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後日談
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聖の言う『あの人』とは、いったい誰の事なのか?
今回、碇は全く真相を知らない。
なので「それはどういうことだ」と訊きたい気はしたが、何だかそれも野暮な気がして、あえて碇は問い質すような真似はしない事にした。
ただ、素っ気ない素振りをしながら、それとなくフォローはしておく。
「――ま、こっちも危ない橋を渡るような真似をせずに済んで、ホッとしたところだ。関川って野郎が刺されたのは自業自得らしいし、同情する気も起きねぇな」
「……そうだな。オレも直に会ったことは無いが、ヤツは相当な悪党だったようだ」
聖はフゥと嘆息すると、ポケットからタバコを取り出して咥えた。
それを見遣り、碇は首をかしげる。
「ん? 禁煙してたんじゃなかったか?」
「ああ、これが最後の一本だ。明日からまた、禁煙再開だぜ」
忌々しそうに喋ると、聖は紫煙を燻らせた。
究極までストレスが溜まると、それを誤魔化す為についついタバコに手が出てしまう。
前回は、ユウがスキャンダルに巻き込まれそうになった時だった。
そして今回は、多生が――――。
「……クソッ」
聖は一つ舌打ちをすると、火を点けたばかりのタバコを灰皿にギュッと押し付けた。
「おいおい、勿体ねぇな」
「どうせ、禁煙するからな……」
そう答えたところで、聖は、隣に座る碇をチラリと見た。
「それじゃあお前は、本当に今回の事には無関係だったんだな?」
「そうだ」
「サツに電話は?」
「サツぅ?」
何の事だかサッパリ分らないという顔をする碇に、嘘はないようだ。
それを確かめると、聖は深い息を吐いた。
「お前じゃあなかったか……疑って悪かったな。じゃあ、オレは帰る」
そう言うと、聖は席を立とうとした。
碇はそんな聖に、最後の一杯くらい付き合えと声を掛ける。
今回、碇は全く真相を知らない。
なので「それはどういうことだ」と訊きたい気はしたが、何だかそれも野暮な気がして、あえて碇は問い質すような真似はしない事にした。
ただ、素っ気ない素振りをしながら、それとなくフォローはしておく。
「――ま、こっちも危ない橋を渡るような真似をせずに済んで、ホッとしたところだ。関川って野郎が刺されたのは自業自得らしいし、同情する気も起きねぇな」
「……そうだな。オレも直に会ったことは無いが、ヤツは相当な悪党だったようだ」
聖はフゥと嘆息すると、ポケットからタバコを取り出して咥えた。
それを見遣り、碇は首をかしげる。
「ん? 禁煙してたんじゃなかったか?」
「ああ、これが最後の一本だ。明日からまた、禁煙再開だぜ」
忌々しそうに喋ると、聖は紫煙を燻らせた。
究極までストレスが溜まると、それを誤魔化す為についついタバコに手が出てしまう。
前回は、ユウがスキャンダルに巻き込まれそうになった時だった。
そして今回は、多生が――――。
「……クソッ」
聖は一つ舌打ちをすると、火を点けたばかりのタバコを灰皿にギュッと押し付けた。
「おいおい、勿体ねぇな」
「どうせ、禁煙するからな……」
そう答えたところで、聖は、隣に座る碇をチラリと見た。
「それじゃあお前は、本当に今回の事には無関係だったんだな?」
「そうだ」
「サツに電話は?」
「サツぅ?」
何の事だかサッパリ分らないという顔をする碇に、嘘はないようだ。
それを確かめると、聖は深い息を吐いた。
「お前じゃあなかったか……疑って悪かったな。じゃあ、オレは帰る」
そう言うと、聖は席を立とうとした。
碇はそんな聖に、最後の一杯くらい付き合えと声を掛ける。
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