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翌朝

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目が覚めると、彼に抱きしめられていた。何も身に着けていない彼の上半身が目に入ると、昨晩のことを思い出して顔が熱くなる。それと同時に、幸せな気分になった。
眠っている彼の頬を軽くつついてみると、少しだけ身じろぎした後、瞼が開かれた。眠そうな眼差しでこちらを見ると、優しく微笑みかけてくれる。
それだけで心臓が高鳴ってしまうのだから、私も大概単純だと思う。だけど仕方ないのだ。だって好きなんだから。
彼のことはまだ全然わからないけど、これから知っていければいいと思う。もっともっと、いろんな表情を見たいし、見せてほしい。

(……そのためにも、まずはもっと仲良くならないとね)

そんなことを考えながら、今度は自分の方から口付けた。



















◇◆-------------------------------◆◇


これで「記憶喪失の男の人を助けたら私のストーカーでした!?」は完結です。
拙いところしかないですが、なんとか完結できてよかったです。この先ここまで長い文章を書くことはもうないかもしれません。とりあえず当分の間はどの作品も更新しない予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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