《完結》辱めを受けた女は復讐の狂気に人生をかける

ぜらちん黒糖

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第二章

⑩2日連続天井を睨む女

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翔太が部屋に帰ると、すぐに美知留が側に寄り、上着を受け取りハンガーにかけようとし、上着に鼻を近づけた。

「なに?この匂い……」

「え?」

「翔太の上着から香水の匂いがする」

「あー、それ、多分、田端さんだ」

黙って翔太を見つめる美知留。

「あ、誤解するなよ、帰り道に田端さんがスーパーからの買い物帰りに偶然、道でばったり出会っただけなんだから」

「それで、どうして上着に匂いがつくの?」

「だって自転車の後ろに載せて帰ってきた時に、自転車が揺れて転けそうになったんだよ。その時に背中にしがみつかれちゃってさ」

「ふーん、そうなんだ」

翔太はニヤリと笑ってからかう。

「おいおい、焼き餅焼いてんのか?美知留ちゃん」

「焼き餅なんて焼くわけないでしょう?もう」

そして、いつもどおり食事をして、美知留は食器の片付けを始めた。

「じゃあ、俺、先に風呂入ってくるわ」

浴室に入って頭を洗い、顔を洗って、次、体を洗おうとしたとき、浴室のドアが開いて、裸の美知留が入ってきた。

「うわぁ」びっくりした翔太が声を出す。「なんだよ、美知留、どうしたんだ?」

美知留が翔太に声をかける。
「なんで前を隠すのよ」

「隠すだろう?夫婦といえども」

洗面器でお湯を自分の体と翔太の背中にかけると、タオルにボディソープをつけて翔太の背中を洗い出す。

「たまには一緒に入りましょうよ、ね?翔太」

2人で体を洗い合ったあと、翔太は湯船に浸かり、頭を洗っている美知留を見ていた。

「なあ、美知留、お前、髪はもう伸ばさないのか?」

「ん?そうね、もうキャバ嬢でもないし、必要ないでしょう?長い髪は」

「そんなもんかね」

美知留は頭を洗った後、お湯で流さずに、洗顔を始めた。

「うわぁ、すごい手抜き」

翔太の声を無視して一気に頭と顔をシャワーで洗い流し始めた。

「お前、たくましくなったな」

そして、美知留が湯船に浸かり狭い浴槽のお湯が流れ出た。

「お前、少し太ったんじゃないの?」
「バカ、2人も入ればお湯が溢れるに決まってるじゃない」

そして今夜もまた、2人は結ばれた。


階下では、椅子に座ったまま天井を見上げる純子が、うつろな目つきで、じっと見つめていた。

「2日連続かぁ……」

「チッ」

思わず舌打ちが出た純子だった。
    
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