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「正直に言ってみ?」

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ベッドに真琴を連れて行く。

とりあえず、座って真琴の肩を抱く。

泣かしたのは。

やっぱり。

やり過ぎだったかなぁ。

「真琴は、どんなふうにいじめて欲しいの?」

「優しくして…」

「んん? でもいじめたら、中、すごいことになってたよ?」

それに優しくいじめたつもりなんだけどなぁ。

「あんまり、ひどいこと言わないで」

「ひどいこと言われて感じてたよ? 気持ちよかったんでしょ?」

「…」

あれ?

え、違うの?

嘘だろ?

「真琴。目を見て。俺、嘘ついたらわかるって言ってるじゃん。気持ちよかった? よくなかった? どっち?」

「…」

「正直に言ってみ?」

「か、体は気持ちいいけど…心が、つらくて」

へぇ。

そんなこと、あるんだ。

どうしたらいいんだろ…。

「そっか。わかった。ごめんね。俺のこと、嫌いになった?」

「ううん」

「好き?」

「うん」

大丈夫かなぁ。

「でも、あれ、プレイだから、さ。あの、俺は真琴が感じるのが嬉しくて。ごめんね」

あぁ、言い訳っぽいなぁ。

「うん」

「たまには…いや、ダメかな、やっぱり」

ダメだよね…。

「…たまになら」

マジか!

「ほんと?」

「うん」

「ああいうふうに言葉で責められたことないの? 雪人とかにも」

「あんなこと言われたことない…」

だったらなおさら、俺が開発したいんだけどなぁ。

でも、あんまり嫌なことしたら良くないよなぁ。

でも、体は気持ちよかったんだよね?

で、たまにならいいんだよね?

じゃあ、少しずつ慣らしていこうかなぁ。



そういや、もう中に雪人のもないんだよな?

なら。

「じゃあ、口で優しくしてあげるから。寝転がって」

「え」

「クンニしたげる」

真琴を寝かせた。

「口でされたこと、ないよね?」

「うん」

「雪人にも、ないよね?」

「うん」

おっしゃあ!

真琴の初、いただきまぁす!



体ひねって。

腰振って。

喘いで。

イッて。

可愛いなぁ。

そんな気持ちいいんだ。

もっと早くやったげれば良かったなぁ。

「真琴の蜜、すっげえ美味しい」

そう言っただけで真琴がイク。

これも言葉責めになるのかなぁ。

甘い匂い。

味は甘じょっぱい。

あぁ。

今日ずっとこれでもいいかも。

「気持ちいい?」

「はぁ…う、うん」

「心も、気持ちいい?」

「うん」

そかそか。

良かった。
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