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ハトとカラス

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 僕には、カラスという親友が居た。小さな頃から幼馴染で、いつも一緒に遊んでいて、とても仲良しだった。

けれど、僕と彼は絶交してしまった。彼が、勝手に僕の家に上がって、僕のご飯を食べてしまったからだ。

「酷いよ!カラスくんなんて絶交だ!」

「……そうだな、俺は最低だ。すまん」

 だけどあの時、カラスくんはいつもみたいに悪びれもしないで、素直に謝って立ち去ってしまった。彼はいたずらっ子だから、嫌味のひとつでも言ってくるんじゃないかって思ってたのに。

もしかしたら彼は、何か思う所があってこんな事をしたのかもしれない。そう思って冷蔵庫を開けたら、一枚の紙切れが入っていた。

『自分の飯すら守れない奴が、家族を持とうなんて思うなよ』
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