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最終章
最終章-5
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――――それに、オメガ同士の性交では強い拒絶反応は現れなかった。もしかしたら、そこに何かヒントがあるのかもしれない。
栄太と性交した時は内臓が絞られるような苦痛だったが、七海とは……。
そう考えながら、奏は微かに苦笑した。
(まったく、僕というヤツは……甘い雰囲気に浸っているより、もう次の研究の事を考えるなんて。本当に、根っからの研究者なんだな)
オメガの発情を治める新型抑制剤の完成は目前だ。
次は、フェロモンの発散をオメガが自分でコントロールできるような薬を作ってみせる。
そしてその次は、『番』の契約が及ぼす身体的負担が、完全無効になる新薬の開発だ。
やりたい事はたくさんある。
夢に消えてしまった子供も、この手に再び取り戻して見せる。
諦めないで、恋もたくさんしよう。
――――全部、必ず叶えてみせる!
奏は晴れやかな表情で微笑むと、二人の男へ視線を向けた。
「あなた方にチャンスというか……一つ、僕から提案をしていいですか? 」
「提案? 」
「……僕は、五年後に日本へ帰って来ます」
「っ! 」
「僕の人生は、五年ごとの区切りで大きく変化しましたから……今回も、五年を目処に行動しようと考えました」
そう言うと、奏は、都心の方角に指を差した。
「僕は、五年後の今日、観光客として東京エンペリアンツリーの展望デッキを訪れます。その時に、あなた方が来るかどうかは……お任せします」
フフっと笑いながら付け足す。
「ああ、もしかしたらその時には、あなた方の隣には――――誰か違う人が寄り添っているかもしれませんね」
奏の言葉に、栄太と正嘉の脳裏には心当たりのある人物の影がチラついた。
動揺する男達を悪戯っ子のように見遣り、奏は続ける。
「逆に、僕の隣には誰かが居るかもしませんよ? 」
「奏……」
「未来がどうなっているのか、考えるのも楽しいじゃないですか? それぞれ、自分の可能性に賭けてみましょうよ」
そう言うと、奏は楽し気に笑ったのであった。
栄太と性交した時は内臓が絞られるような苦痛だったが、七海とは……。
そう考えながら、奏は微かに苦笑した。
(まったく、僕というヤツは……甘い雰囲気に浸っているより、もう次の研究の事を考えるなんて。本当に、根っからの研究者なんだな)
オメガの発情を治める新型抑制剤の完成は目前だ。
次は、フェロモンの発散をオメガが自分でコントロールできるような薬を作ってみせる。
そしてその次は、『番』の契約が及ぼす身体的負担が、完全無効になる新薬の開発だ。
やりたい事はたくさんある。
夢に消えてしまった子供も、この手に再び取り戻して見せる。
諦めないで、恋もたくさんしよう。
――――全部、必ず叶えてみせる!
奏は晴れやかな表情で微笑むと、二人の男へ視線を向けた。
「あなた方にチャンスというか……一つ、僕から提案をしていいですか? 」
「提案? 」
「……僕は、五年後に日本へ帰って来ます」
「っ! 」
「僕の人生は、五年ごとの区切りで大きく変化しましたから……今回も、五年を目処に行動しようと考えました」
そう言うと、奏は、都心の方角に指を差した。
「僕は、五年後の今日、観光客として東京エンペリアンツリーの展望デッキを訪れます。その時に、あなた方が来るかどうかは……お任せします」
フフっと笑いながら付け足す。
「ああ、もしかしたらその時には、あなた方の隣には――――誰か違う人が寄り添っているかもしれませんね」
奏の言葉に、栄太と正嘉の脳裏には心当たりのある人物の影がチラついた。
動揺する男達を悪戯っ子のように見遣り、奏は続ける。
「逆に、僕の隣には誰かが居るかもしませんよ? 」
「奏……」
「未来がどうなっているのか、考えるのも楽しいじゃないですか? それぞれ、自分の可能性に賭けてみましょうよ」
そう言うと、奏は楽し気に笑ったのであった。
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