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快楽の苦闘

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 刺激によって反り返ってたエリンのモノは、にゅるり……という感覚とともに、やすやすとフェルディの秘所の中に飲み込まれてしまった。

「んふぅ……」

 鼻にかかった響きのあるその吐息は、エロティックなものであった。

「あっ……? うあっ!」

 熱い感覚がこみ上げてくる。
 今まで格闘ていただけに、お互いに身体は蒸せるくらいに火照っていた。
 抑え込まれたエリンは、為す術もない。
 抵抗しようにも、身悶えするたびに快感が身体を駆け巡り、ビクビクと釣り上げた魚のような反応になってしまう。
 フリージアの館で繰り広げられた性の拷問が、エリンに感じ方すら変えてしまっていた。

「ふう、かわいいねえ。それに硬いし。あんた、本当にいいよ……」

 フェルディは満足気に微笑んだあと、挿入したままでエリンの唇を奪った。
 強引に舌を侵入させ、絡める。
 一斉に歓声が上がる。
 婦人の観客も精悍な人狼の女戦士が愛らしさのある少年を蹂躙していく。その光景に自身を当てはめたのか、身を乗り出して絶叫するほどの興奮していた。
 暴れて腰のねじるエリンに対し、フェルディも逃さじと腰を動かしていく。
 返って快楽がエリンを遅い、切ない悲鳴を上げさせる。
 フェルディは、獲物を嬲って遊ぶ肉食獣のような気分で少年を征服していた。

「……んん、そんなに動いてほしいのか? いいぜえ、ひさびさにやるからなぁ」
「うあぁ……」

 なおも貪り足りないと、淫らなかおをするフェルディは、与し抱かれて悶えるエリンにとっては恐怖そのものであった。

「おらぁっ!!」
「うああっ……!?」

 一旦腰を引いて、鋭く、がつんと突き入れる。
 メイド長のときとは比べ物にならない力強さだ。
 亀頭の辺りまで引き上げられ、一気に深いところまで刺さるように下ろされる。
 折れてしまうのではないかという恐れと、痛みすら伴う強い刺激、締め付けと熱さ。
 目がくらまんばかりだった。

「ほら、ほら、ほらほらほらぁ!」
「あっ、あっ!? あああっ!」

 騎乗位で、遠慮なくリズミカルに動く。
 ガンガンと腰を動かすフェルディに、エリンは怯えすら感じていた。
 そしてまた、脳髄まで強い感覚が突き抜けていく。

「んああっ!? やめろ……!? やめてえぇぇぇっ!!」

 あまりにも激しい腰の動き。
 どうなってしまうかわからぬほどの強烈な快感、それゆえの不安――。
 エリンは、いつしかフェルディに幼児のように泣き叫んで懇願していた。
 それがますますフェルディの加虐心を煽った。

「……んふぅ、やめろだって? そんなこと言うなよぉ、もっと気持ちよくいてやるからさぁ!」

 さらに絡みつき、激しくシェイクした。
 フェルディもまた蕩けたような表情で、本能に任せて突き動かす。
 ぬらぬらと液体にまみれ、全身を使って少年のしなやかな肢体と反応を貪っていく。
 獣のような猛り声が、観客席からも溢れていく。
 王国の退廃と爛熟が現われているが、これを統べて支配するのがフリージアの役目である。
 そう思ってはいるものの、フリージアはこの光景に胸が張り裂けそうになる。
 おのれの命狙い、性の快楽に苛まれても頑なに口を割らなかった少年の健気さに、心を惹かれているのも事実。
 そしてまた蹂躙されて快楽に打ち震える姿に興奮しているのも事実。
 言いようのない倒錯が心の中で湧き上がってくる。

「ん、んんんっ! ハッ! ハッ! ハッ! ハッ! ハッ……!」

 強面の女戦士が、だらりと弛緩した顔で若い身体を恥も外聞もなく貪り尽くす。
 盛った牝犬そのものだった。
 それでも、まだ達しないのかという凄まじい体力と肉体の躍動があった。

「うあああ、だめ、だめぇぇぇ! あっ……!?」

 泣き叫ぶエリンは、まるで娘のようであった。
 艶かしく激しいセックスによって、理性は限界点に足している。
 打ち震えながら、緩んだ表情を晒す。

「あ――――――っ!!」

 長い絶叫と、弓のように仰け反る背中、止まる呼吸。
 イッた、ついにイッた。
 エリンが絶頂に達し、悶絶した。

「うんあああああああああああっ……!!」

 フェルディも、戦声ウォークライのような咆吼を張り上げる。
 月夜に照らされた中での熱気は、まさに原始を思わせた。
 エリンは、腕を縮こまらせて痙攣している。
 フェルディは、おのれの膣内なかに放たれた温かさを余韻としてまだ味わっている。
 会場のボルテージも、うねりを上げるほどの最高潮を迎えていた。
 愛おしむかのように、震えるエリンの頬を撫で回した。

「ふううう……。ああ、よかったぜえ……」

 どんな屈強な男も、フェルディが動き出せば対してもたずに放ってしまう。
 満足するためには、三人ほど同時に相手をさせることもあった。
 それが、ここまで耐えた。まだ幼さを残した少年が、である。
 引き抜くときも、まだ硬さが残っていた。
 それもよかった、ひさびさに本気でイけたのだ。
 フェルディの無尽蔵とも思える体力なら、まだ続けることもできる。
 ぐったりしているエリンを抱き寄せ、尻穴をなぞって指でほぐした。

「や!? やああっ……!?」
「おとなしくしろぉ。もっと可愛がってやるからさぁ」

 幼児に返ったようにいやいやをするエリンをあやすようにして、さらに深く指を挿入する。
 ぐりぐりと動かすと、大量に精液を放ったばかりのおちんちんが硬さを取り戻した。
 どよめきが起こる。また、あんな獰猛なセックスが見られるのだ。
 言いようのない異物感に、エリンは嫌でも正気に戻らされた。
 おのれを蹂躙した女戦士に与えられた恥辱、そして怒り。

 ――もう一度、あんな目に遭わされてなるものか。

「くそおっ!!」
「おい、暴れるな!?」

 暴れるエリンを絞め技で捉えようとしたフェルディであったが、エリンは液にまみれた体を使って組みつき、体を入れ替える。
 背に回って後ろから、その首に腕を絡ませて喉を締める。

「てめえ、離せ……!? いい思いしただろうか!」
「そんなこと、頼んじゃいない! よくも、よくもやったなあっ!!」

 喉をきつく締められたフェルディは、振りほどこうと体を捻り、腹這いの姿勢になる。
 這って闘技場の壁まで進んで立ち上がろうとするのだが、滑ってうまく進めない。
 エリンは狙っていた。

「よくも、よくも……!」

 怒りに震えるエリンが狙ったのは――フェルディの尻穴アヌスである。
 大きな臀部の割れ目に性器を這わせ、その窄まりに対して無理矢理に突き入れた。
 にゅるん。愛液と特殊な油にまみれたままのおちんちんは、多少の抵抗がありながらもフェルディの後ろから胎内に侵入した。

「こ、こいつ……!? うえっ」

 今度は、フェルディが異物感に苦しむ番だった。
 しかも、エリンはその孔に挿入しながらも裸絞をやめようとしない。
 その抵抗は、食いちぎられそうな締めつけとなった。
 初めてのアナル挿入は、想像以上に狭さを感じて苦しいものであった。
 それでも復讐の念から、エリンは腰を打ち付けた。
 フェルディの尻肉が、ぱあんと派手に弾けるような音を鳴らした。
 一回、二回、三回と、今度はエリンが容赦なく動く番だった。
 膣からは、まだエリンの精液が垂れてくる。
 そんな状態で、エリンは蹂躙し返した。

「あう!? や、やめ――うぐぅぅぅ」

 腸内を固くなったおちんちんで激しくかき回される感覚は、まだ味わったことがない。
 多淫の気があるフェルディも、肛門での交わりは経験がない。
 まるで無理矢理に排泄させられるような、味わったことのない感覚だった。
 フリージアも会場の観客もエリンの逆襲に動揺していた。

「……あっ、あん!? ふぁ!? あん、あんっ!!」

 激しい腰の振りに合わせて、フェルディが初心な娘のように喘いだ。
 エリンは首から腕を外すと、大きな胸を揉みしだき、もう一方で勃起したクリトリスを弄り回した。

「こ、こら、おまっ!? んあ、うあああ……!」

 これまでどんな男でも征服してきた女戦士が、犯されている。
 この逆転に、どよめきはいつしか嬌声に変わった。
 そのたびに、腰の動きは激しさを増していく。

「あああああああああっ!?」

 エリンは我を忘れたように叫び、激しく突き入れる。

「んんんっ……。んあっ……!?」

 ビクンとフェルディの身体が大きく爆ぜた。肛門で達したのだ。
 今度は、フェルディが悶絶する。
 ぴくぴくと痙攣して、激しく尻を犯されたというのに薄く笑んでいる。それほどの強烈な快感を返されたのだ。
 征服の証として、エリンもまたその腸内に熱いものを放った。
 深々と挿したのちに引き抜くと、弛緩した肛門は、ぽっかりと広がっている。
 そこから、エリンが放った精液がどくどくと溢れ出す。
 失神したフェルディには、立ち上がろうとする気配はない。

「はあっ、はあっ」と荒い息を継いでエリンは建っていた。

 あまりのことに呆気にとられるばかりの観客たちに、エリンは拳を突き上げて勝利を示す。
 貴賓席にいるフリージアに向かって、鋭い視線を突き刺すのだった。
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