〜筋肉令嬢〜 女に生まれたから鍛えるな???笑止千万!!!!!!!理不尽はすべて私の筋肉で粉砕する!!!!!

日比谷ナオキ

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第七話 対決!変態パンティー仮面!!

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ソフィの復活の噂は筋トレ狩り四天王の耳にも届いた。やっぱりな、と嬉しそうに笑うのが変態パンティー仮面。今日は顔に際どい黒の女物をつけている。

「やっぱり戻ってきたな!だったら俺が倒しに行ってやるぜぇ!良いよな!」

「……ああ。構わない。彼女さえ排除出来れば、女ボディビルは全滅できる。頑張ってくれ」

「あいあいよー!変態パンティー仮面、出陣じゃー!!」

どういう原理で空を飛んでいるのか分からないが、ぶわっと空を飛んで女ボディビル協会の方へと向かっていく。彼女が復活したなら、100%本部を根城とするだろう。そんな彼を見送りながら、四天王最後の一人である男は呟いた。

「これは、僕の出番もあるかもしれないな」








「ソフィ様!申し訳ありません…私達ではボディビル狩りに歯が立たず…」

「良いのよロティ。みんな無事で何よりだったわ。私たち以外の被害はわかる?」

「それが…どこの女性ボディビルジムとも連絡が取れなくて…」

「……やられたのね。たった二週間で…」

ボディビル狩りの男達は、ソフィ相手だからこそ雑魚だが、実はとても強い。他のところより鍛えられたこのジムのボディビルダー達でさえ、拮抗するのが精一杯だったのだ。

「はーっはっはっはぁ!心配することはないぜ!お前達もこれから同じようになるんだからなぁ!!」

「この声は……変態パンティー仮面!」

バサッと、翼のように変形した筋肉をはためかせて、空から地上に飛来する。その筋肉は地上に降りるなり、元の人型へと戻っていく。筋肉魔法、変態。これこそ、四天王二位の実力を支えてきた上位魔法である。

「久しいな、ソフィ。たった二週間で凄い変わりようだァ」

「貴方を倒すために猛特訓したんだから。覚悟してよね」

「くくく、俺は簡単にはやられないぜ。お前達全部殺して…女ボディビルは全滅だ!」

「やれるもんなら…やってみなさいッ!!!」

ボンッ!!!と瓦礫をまきあげながら、ソフィは一気に変態パンティー仮面の懐へと潜り込む。腕に込めた筋肉のパワーを、一気に最大限まで引き出す。

「筋肉魔法…上腕二頭筋ッ!!」

「筋肉魔法、変態ッ!!!」


────バチィィッ!!!

プロテインを吸引することで硬化される腕。それらが互いにぶつかり合い、互いの衝撃を完全にかき消し合うほどに拮抗する。成長したソフィ、そしてそれに張り合う変態パンティー仮面。実力は完全に互角である。

「筋肉魔法、変態…!」

────ドゥルルッ!!

その直後、変態パンティー仮面の足がタコのように変形し、しなるように筋肉のムチを叩きつける。ソフィは持ち前の神速の足さばきでそれを回避するが、それによって自身の攻撃のリーチ外に追いやられてしまう。

「筋肉魔法…触手プレイ!」

────ヌルヌルヌルヌル…

更に、タコの足は触手のように伸びて伸びて、ソフィの四肢に突き進んでいく。流石に避けきれないと踏み、ソフィは腕の筋肉に力を込める。

「筋肉魔法…ゴムバンド!」

────ブチィッ!!

触手のように伸びた脚を掴んで、ゴムバンドのように引き伸ばす。引き伸ばされた脚はブチブチとちぎれ、破片がボトボトとその場に落っこちていく。

「ぐゥ!?」

「筋肉魔法…ゴムパッチン!」

────ギリギリギリ……

腕の筋肉をゴムのように変形させる事で、ギリギリと限界まで腕を長ーく引き伸ばす。それの反動を利用する事で、威力を増加させる人外的な秘技。明らかに人間業でない攻防に、周りの女ボディビルダー達は唖然としている。

「スマーッシュ!!」

────バコォオォオン!!

直撃。ゴムパッチンによって吹っ飛ばされ、数バウンドして地面に膝をつく。変態パンティー仮面も、流石にここまでくらいつかれるとは思っていなかった様だ。

「やるじゃねぇかァ…だったら見せてやるよ!俺の奥義をよォ!!」

「奥義……ですって!?」
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