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快楽の苦闘
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夜のことだ――。
フリージアとメイド長たちは、暗殺者エリンと騎士ノエルに直接の繋がりはないと判断し、ふたりを牢に入れたまま引き上げた。
生まれたままの姿のノエルとエリンが同じ牢にいる。
男女をそのように扱うことなど、通常はありえないが今のふたりは家畜同然の扱いになったということである。
放っておいて家畜がつがおうが、飼い主は知るところではない、ということである。人間扱いされていない奴隷に着替えを手伝わせるような扱いと同じだ。
しかし、当の本人たちにとってはそれは違う。
あのような恥ずかしいことをお互いにさせられては、意識せずにはいられない。
ぐったりと横になり、肩を震わせて嗚咽を応えるノエルに対し、エリンが声をかけることはできなった。
グラス半分ほどに出されたおのれの精液を、ノエルは飲むように命じられ、それを実行した。
すべては、エリンを守るための取引である。
そのおかげで、エリンが責められることはない。
申し訳ない気持ちと情けなさで、ノエルに合わせる顔がない。
(僕が、もっと強ければ……)
エリンは、くっと唇を噛みしめる。
フリージアの暗殺に成功していれば、このような目に遭うことはなかったのだ。
あんな目に遭わされも、なお年若い自分を守ろうとしたノエルの振る舞いには、畏敬を覚えずにはいられない。
だが、きっと軽蔑し、嫌悪されているだろう。
何度もおのれの精を放って可憐な唇と口腔を汚し、あろうことかもっとも恥ずかしいこところを犬のように舐めさせられたのだから――。
ふと、エリンは背後に気配を感じた。
ノエルだった。獣のように四つん這いで、エリンのすぐ側までやってきていたのだ。
「騎士様……?」
戸惑うエリンをよそに、女騎士は背からその腕を回して抱きしめた。
「しばらくこうさせてくれ……」
囁くように言う。
心細さから、肌を寄せ合うことを求めたのだろうか。
裸に剥かれたノエルに抱きしめられては、エリンの心もざわつく。
柔らかい乳房の感触と、その先にある尖りが背中から伝わる。
「そんな、離れてください、僕は……」
「……私が、嫌なのか? あんなことをした女は、汚いか?」
切なげな声だった。涙混じりに聞こえた。
「違います、そんなこと」
「だったら、少しくらい我慢してくれ。落ち着くから」
「あ……」
ノエルの手が、少年の胸板から首筋を撫で回し、もう一方が太腿に触れる。
さらに、弾力のある大きめの胸が押し当てられる。
「そんな、やめて……」
「可愛いな、君は。私のおっぱいが気になるのか? さっ、こっちを向いて。君なら触ってもいいんだ」
恐る恐る、エリンは身体をノエルに向ける。
暗がりの中で、優しく微笑んでいた。こちらに対する庇護の情と、火照りがあった。
「はぁ……」
幼子を慈しむような母性と、年若い肉体への情欲。
そのふたつがノエルには同時に宿っていた。
エリンのそれを口に含み、みずからが舌を這わせたときに上げたときと同じ苦悶と快楽の震え。
そして、夫婦でもしないような行為をし、敵に見られながら達することになった。
そのときに満たされた快感、マゾヒスティックな昂りが、一層エリンを求めさせた。
豊満な胸に、エリンを引き寄せて抱く。
「今は、君の母親代わりをさせて。ほら、吸って。私の乳首を吸って」
「騎士様……」
なんということか。
自分のせいで、高潔清廉な女騎士様は狂ってしまわれたのだ。
エリンには、ノエルの心情をそう解釈するしかなかった。
せめて、自分にできる慰めをと、赤ん坊のようにその薄バラ色の乳首を口に含んだ。
「ん……」
騎士ノエルは処女である。
あれほどの行為を要求されながら、乙女の純潔は保たれている。
当然、母乳は出ない。
しかし、赤ん坊のようにしゃぶるとなにか甘いものが口内に広がるようだった。
ノエルも、そのもどかしい痺れに身をよじる。
「んん、いいぞ。いつか君のような男の子を産むんだ……」
異常な状況が、女騎士を変えた。
そして、それはエリンの存在が大きく関わっているのだ。
フリージアとメイド長たちは、暗殺者エリンと騎士ノエルに直接の繋がりはないと判断し、ふたりを牢に入れたまま引き上げた。
生まれたままの姿のノエルとエリンが同じ牢にいる。
男女をそのように扱うことなど、通常はありえないが今のふたりは家畜同然の扱いになったということである。
放っておいて家畜がつがおうが、飼い主は知るところではない、ということである。人間扱いされていない奴隷に着替えを手伝わせるような扱いと同じだ。
しかし、当の本人たちにとってはそれは違う。
あのような恥ずかしいことをお互いにさせられては、意識せずにはいられない。
ぐったりと横になり、肩を震わせて嗚咽を応えるノエルに対し、エリンが声をかけることはできなった。
グラス半分ほどに出されたおのれの精液を、ノエルは飲むように命じられ、それを実行した。
すべては、エリンを守るための取引である。
そのおかげで、エリンが責められることはない。
申し訳ない気持ちと情けなさで、ノエルに合わせる顔がない。
(僕が、もっと強ければ……)
エリンは、くっと唇を噛みしめる。
フリージアの暗殺に成功していれば、このような目に遭うことはなかったのだ。
あんな目に遭わされも、なお年若い自分を守ろうとしたノエルの振る舞いには、畏敬を覚えずにはいられない。
だが、きっと軽蔑し、嫌悪されているだろう。
何度もおのれの精を放って可憐な唇と口腔を汚し、あろうことかもっとも恥ずかしいこところを犬のように舐めさせられたのだから――。
ふと、エリンは背後に気配を感じた。
ノエルだった。獣のように四つん這いで、エリンのすぐ側までやってきていたのだ。
「騎士様……?」
戸惑うエリンをよそに、女騎士は背からその腕を回して抱きしめた。
「しばらくこうさせてくれ……」
囁くように言う。
心細さから、肌を寄せ合うことを求めたのだろうか。
裸に剥かれたノエルに抱きしめられては、エリンの心もざわつく。
柔らかい乳房の感触と、その先にある尖りが背中から伝わる。
「そんな、離れてください、僕は……」
「……私が、嫌なのか? あんなことをした女は、汚いか?」
切なげな声だった。涙混じりに聞こえた。
「違います、そんなこと」
「だったら、少しくらい我慢してくれ。落ち着くから」
「あ……」
ノエルの手が、少年の胸板から首筋を撫で回し、もう一方が太腿に触れる。
さらに、弾力のある大きめの胸が押し当てられる。
「そんな、やめて……」
「可愛いな、君は。私のおっぱいが気になるのか? さっ、こっちを向いて。君なら触ってもいいんだ」
恐る恐る、エリンは身体をノエルに向ける。
暗がりの中で、優しく微笑んでいた。こちらに対する庇護の情と、火照りがあった。
「はぁ……」
幼子を慈しむような母性と、年若い肉体への情欲。
そのふたつがノエルには同時に宿っていた。
エリンのそれを口に含み、みずからが舌を這わせたときに上げたときと同じ苦悶と快楽の震え。
そして、夫婦でもしないような行為をし、敵に見られながら達することになった。
そのときに満たされた快感、マゾヒスティックな昂りが、一層エリンを求めさせた。
豊満な胸に、エリンを引き寄せて抱く。
「今は、君の母親代わりをさせて。ほら、吸って。私の乳首を吸って」
「騎士様……」
なんということか。
自分のせいで、高潔清廉な女騎士様は狂ってしまわれたのだ。
エリンには、ノエルの心情をそう解釈するしかなかった。
せめて、自分にできる慰めをと、赤ん坊のようにその薄バラ色の乳首を口に含んだ。
「ん……」
騎士ノエルは処女である。
あれほどの行為を要求されながら、乙女の純潔は保たれている。
当然、母乳は出ない。
しかし、赤ん坊のようにしゃぶるとなにか甘いものが口内に広がるようだった。
ノエルも、そのもどかしい痺れに身をよじる。
「んん、いいぞ。いつか君のような男の子を産むんだ……」
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