道化の世界探索記

黒石廉

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第3部1章 探索稼業

102 野生の戦闘作法

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 探索から戻ってきたら次の探索まで2日空ける。
 それが俺たちが迷宮に潜る頻度ということに決めた。
 戻ってきた日に獲物の解体、翌日はそれを食材として活用するか売却するかしたあとに酒場兼宿屋の仕事、次の日は休養、そして迷宮に潜る。
 
 これまで4回潜って、毎回、大ネズミを何匹か仕留め、幼虫を掘って帰ってきている。
 大ネズミはカレーの食材に、その見た目で抵抗感をもたれやすい幼虫は自家消費だ。サゴさんと酒を飲む時のアテに使っている。
 最初にきいた大ブタ以外にも危険な生物はいるとのことだが、幸いなことにまだ遭遇していない。
 よって大穴での戦闘経験もまだない。

 大ネズミは矢で仕留めている。
 俺は片手になったときにクロスボウを処分してしまったので、虫を掘るぐらいしか能がない。
 野生動物を狩るということならば、近接武器よりも飛び道具のほうが向いている。
 
 そういうわけで俺は投石機スリングを市場で買ってきた。
 真ん中にたまを包むための厚い布がはってある紐だ。
 紐の片側は手首に固定できるようになっているので、これを左手首に固定する。
 右腰に銅でできた弾をいれた袋を吊り下げる。弾は別に拾った石でも良いのだけど、最初は同じ大きさの弾で練習したほうが良いだろうと思って銅の弾を10ほど一緒に買った。
 
 手首に固定した側と反対側の先端を握る。
 篭手をはめたままでも握れるというのが売り文句でスリングの紐の先端に大きめの鉄片がついているが、それでも慣れるまでは時間がかかる。
 そのまま左手を右腰の袋に突っ込んで、弾をすくうように真ん中の布の部分に入れる。
 両手だと簡単にできることがなかなかできなくて、部屋で1人練習をするところから始めた。
 こういうところをサチさんに見られようものなら、彼女の顔に暗い影が落ちかねないので、部屋で練習だ。
 ただ、これは半分言い訳だ。簡単なことができなくてイライラしている姿やべそをかくところは人に見せたくない。
 狭いながらも個室を持てるようになって、こういうときは本当に嬉しい。イヤラシイ妄想で頭の中がぱんぱんになったときに個室であることに感じた嬉しさには比べようもないけど。

 3度目の探索ならぬ狩猟採集から戻ってきたときには弾込めはできるようになっていた。
 ここから先はさすがに個室でできないので、休養日の日中に郊外に出て投石の練習をはじめた。
 付き合ってくれるミカと郊外におもむき、翌日に疲労が残らない程度に練習をする。
 そして、宿に戻り荷物を置き、昼間から飲んでいるサゴさんのフォークソングに見送られて街なかの共同浴場に向かう。
 グラティアの共同浴場はグラースのそれと同じで垢すりサウナのあと、湯につかるというものだ。

 「毎度のことだけど、垢すりのあと、お肌つるつるになるよね」
 隣を歩くミカに言う。
 彼女は確かめると言って、俺の頬を撫で回す。
 恥ずかしいけど、遠慮がちに俺もやり返す。
 迷宮探索よりも遅々たる歩みだけど、俺はこれで十分だ。 

 「飲んでるサゴさんに何かつまみ買っていってあげようか」
 
 のんびりした休日はこうして過ぎていく。
 そして、明日、5回目の探索に挑む。

 ◆◆◆

 いつものように迷宮の入り口にある検問所に向かう。
 まだ5回目だと顔なじみの衛兵もいない。
 事務的に探索家のメダルを見せ、迷宮に入る。

 「今日はくず拾い山に向かいましょう」

 くず拾い山は狩人の水場から東にある比較的登りやすい山だ。
 穴の中に山というのも変なものだが、「逆さ塔」などという代物があるような場所なのだから、おかしいと言ってもしょうがない。
 くず拾い山と呼ばれるのは、ここでは遺物が見つかることがあるからだという。
 といっても、その名の通り、「くず」レベルの価値しかないものがほとんどらしい。
 
 「くずであっても遺物は遺物、ここで遺物発掘の練習でもしてみましょう」
 だそうである。

 嘆きの坂の先ほどではないが、人を襲う生き物もいて危険だという。
 それゆえ、大穴の迷宮での戦闘に慣れる練習も兼ねている。

 いつもどおり、狩人の水場に行く。

 チュウジが手をあげて、皆にとまるようにと合図をする。
 結構な距離だが、大ネズミが3匹程いるのが見える。
 クロスボウを構えるチュウジに言う。

 「試し射ちしたいから、俺もやるわ」
 スリングに銅の弾を包む。

 「3匹いるので、狙うのを決めましょう。シカタくんとサチさんが一番手前のやつ。その横はミカさんと私で射ちましょう。一番奥はチュウジくんにまかせます」
 俺はうなずくとスリングを頭上で回し始める。
 弓に比べるとリリースのタイミングがやや難しいので、合図をまかせてもらうように皆に頼む。
 
 「ゼロの合図で射つぞ……5、4、3、2、1、0!」

 鉛の弾をリリースする。
 3匹とも倒れたようだ。

 近寄る。
 自分が狙ったやつを確かめる。
 致命傷となったのは、サチさんの矢のようだが、俺のスリングの弾も足に当たったようだ。

 「練習の成果が出たねっ!」
 ミカが手をたたく。

 「練習付き合ってくれた人のおかげだよ。ありがとね」
 回収した弾を腰の袋に戻しながら礼を言う。

 男3人がそれぞれ大ネズミを一匹ずつ背中にくくりつけ、くず拾いの山に登る道を進む。

 「こういうところに『遺物』が転がっているらしいですよ」
 サゴさんは山道の途中で立ち止まると、岩の隙間に武器の一端についている刃付きのスコップを差し込む。

 ほら、なんか手応えが。そう言いながら、彼は何かをかき出す。
 発掘というより、自動販売機の下を漁っているみたいだな。
 出てきたのはピカピカしたキャップが3枚。
 ペットボトルのキャップみたいなものだ。
 薄汚れているが、幾何学模様が描かれている。

 「確かに外では見かけない代物だけど……」
 俺はキャップを1つ貸してもらって、ためつすがめつ眺める。
 感触としてはプラスチックっぽいし、ペットボトルのキャップそのままだが、もう少し頑丈そうである。

 「『くず拾い山』とは本当に良い名付けだ」
 チュウジがぼそっと言う。

 「これって売れたりするの?」
 ミカの言葉にサゴさんはどうなんでしょうねと首をかしげる。
 
 「まぁ、重いものでもないし、ポーチに突っ込んでいきましょう」

 彼がこう言ってキャップを集め、腰のポーチに突っ込んだところで、山道の先から唸り声がきこえる。
 俺はスリングに弾を込めると頭上で振り回しながら、あたりを見回す。
 仲間も皆弓を構えている。

 唸り声の主は山道のやや上にいた。
 黄色と黒の縞模様のしなやかな長い体に同じ模様の細長い尾、黒いたてがみにおおわれた人間とも猿ともいえぬよう顔、しなやかな四肢の先には触れられただけで皮膚が切れそうな鋭い鉤爪がついている。大きさはトラやライオンよりやや小さいくらいなのだろうか。それでも恐ろしく感じるくらいに大きい。
 くず拾い山で遭遇するシシザルというやつだろう。
 こいつは高いところから奇襲してくることもあるらしい。奇襲されなかっただけましだが、どうもこちらを襲う気満々のように見える。
 
 「なんかロックオンされていますね」
 弓をひきしぼりながら、サゴさんが言う。

 「後ろから爪とぎされるのは嫌だな。合図とともに全員射つ。その後、サゴさん、ミカさん、俺は近接戦闘準備。サゴさんは近づいてきたらブレス。チュウジとサチさんはやや後ろからクロスボウ。もしも抱きつけるすきがあったら、闇の女神のもとにでも送ってやれ」

 俺は手早く指示を出す。

 「3、2、1、射てっ!」

 矢と銅の弾が放たれる。
 矢が1本突き刺さるだけで、他は皆外れてしまう。
 すごい速さで動くまとに当てるのは難しい。

 シシザルは矢傷にひるむことなく突進してくる。
 飛びかかってくるのを抜き打ちにするが、かすりもしない。
 鎌のような鉤爪をつけた前足の一撃が俺の足を払う。
 眼の前の光景がすとんと下に落ちる。
 目線上の高さに思案にくれているような猿とも人ともつかぬような顔が見える。
 サゴさんのブレス攻撃もなかった。
 スピードについていけなかったのだろう。

 サゴさんとミカが得物を振り回して、俺にのしかかろうとするシシザルを殴りつけようとする。
 シシザルはさっと引いて距離を取る。
 そのすきに俺もなんとか立ち上がる。
 
 野生の動物は細かなフェイントをかけてきたりしないが、スピードが速い。
 一撃離脱されると近接武器はなかなか当たらないようだ。
 人型の敵とはまたちがった戦い方がいるのかもしれない。

 「突進してくる瞬間に後衛斉射、ひるまず近づいてくることを見越してブレス準備。左右は俺とミカさんで。とりあえず、武器振り回して、のしかかられないように注意しよう」

 こちらを値踏みするように眺めるシシザルを睨みつけながら、みんなに指示を出す。
 再び突進してくる。
 ビュンという音とともにクロスボウの矢が飛んでいくも当たらず。
 一瞬で良いから足を止めさせよう。
 俺は左手の剣で突く。
 ミカが盾ごと相手にぶつかって相手の勢いをそごうとする。
 俺の一撃が外れる。
 眼の前で止まったシシザルがミカの構えた盾に前足の一撃を加える。
 ミカが後ろにふっとぶ中、サゴさんが酸を吐く。
 野太い声で鳴くシシザルの顔を突き刺す。
 顔の中心を狙った一撃はやや上にそれてしまう。
 たてがみと骨に阻まれて致命傷にならない。
 後ろから放たれた矢が2本、突き刺さる。
 敵が逃げていく。

 「半矢だな。手負いは危ない」

 チュウジがクロスボウに矢をつがえながら言う。
 俺はミカに手を差し伸べて助け起こすと、あたりを見回す。

 「血のあとを追うぞ!」
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