菊智夕

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「くだらねえ」

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今日は休みで部屋にいる。

休みは本当につらい。

仕事をしていれば、その間だけでも忘れられて、帰ったら疲れて。

眠れなくても、気を失うことができるのに。

最近は仕事もミスが多くなった。

すぐに気づいて。

今は直せているが。

限界かもしれねえな。

休みたくないのに、休めと言われる。

酷いツラをしていると。



性欲のピークは1週間くらいだった。

そこからは徐々にマシになって、1ヶ月経つと少し楽になった。

爆発しそうな苛々は。

けど。

精神的にやられている。

眠れない。

時々、気を失って寝る。

食事を摂るのもつらい。

無理やり食べている。

食いに行くか。



この3ヶ月、ほぼ1人で食べている。

外で。

肉をなるべく食べないようにしている。

性欲が湧いたら嫌だから。

筋肉も落ちた。

定食屋に入った。

口に入れる。

味は、やっぱりしない。

砂を噛むような思いで噛み、飲み込む。



コンビニでビールを買う。

部屋に帰る。

部屋は割りと綺麗にしているものの、空き缶はすぐに増える。

ビールを飲み始めると胃がキリキリと痛む。

食べもせず、眠りもせずが続いているから、胃が荒れているんだろう。



真琴を抱かなくなってから、1人ではできなくなった。

かと言って、風俗に行く気もしなかった。

今、真琴以外の女が近寄るだけで、吐きそうになるくらいだから。

そのくせ。

真琴のような髪の後ろ姿を見ただけで、手を伸ばしそうになる。

すぐにわかるから、すぐに諦める。



けど。

あの2人は。

きっと今、幸せだ。

笑いあって、抱きしめあっているんだろう。

雨宮は絶対に真琴を幸せにする。

すごく大事にしているんだろう。

あんなに欲しがっていた真琴だから、あいつは大事に大事にしている。



前の家の近くには行っていない。

真琴に今会ったら。

すぐに犯して。

そのあと、優しくしてしまう。



俺はベッドに横になった。

右腕を開いて、伸ばした。

真琴の頭はいつもこの辺にあって。

抱いたあとは髪が乱れているから、こうして。

目がとても綺麗で。



「くだらねえ」



今日も多分、眠れないんだろう。
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