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第2話 彼女の可愛い同居人
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う゛ー、気持ち悪い。
ごわごわとした髪の感触。何度やっても、慣れないものだ、とP子さんは思う。
ステージでは必要不可欠な「メイク」という奴。普段でさえしたことが無いというのに、ステージのそれは、また一種特殊だったから。
真っ赤にした髪は、今はバンダナで押さえ込まれている。
いつかはこんなヘアメイクしなくてもいい時が来るのかなあ、と思わなくもない。時代は移り変わっていく。いつまでも同じ格好が格好いいとは限らない。
まあいいか。
その日が来ることをとりあえず胸の中に祈ることにする。
裏口の扉を開けると、階段下に、それとなく追っかけの子達がたむろしているのが判る。
はぁん。
今あたりここに居る、ということは、アンコールを見ていない「客」だ。
何しにライヴに来てるんだろうね。
音楽を。百歩譲ってPH7のライヴを楽しみに来るんだろう、と彼女は思いたかった。
だがアンコールも放ってここで待つというのは。
判らないなあ、とP子さんは首を傾げる。だがその直後、まあ別にいいけど、と思い直す。
知ったことではない。だいたい皆そんなこと予想して行動しているのだから、待った所で無駄なのだ。
まあ確かに自分はこうやって出てきているが、自分のファンはそういう風には待たないだろうことを彼女は知っている。
ポケットに手を突っ込んで、階段を下りると、下の気配が動いた。だが自分の姿を認めると、なあんだという顔をして、また元の位置に戻る。
まあこんなものでしょう。
彼女のファンは、彼女の気持ちをそのまま映したような者が多かった。だからここには居ない。少なくとも彼女はそう思っていた。
皮パンのポケットに手を突っ込んで、地下鉄の駅の階段を下りていく。
時々すれ違う人々も、別にそんな彼女にいちいち気を止めることはない。この街では、そう珍しい姿ではないのだ。
地下鉄を数駅。別の線に乗り換えて、二つ目。
降りるとそこは、まだ十時にもならないというのに、既にほとんど人気もなかった。開いているのは数軒の店だけ。その中には以前は良く夕飯を取っていた安い飲み屋もある。
だが今日はそこにも行かない。その代わり、道の向こう側のコンビニに足を伸ばす。ビールを数缶と、ナッツを数袋カゴに入れた。
店のバイト君は、彼女の真っ赤な髪に当初は驚いた様だった。金髪は多いが、真っ赤、というのはさすがにあまり無いのだ。
茶髪金髪というのは当然になっても、熟れたサクランボの様なこの色は音楽だの何だの、理由ありの人間でないとしないだろう。
しかし慣れというものは恐ろしいものである。
やがて彼は、彼女達がお茶の間にも知られる様な存在になった時に、声の一つも掛けなかったことを心底悔やむだろう。
だがそれは未来の話。
「1384円です」
がさがさ、と音を立てる袋をP子さんは受け取った。
*
がさがさがさがさ。
階段を上る最中にも袋の音がやかましい。
隣の家は早寝だからもう灯りが消えている。何度かごみ出しの時に彼女も見たことがあったが、八時前には家を出ているOLの様だった。
他の部屋も、そんな女性の一人暮らしが多い。
しかし。
彼女は自分の部屋のチャイムを鳴らした。足音。すぐに内側のチェーンが外れる音がし、扉が開けられる。
「おかえりなさいっ」
笑顔が、そこにある。つられて彼女もつい表情が動く自分が判る。
チェックのパステルカラーのエプロンが、自分を出迎える。
「早かったね」
「うんまあ」
曖昧に答えながら、はい、と彼女は相手にコンビニの袋を渡す。がさがさがさ。
「ああまたビールばっかり」
「ワタシは好きなんですよ」
もう、と言いながら相手はその中の数本を冷蔵庫に入れた。
「いいけどね。今日は呑んできてないんだから」
「ああ判りますか」
「だってこんな時間じゃない。まっすぐ帰って来てるの丸わかりじゃない。いいの? だって今日楽日だって言わなかった?」
「まあそれはそうですがね」
言いながら、羽織っていた上着をハンガーに掛ける。
「いいんですよ。ああゆうとこの席には、ああゆうとこが似合って大好きな奴がやってくれる」
「あー無責任。そりゃあ確かに、あなたのとこの、HISAKAさんってひとは、そういうひとらしいけどさあ」
「人には向き不向きってのがあるでしょう? あいつはそうゆうのがほんっとうに向いてる。ワタシには向いてない。だったら時間の無駄」
「まあそれはそうだけど。でもねえ」
「それより」
P子さんはちら、とテーブルの上を見る。お玉を入れた鍋を始めとして、幾つかの皿がラップを掛けられてきちんとそこには乗せられていた。
「またアナタ、食事してないじゃないですか、DB。今日お休みでしょう? 晩ご飯としては遅いじゃないですか」
「だって一人で食事したってつまらないじゃない」
P子さんは黙って両眉を軽く上げた。
「今日はたまたま打ち上げもさぼっただけで、出ることもあるんですからねえ」
そう言えば、今日あたり、馴染みのライターも来ているはずだった。
酒の席で次のインタビューについての「宿題」を出すことが多いそのライターに会わないと、後で怖いということもあることはあるのだが。
「そういう時には先に食べてなさい、とワタシ何度アナタに言ったことか」
「だからそれは向き不向きだって。僕は誰かとやっぱりごはんは食べたいもの」
はいはい、とP子さんはDBと呼んだ相手の頭に軽く手を乗せた。だから、帰ってきてしまうのではないか。酒好き。もしくは、そういう場が好きな彼女が。
リーダーのHISAKAもかなりそんな「場」が好きで、しかも酒に強いのだが、P子さんもかなりそれに匹敵する。
しかもリーダーと違って、態度が豹変するということが無い。自分のペースを守って、あくまで気持ちよく、酒と場を楽しんでいるのだ。たとえ周囲がどれだけ騒ごうが、椅子や皿やしょうゆが空を飛んでいようが。
「ちょっと待って。みそ汁暖めるからね」
はいはい、とP子さんは皮のパンツも脱ぐと、低いテーブルの前に腰を下ろす。
同じギタリストのFAV程ではないが、あんがいすんなりとした生足がむき出しになる。
その足であぐらをかくと、彼女は近くに置いたスポーツ新聞を手にとった。そういえばそろそろオールスター戦だ、とか思いながら。
ちら、と台所の方を見ると、同居人がくるくると動いているところが視界に入る。よく出来るものだよな。そのたびに彼女は思う。
この同居人ときたら、女の自分よりずっと家事一般が得意なのだ。料理・裁縫・洗濯――― 他に何か特技があるか、というとさあ、と本人は首を傾げるが。
ちなみに同居人は三つ年下である。DBと呼ばれている、と出会った翌日に彼女にそう言った。
ごわごわとした髪の感触。何度やっても、慣れないものだ、とP子さんは思う。
ステージでは必要不可欠な「メイク」という奴。普段でさえしたことが無いというのに、ステージのそれは、また一種特殊だったから。
真っ赤にした髪は、今はバンダナで押さえ込まれている。
いつかはこんなヘアメイクしなくてもいい時が来るのかなあ、と思わなくもない。時代は移り変わっていく。いつまでも同じ格好が格好いいとは限らない。
まあいいか。
その日が来ることをとりあえず胸の中に祈ることにする。
裏口の扉を開けると、階段下に、それとなく追っかけの子達がたむろしているのが判る。
はぁん。
今あたりここに居る、ということは、アンコールを見ていない「客」だ。
何しにライヴに来てるんだろうね。
音楽を。百歩譲ってPH7のライヴを楽しみに来るんだろう、と彼女は思いたかった。
だがアンコールも放ってここで待つというのは。
判らないなあ、とP子さんは首を傾げる。だがその直後、まあ別にいいけど、と思い直す。
知ったことではない。だいたい皆そんなこと予想して行動しているのだから、待った所で無駄なのだ。
まあ確かに自分はこうやって出てきているが、自分のファンはそういう風には待たないだろうことを彼女は知っている。
ポケットに手を突っ込んで、階段を下りると、下の気配が動いた。だが自分の姿を認めると、なあんだという顔をして、また元の位置に戻る。
まあこんなものでしょう。
彼女のファンは、彼女の気持ちをそのまま映したような者が多かった。だからここには居ない。少なくとも彼女はそう思っていた。
皮パンのポケットに手を突っ込んで、地下鉄の駅の階段を下りていく。
時々すれ違う人々も、別にそんな彼女にいちいち気を止めることはない。この街では、そう珍しい姿ではないのだ。
地下鉄を数駅。別の線に乗り換えて、二つ目。
降りるとそこは、まだ十時にもならないというのに、既にほとんど人気もなかった。開いているのは数軒の店だけ。その中には以前は良く夕飯を取っていた安い飲み屋もある。
だが今日はそこにも行かない。その代わり、道の向こう側のコンビニに足を伸ばす。ビールを数缶と、ナッツを数袋カゴに入れた。
店のバイト君は、彼女の真っ赤な髪に当初は驚いた様だった。金髪は多いが、真っ赤、というのはさすがにあまり無いのだ。
茶髪金髪というのは当然になっても、熟れたサクランボの様なこの色は音楽だの何だの、理由ありの人間でないとしないだろう。
しかし慣れというものは恐ろしいものである。
やがて彼は、彼女達がお茶の間にも知られる様な存在になった時に、声の一つも掛けなかったことを心底悔やむだろう。
だがそれは未来の話。
「1384円です」
がさがさ、と音を立てる袋をP子さんは受け取った。
*
がさがさがさがさ。
階段を上る最中にも袋の音がやかましい。
隣の家は早寝だからもう灯りが消えている。何度かごみ出しの時に彼女も見たことがあったが、八時前には家を出ているOLの様だった。
他の部屋も、そんな女性の一人暮らしが多い。
しかし。
彼女は自分の部屋のチャイムを鳴らした。足音。すぐに内側のチェーンが外れる音がし、扉が開けられる。
「おかえりなさいっ」
笑顔が、そこにある。つられて彼女もつい表情が動く自分が判る。
チェックのパステルカラーのエプロンが、自分を出迎える。
「早かったね」
「うんまあ」
曖昧に答えながら、はい、と彼女は相手にコンビニの袋を渡す。がさがさがさ。
「ああまたビールばっかり」
「ワタシは好きなんですよ」
もう、と言いながら相手はその中の数本を冷蔵庫に入れた。
「いいけどね。今日は呑んできてないんだから」
「ああ判りますか」
「だってこんな時間じゃない。まっすぐ帰って来てるの丸わかりじゃない。いいの? だって今日楽日だって言わなかった?」
「まあそれはそうですがね」
言いながら、羽織っていた上着をハンガーに掛ける。
「いいんですよ。ああゆうとこの席には、ああゆうとこが似合って大好きな奴がやってくれる」
「あー無責任。そりゃあ確かに、あなたのとこの、HISAKAさんってひとは、そういうひとらしいけどさあ」
「人には向き不向きってのがあるでしょう? あいつはそうゆうのがほんっとうに向いてる。ワタシには向いてない。だったら時間の無駄」
「まあそれはそうだけど。でもねえ」
「それより」
P子さんはちら、とテーブルの上を見る。お玉を入れた鍋を始めとして、幾つかの皿がラップを掛けられてきちんとそこには乗せられていた。
「またアナタ、食事してないじゃないですか、DB。今日お休みでしょう? 晩ご飯としては遅いじゃないですか」
「だって一人で食事したってつまらないじゃない」
P子さんは黙って両眉を軽く上げた。
「今日はたまたま打ち上げもさぼっただけで、出ることもあるんですからねえ」
そう言えば、今日あたり、馴染みのライターも来ているはずだった。
酒の席で次のインタビューについての「宿題」を出すことが多いそのライターに会わないと、後で怖いということもあることはあるのだが。
「そういう時には先に食べてなさい、とワタシ何度アナタに言ったことか」
「だからそれは向き不向きだって。僕は誰かとやっぱりごはんは食べたいもの」
はいはい、とP子さんはDBと呼んだ相手の頭に軽く手を乗せた。だから、帰ってきてしまうのではないか。酒好き。もしくは、そういう場が好きな彼女が。
リーダーのHISAKAもかなりそんな「場」が好きで、しかも酒に強いのだが、P子さんもかなりそれに匹敵する。
しかもリーダーと違って、態度が豹変するということが無い。自分のペースを守って、あくまで気持ちよく、酒と場を楽しんでいるのだ。たとえ周囲がどれだけ騒ごうが、椅子や皿やしょうゆが空を飛んでいようが。
「ちょっと待って。みそ汁暖めるからね」
はいはい、とP子さんは皮のパンツも脱ぐと、低いテーブルの前に腰を下ろす。
同じギタリストのFAV程ではないが、あんがいすんなりとした生足がむき出しになる。
その足であぐらをかくと、彼女は近くに置いたスポーツ新聞を手にとった。そういえばそろそろオールスター戦だ、とか思いながら。
ちら、と台所の方を見ると、同居人がくるくると動いているところが視界に入る。よく出来るものだよな。そのたびに彼女は思う。
この同居人ときたら、女の自分よりずっと家事一般が得意なのだ。料理・裁縫・洗濯――― 他に何か特技があるか、というとさあ、と本人は首を傾げるが。
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