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悪役令嬢の疼き
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伯爵夫人の胸に抱かれ、エリンは子供のようにあやされてる。
柔らかい乳房の感触、そして続く愛撫……。
くすぐったく心地よく、そくぞくするものがエリンの背筋に走る。
「お嬢様も、こうして愛したいのでしょう?」
フリージアを、どきりとさせる一言だった。
あんなふうにエリンを愛してみたい。
幸せに蕩けたような顔をさせてみたい、そのような願望は確かにある。
「はい……」
それだけを短く答えた。
「それでいいのです。女には、愛される喜びも、愛する喜びも……与える喜びもありますのよ」
「愛する喜び、与える喜びですか」
「貴族の殿方というのは、かしずかれて当然だと思っています。ですが、愛されることにも飢えているのです。上流階級の出身として、早くから母親に甘えることもできずに教育をされるものでしょう? ですから、愛に飢えているのです。快楽を貪ろう、奉仕させようとすることばかりな方も多いのです。ですから、きちんと誘導してあげませんとね」
「ためになります」
「この子の境遇は聞いています。かわいそうに、同情して然るべきものですから、私は精一杯愛してあげようと決めていました。ああ、だから本当に可愛い……」
「んんっ……!?」
頬を擦り寄せながら、乳首を親指の腹でなぞった。
のけぞるエリンを、穏やかな視線でいたわっている。
行為は別にしても、聖母のようであった。
「そうしたら、ほら。この子も私の愛にこんな風に応えてくれる……」
「ああっ!?」
伯爵夫人がすっと半ズボンを脱がすと、見事にそそり立ったエリンのモノが顔を出した。
「嬉しいわ、こんなにしてくれて。さあ、これからもっと頑張りましょう」
「え? な、なにを……」
エリンを腕を絹のリボンで縛り、目隠しで視線を塞ぐ。
「お嬢様も、あなたに見られると恥ずかしいでしょう? だから、ちょっと目隠しをさせてもらうわね」
戸惑うエリンを伯爵夫人は寝そべらせた。
そして、エリンのおちんちんを優しくさする。
「激しく、貪ることで気持ちよくもなりますが、もっと深い満足を得ることもできます。それが与える喜び。自分が与える快楽に、殿方がこれを求めるようになれば、心が満たされるものです。与え、求められる……愛につながるのです」
「はぁ、あっ……」
むずがるようにするエリンを、さらに愛撫しつつ、伯爵夫人はフリージアに語った。
フリージアも真剣に聞きつつ、身体が熱くなっていく。
与える喜び――。
高貴な女性は、身分の低い男に快楽を与える立場で優越感を満たされるという。
ギュスターランド公爵家令嬢という立場のフリージアは、これを学ばねばならない。伯爵夫人の手練手管は、実際にエリンに発揮される。
その行為ゆえに蔑まれる娼婦であるが、教養と美貌、そして性愛の技術があるのなら貴婦人として宮廷にも出入りできる。
おおっぴらにはされていないが、フリージア以外にも、こうした高級娼婦に手管を学ぶ貴族の子女は多い。
「では、次に移りましょう」
伯爵夫人は、ベッドチェストの上に置かれた小瓶を取って中身を掌に開けた。
本来は、赤ん坊の乾燥しやすい肌を守るための香油だが、肌を手入れする化粧品としても使われる。
これを十分に伸ばすと、エリンの竿を包み込むように握る。
思わず、フリージアは息を呑む。
「な、なに、してる……!?」
目隠しを封じられたエリンは、性器を握られたことはわかる。
それ以外のことはわからない不安と、視覚の代わりにより鋭敏に感じ取ろうとする人体の反応によってこれを触感で把握するしかない。
「……大丈夫よ、ゆっくりやりますからね」
その言葉通り、伯爵夫人は強くしごきあげることはせず、下から上へと牛の乳搾りのような手付きで扱う。
一気にやってくる快楽とは違う。
もどかしい、じれるような感覚だ。
「激しくすれば快楽が与えられるとも限りません。これは男女ともです。貪り合うような行為もありますが、お嬢様は高貴なお立場ですからね。……じっくり慈しみ、心の芯から蕩けさせるように」
「は、はい……」
「うあ、あああ、はあぁぁ……」
下から、上へ。上から、下へ。
まんべんなく香油を塗り込むように行われた。
てらてらと濡れるエリンのそれは、愛くるしいものにも思えるほどで、ビクッ、ビクッ……と震えている。
今度は、雁首の下と裏筋を丁寧に責める。
鈴口から溢れた透明な先走りが、香油と混ざってよりぬるぬるとぬめっていった。
「こうやって、しっかりと愛撫すると快感と満足は深くなります。ごしごしとやってぴゅっと終わるのは、こちらも楽しくはないでしょう?」
「ああ、わかりましまた……」
すぐに射精をさせないよう、伯爵夫人は丹念なフェザータッチに徹している。これを説明しながら、今度は亀頭を親指の腹でくりくりと弄くり回す。
指使いは徐々に早くなり、柔らかい海綿体が卑猥に滑って形を変える。
粘液にまみれたうなぎを捕まえようとする手付きだ。
陰茎への直接な刺激ではないため、射精もできない快楽に、エリンは息も絶え絶えであった。
視覚も塞がれて、全身がおちんちんになったかのように錯覚する。
もう、我慢できず、頭がおかしくなりそうだった。
柔らかい乳房の感触、そして続く愛撫……。
くすぐったく心地よく、そくぞくするものがエリンの背筋に走る。
「お嬢様も、こうして愛したいのでしょう?」
フリージアを、どきりとさせる一言だった。
あんなふうにエリンを愛してみたい。
幸せに蕩けたような顔をさせてみたい、そのような願望は確かにある。
「はい……」
それだけを短く答えた。
「それでいいのです。女には、愛される喜びも、愛する喜びも……与える喜びもありますのよ」
「愛する喜び、与える喜びですか」
「貴族の殿方というのは、かしずかれて当然だと思っています。ですが、愛されることにも飢えているのです。上流階級の出身として、早くから母親に甘えることもできずに教育をされるものでしょう? ですから、愛に飢えているのです。快楽を貪ろう、奉仕させようとすることばかりな方も多いのです。ですから、きちんと誘導してあげませんとね」
「ためになります」
「この子の境遇は聞いています。かわいそうに、同情して然るべきものですから、私は精一杯愛してあげようと決めていました。ああ、だから本当に可愛い……」
「んんっ……!?」
頬を擦り寄せながら、乳首を親指の腹でなぞった。
のけぞるエリンを、穏やかな視線でいたわっている。
行為は別にしても、聖母のようであった。
「そうしたら、ほら。この子も私の愛にこんな風に応えてくれる……」
「ああっ!?」
伯爵夫人がすっと半ズボンを脱がすと、見事にそそり立ったエリンのモノが顔を出した。
「嬉しいわ、こんなにしてくれて。さあ、これからもっと頑張りましょう」
「え? な、なにを……」
エリンを腕を絹のリボンで縛り、目隠しで視線を塞ぐ。
「お嬢様も、あなたに見られると恥ずかしいでしょう? だから、ちょっと目隠しをさせてもらうわね」
戸惑うエリンを伯爵夫人は寝そべらせた。
そして、エリンのおちんちんを優しくさする。
「激しく、貪ることで気持ちよくもなりますが、もっと深い満足を得ることもできます。それが与える喜び。自分が与える快楽に、殿方がこれを求めるようになれば、心が満たされるものです。与え、求められる……愛につながるのです」
「はぁ、あっ……」
むずがるようにするエリンを、さらに愛撫しつつ、伯爵夫人はフリージアに語った。
フリージアも真剣に聞きつつ、身体が熱くなっていく。
与える喜び――。
高貴な女性は、身分の低い男に快楽を与える立場で優越感を満たされるという。
ギュスターランド公爵家令嬢という立場のフリージアは、これを学ばねばならない。伯爵夫人の手練手管は、実際にエリンに発揮される。
その行為ゆえに蔑まれる娼婦であるが、教養と美貌、そして性愛の技術があるのなら貴婦人として宮廷にも出入りできる。
おおっぴらにはされていないが、フリージア以外にも、こうした高級娼婦に手管を学ぶ貴族の子女は多い。
「では、次に移りましょう」
伯爵夫人は、ベッドチェストの上に置かれた小瓶を取って中身を掌に開けた。
本来は、赤ん坊の乾燥しやすい肌を守るための香油だが、肌を手入れする化粧品としても使われる。
これを十分に伸ばすと、エリンの竿を包み込むように握る。
思わず、フリージアは息を呑む。
「な、なに、してる……!?」
目隠しを封じられたエリンは、性器を握られたことはわかる。
それ以外のことはわからない不安と、視覚の代わりにより鋭敏に感じ取ろうとする人体の反応によってこれを触感で把握するしかない。
「……大丈夫よ、ゆっくりやりますからね」
その言葉通り、伯爵夫人は強くしごきあげることはせず、下から上へと牛の乳搾りのような手付きで扱う。
一気にやってくる快楽とは違う。
もどかしい、じれるような感覚だ。
「激しくすれば快楽が与えられるとも限りません。これは男女ともです。貪り合うような行為もありますが、お嬢様は高貴なお立場ですからね。……じっくり慈しみ、心の芯から蕩けさせるように」
「は、はい……」
「うあ、あああ、はあぁぁ……」
下から、上へ。上から、下へ。
まんべんなく香油を塗り込むように行われた。
てらてらと濡れるエリンのそれは、愛くるしいものにも思えるほどで、ビクッ、ビクッ……と震えている。
今度は、雁首の下と裏筋を丁寧に責める。
鈴口から溢れた透明な先走りが、香油と混ざってよりぬるぬるとぬめっていった。
「こうやって、しっかりと愛撫すると快感と満足は深くなります。ごしごしとやってぴゅっと終わるのは、こちらも楽しくはないでしょう?」
「ああ、わかりましまた……」
すぐに射精をさせないよう、伯爵夫人は丹念なフェザータッチに徹している。これを説明しながら、今度は亀頭を親指の腹でくりくりと弄くり回す。
指使いは徐々に早くなり、柔らかい海綿体が卑猥に滑って形を変える。
粘液にまみれたうなぎを捕まえようとする手付きだ。
陰茎への直接な刺激ではないため、射精もできない快楽に、エリンは息も絶え絶えであった。
視覚も塞がれて、全身がおちんちんになったかのように錯覚する。
もう、我慢できず、頭がおかしくなりそうだった。
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