79 / 203
9
9-8
しおりを挟む
その嫌な雰囲気に、ユウと美央は険しい顔になる。
「ミヤビの復讐でないとしたら……お前の目的は何だっていうんだ? 」
「お? 聞いてくれますか~」
ヘラヘラと笑いながら、クウガはポケットからスマホを取り出す。
そしてカメラのアプリをタップしながら、ゾッとするような眼差しをユウに向けた。
「……オレの復讐は、零くんをたぶらかしてTriangleを解散に追いやったあんたを、メチャクチャにしてやるって事だよ」
「!っ」
そのセリフに、ユウと美央は驚きの表情を浮かべる。
そして即座に反応したのは、美央だった。
「ち、ちょっと待てよ! Triangleは解散してからもう二年が経つんだぞ!? 何で今更そんな事を考えたんだ!? 」
「――――ああ、美央くん……ごめんね。零と同じTriangleのメンバーだった君は、本当なら巻き込みたくなかったんだけど――――でも、こんなヤツの味方をするんじゃあ仕方がないよね」
美央が放った質問に、クウガは答えになっていないセリフを返す。
そしてまた、ニヤリと笑った。
「じゃあお二人さん、そのまま互いに向かい合ってキスの一つでもしてもらいましょうか」
「はぁ!? 」
「タイトルは『楽屋での親密過ぎる二人・畠山ユウの新恋人発覚』ってトコロかな? ちょうど美央くんは零くんと同じTriangleのメンバーだったし、都合のいい事にユウとも知り合いだ。浮気相手としちゃあ信憑性はバッチリさ」
「何を言ってるんだ! ふざけるのもいい加減にしろ!! 」
この言い様に、ユウの、滅多にない怒声が上がった。
「何が浮気相手だ! バカにするな! 」
「お~こわっ! 」
クウガはまったく堪えた様子もないまま、またヘラヘラと笑う。
だが、その眼は全く笑っていなかった。
「こっちは大真面目さ。二年前――――Triangleが解散、そしてその原因が畠山ユウにあるって記事を読んだ時は……頭がどうにかなるくらい怒り狂ったよ」
「ミヤビの復讐でないとしたら……お前の目的は何だっていうんだ? 」
「お? 聞いてくれますか~」
ヘラヘラと笑いながら、クウガはポケットからスマホを取り出す。
そしてカメラのアプリをタップしながら、ゾッとするような眼差しをユウに向けた。
「……オレの復讐は、零くんをたぶらかしてTriangleを解散に追いやったあんたを、メチャクチャにしてやるって事だよ」
「!っ」
そのセリフに、ユウと美央は驚きの表情を浮かべる。
そして即座に反応したのは、美央だった。
「ち、ちょっと待てよ! Triangleは解散してからもう二年が経つんだぞ!? 何で今更そんな事を考えたんだ!? 」
「――――ああ、美央くん……ごめんね。零と同じTriangleのメンバーだった君は、本当なら巻き込みたくなかったんだけど――――でも、こんなヤツの味方をするんじゃあ仕方がないよね」
美央が放った質問に、クウガは答えになっていないセリフを返す。
そしてまた、ニヤリと笑った。
「じゃあお二人さん、そのまま互いに向かい合ってキスの一つでもしてもらいましょうか」
「はぁ!? 」
「タイトルは『楽屋での親密過ぎる二人・畠山ユウの新恋人発覚』ってトコロかな? ちょうど美央くんは零くんと同じTriangleのメンバーだったし、都合のいい事にユウとも知り合いだ。浮気相手としちゃあ信憑性はバッチリさ」
「何を言ってるんだ! ふざけるのもいい加減にしろ!! 」
この言い様に、ユウの、滅多にない怒声が上がった。
「何が浮気相手だ! バカにするな! 」
「お~こわっ! 」
クウガはまったく堪えた様子もないまま、またヘラヘラと笑う。
だが、その眼は全く笑っていなかった。
「こっちは大真面目さ。二年前――――Triangleが解散、そしてその原因が畠山ユウにあるって記事を読んだ時は……頭がどうにかなるくらい怒り狂ったよ」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
43
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる