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後日談
Eternal-9
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しかし、昨日からのオーバーワークが祟り、聖の体力そのものが落ちている。
この状態では、気力体力共に充実している史郎に対抗するのは厳し過ぎる。
なので、聖は方法を変えることにした。
乳白色の腕を史郎の肩へ回し、甘えるように体を預ける。
そうしながら、その耳元で囁くように訴えた。
「史郎……島から脱出する際にプールへ飛び込んだりしたから、どうもあちこち打ち付けたようだ。ちょっと身体が痛くて――だから、今日は……」
すると、史郎が険しい表情になった。
「なんだと?」
「先に身体を休ませてくれ……めまいがする」
仮病だが、如何にも体がツラそうな表情を作り、嫋やかに瞳を閉じる。
これが真壁であれば、一も二もなく慌てて医者を手配しようと動転するんだろうが、相手が史郎では……。
嫌な予感に薄目を開けたところ、史郎が憤怒の面になりながら聖をベッドへ下ろそうとしたところだった。
「史郎?」
「お前のその手は、もう通じんぞ」
史郎は、隆々と男根を屹立させたまま、そう断言する。
聖は苦々しい表情になり、反論する。
「……今日は、本当だ」
「こっちは今まで何回、その手を喰らっていると思ってんだ」
意外にも学習能力があったらしい史郎を前に、聖は舌打ちをした。
◇
「所長、15年前の事件ってのは、結局どうなったんですか?」
綾瀬探偵事務所に戻り、溜まっていた伝票やその他書類の整理をしていた佐々木は、ふと疑問に思って所長である綾瀬に問い掛けてみた。
「新聞の一面に載ったわりには、事件の顛末がオレの記憶にないんですが」
それは当時騒がれはしたが、その後の報道まで見た記憶が無い佐々木だ。
この状態では、気力体力共に充実している史郎に対抗するのは厳し過ぎる。
なので、聖は方法を変えることにした。
乳白色の腕を史郎の肩へ回し、甘えるように体を預ける。
そうしながら、その耳元で囁くように訴えた。
「史郎……島から脱出する際にプールへ飛び込んだりしたから、どうもあちこち打ち付けたようだ。ちょっと身体が痛くて――だから、今日は……」
すると、史郎が険しい表情になった。
「なんだと?」
「先に身体を休ませてくれ……めまいがする」
仮病だが、如何にも体がツラそうな表情を作り、嫋やかに瞳を閉じる。
これが真壁であれば、一も二もなく慌てて医者を手配しようと動転するんだろうが、相手が史郎では……。
嫌な予感に薄目を開けたところ、史郎が憤怒の面になりながら聖をベッドへ下ろそうとしたところだった。
「史郎?」
「お前のその手は、もう通じんぞ」
史郎は、隆々と男根を屹立させたまま、そう断言する。
聖は苦々しい表情になり、反論する。
「……今日は、本当だ」
「こっちは今まで何回、その手を喰らっていると思ってんだ」
意外にも学習能力があったらしい史郎を前に、聖は舌打ちをした。
◇
「所長、15年前の事件ってのは、結局どうなったんですか?」
綾瀬探偵事務所に戻り、溜まっていた伝票やその他書類の整理をしていた佐々木は、ふと疑問に思って所長である綾瀬に問い掛けてみた。
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それは当時騒がれはしたが、その後の報道まで見た記憶が無い佐々木だ。
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