
この呑気そうな男の顔を見て、イラッと来たユキリアは、「このワンピース、弁償してもらえますか?」と聞いた。
「もちろんです。ユキリアさん」
突然自分の名前を言われてびっくりするユキリア。男から少し距離をとって尋ねる。
「どうして私の名前を知っているんですか?」
「知ってますよ、そりゃあ。お見合い相手の娘さんですから!」
〘ああ…またお母さん、勝手にお見合いを決めて〙
〘え?お見合い相手の娘さん?〙
そんな困惑気味のユキリアに、嬉しそうに自己紹介を始める大男。
「俺、あなたのお母さんとお見合いをします、マクラン・グレイと申します」
マクランは上着から身分証明書を取り出すとユキリアに見せた。
「警備隊で隊長やってます。よろしく!」
エステルがキッチンで夕ご飯の支度をしているとユキリアが帰ってきた。
「お母さんただいま」
エステルが振り向くと、仏頂面のユキリアが立っていた。
「おかえりなさい。あら?どうかしたの?」
「お母さんのお見合い相手、連れてきたから。勝手にやってちょうだい」
ユキリアはそういうと、二階への階段を上がりながら、
「お母さんの彼、玄関にいるわよ」と言って自分の部屋へ入っていった。
「何わけのわからないこと言ってるんだろうあの子」
エステルが玄関に行ってみると、背の大きな男が照れた仕草で、エステルを見つめた。
男は勝手に自己紹介を始める。
「こんばんは。マクラン・グレイと申します。よろしくお願いします!」
マクランはエステルに向かって、敬礼をした。
「はあ?」
エステルはびっくりして「一体誰の紹介でここへ来たの?私は何も聞いてませんけど?」と迷惑そうに聞き返す。
マクランが上着のポケットから手紙を両手で差し出す。
エステルは手紙を受け取り、差出人の名前を見た。
「あー、サマンサか……」
〘そういえば、お見合い相手に訪ねるように言っておくと言っていたっけ……〙
そこで 急いで手紙を読む。
〘……ああ、サマンサのやつ、余計なことを。私が頼んだのは、ユキリアのお見合い相手だったのに〙
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