62 / 78
61.微笑ましいしらばっくれ方
しおりを挟む
「用…… そうなんだよなあ……」
Gは思わず天井を振り仰ぐ。下手に取り繕ったところで仕方が無い。
「君、さっきあのレンガの店の脇のゴミ箱に何か捨てたろ?」
「何のこと?」
おやおや、とGはそのしらばっくれ方にふと微笑ましいものを感じる。あの余裕たっぶりな奴も、昔はこんな時代があったのだな。
「別に知らないならいいけど。ただ、少しあれには危険なものが挟まってたからさ」
「危険な?」
相手の表情が30%程翳る。自分はちゃんと調べたはずだったのに、と言う気持ちが渦巻いているだろうことがGには露骨に判る。
「……例えば良質の亜熟果香とかさ」
「!」
少年は瞬間、唇を歪めた。
「……へえ。そういう物騒なものがあったの?」
「知らない?」
「知らないなあ」
ふうん、とGはにやりと笑った。そのまま一歩、二歩と少年に近づいていく。
「まあ別に、君が知らないならいいけど、もしそうだったら大変なことが起きるだろうなあ、と思ってね」
「何だよその大変なことって」
ことさらに平静をつくろって、少年はGに問いかける。他人事の興味の様に聞いているが、目が笑っていない。
「いや、でも想像はできるんじゃないかい?」
別に君が関係ないならいいんだけど、とGは付け足す。少年はう、と声を漏らす。
「……どうしてあんたは、そんなことを知ってるんだ?」
「君がそうなの?」
「そんなこと言ってない! だけど、あんたが拾った財布に、そんなものが入ってたのか? それ、どういう風に隠してあるったんだよ」
「裏地さ。裏地の糸の一本一本が、上質の香になってる」
微かに少年の目が細められた。
「なるほど、そういうこともあるんだね。じゃあこれからは気を付けるさ」
「強情だなあ」
少年ははっとして、扉の中に入ろうとしたが、相手の方が上手だった。
開けようとした瞬間、その手が取られた。
ぐい、と腕をひねられる。何故自分の身体が相手の真正面にあるのか、少年には理解できない様だった。
「別に俺は君をどうこうしようってんじゃないんだよ」
「だから俺は」
「あいにく見てたの、俺は」
かっ、と少年の顔に血が上る。その隙を捉えて、Gは少年の瞳を捕らえた。
視線が合う。
相手の目は、自分から逃れられない。
「……あれで暮らしを立ててるのか?」
ぶるぶる、と少年は首を横に振る。
「遊びか?」
「……違う!」
スリ・かっぱらいが決して正しい、とはGは思っていない。
だがそれしか生きて行く手段が無い時だったら別だ。
それしか無いのなら、それは仕方が無いだろう、と。危険を伴う行動だったとしても。
だがその危険を冒してでもそうしなくては生きていけない。そんな時、どんな正論も何の意味も為さなくなることを、彼はよく知っているのだ。
「遊びだったら」
「だから遊びじゃない!」
「じゃあ何だ?」
彼は少年の首筋に手を這わせる。どくどく、と血管が脈打っているのが判る。
「……仲間がいる?」
はっとして少年は、目を大きく広げた。図星だろう。
「仲間との活動資金?」
「……」
少年はぐっと歯を食いしばる。何だって初対面の人間に、こうもいちいち暴かれていかなくてはならないんだ。無言の視線は雄弁だった。
「別に俺はどうしろとは言わないさ」
「……じゃあ」
「気を付けろ、と俺は言いに来たんだ。遊びの延長で組織作りごっこなんかするんじゃない」
「遊びじゃない!」
「そう、遊びじゃないんだよ、組織作りは。学校の班活動じゃあないんだ。キッズ・ギャング気取りか?」
少年は震える。掴まれた肩に力がこもる。
「……だから一体……」
「お前はね、イェ・ホウ、亜熟果香なんか秘密に運んでる奴の邪魔をしてしまったんだよ」
「……」
「お前がどう思おうと、それは、そいつの取引を邪魔したことになるって言うことだ。つまりお前が、その邪魔する側の人間だ、と思われて当然ってことなんだよ」
「……だけど俺は……」
「お前の目的が金であるとか財布の表地であるとか、そんなのは、相手の知ったことじゃないんだ」
少年の顔がくしゃ、と歪む。
「……だけど」
「何?」
「俺達には、金が必要なんだよ!」
少年は拳を握りしめる。
「何大声出してるのよ、ホウ」
扉の中から女の声がした。
「ね、ねーちゃん…… ごめん、起こした?」
「どっちにしても、そろそろ行かなくちゃならないでしょ、時間……」
「だからその時間まで、寝てて良かったのに」
ふい、とGは位置を変えて、扉の中をのぞき込む。少年と何処となく似た女性が、起きたばかりなのだろうか、柔らかそうな髪の毛をふわふわと首筋に絡みつかせていた。
「少し早いけど、行ってくるわ。……お客様だったら、入ってもらいなさいな……え?」
視線が合う。Gは反射的ににっこりと笑いかけた。少年の姉は、真っ赤になって凍り付く。
「初めまして」
おそらく少年は、自分のやっていることを、この姉にはそう知られたくないのだろう。Gと姉を見比べては、何と言ったものか、とまごついている。
「……今から私、病院に行ってきますの。弟とまだお話があるなら、立ち話も何ですし…… 中へどうぞ」
「いえ、そう長い時間は」
そしてまた見事に微笑みかける。姉娘は小さなバッグを持った手を思わず胸に当てる。
「……それじゃ、行ってくるわね」
「気を付けてけよ、ねーちゃん。変な奴が多いんだから」
「大丈夫よ。近いんだし」
「……うん、じゃあ、もし何かあったら、絶対に、いつものアレ、鳴らしてよ」
「判ってるってば」
姉娘はひらひら、と手を振る。イェ・ホウはその後ろ姿を見送りながら、しばらく黙っていた。
「……中に入る?」
*
「ずっと、病気なんだ」
Gの前にとん、と茶碗を置きながら、イェ・ホウは言った。
「別に何処かがすごく悪いとかそういうのではないんだけど…… ただ何か、ずっと起きてることができなくて」
「ああやって病院に行く時だけ起きてる?」
「まあね」
「親は?」
「居たはずなんだけど…… いつの間にか、消えてた」
「消えて?」
「この街では、よくあることだよ。それに、姉貴のこと、ずっと何か、ぶつぶつ言ってたし」
「……ふうん」
それで、金が必要なのか、とGは納得する。
「俺だってさ、一応、ちゃんとした仕事もしてるんだぜ?」
「へえ?」
何の仕事、と彼は問いかける。
「料理店で、皿洗いや買い物。そんなことしか、俺くらいの歳じゃできねえもん」
「将来は、じゃあ料理人なんだ?」
くす、とGは笑う。確かに、今口にする茶も、決して悪くはない。素質はあったのだろう。
朝食をそこで取ったのだろう、まだ調味料や、粥の上に乗せる漬け物がテーブルの上には残っていた。少年はGの向かいに腰を下ろした。
「……うーん…… 別に料理人になりたいって訳じゃあないけど」
「他に、なりたいものがあるの?」
「判らない。まだ俺には、そこまで考えられない」
なるほど、とGはうなづく。
「……って何で俺、あんたにそんなこと言ってるんだよ。そうじゃなくてさ」
「何?」
「……だから、とにかく、ここには、そういう奴が多い、ってことだよ! 親が居なくて、それでも生きていかなくちゃならないガキってのがさ」
「さっきの連中?」
「そうだよ」
少年はきっぱりと答える。
「皆そんな、スリやかっぱらいなのか?」
「そんなのばかりじゃあないさ。皆自分のできることをやってる。使い走りとか、広場の饅頭売りとか。ただ、それだけではやっていけない時、俺達は、持ってそうな奴だけ狙ってやるんだ」
「なるほどね」
それはそれで、一理あるだろう、と彼も思う。きれい事だけでは食ってはいけない。
「……だけどあんたの言うことも……」
ぶるぶる、と少年は首を横に振る。
「うん、危険は俺も嫌だ。……でも、どうしたらいい?」
顔を上げる。
「仲間に火の粉が降りかかる前に、俺に何ができる?」
イェ・ホウは身を乗り出した。
Gは思わず天井を振り仰ぐ。下手に取り繕ったところで仕方が無い。
「君、さっきあのレンガの店の脇のゴミ箱に何か捨てたろ?」
「何のこと?」
おやおや、とGはそのしらばっくれ方にふと微笑ましいものを感じる。あの余裕たっぶりな奴も、昔はこんな時代があったのだな。
「別に知らないならいいけど。ただ、少しあれには危険なものが挟まってたからさ」
「危険な?」
相手の表情が30%程翳る。自分はちゃんと調べたはずだったのに、と言う気持ちが渦巻いているだろうことがGには露骨に判る。
「……例えば良質の亜熟果香とかさ」
「!」
少年は瞬間、唇を歪めた。
「……へえ。そういう物騒なものがあったの?」
「知らない?」
「知らないなあ」
ふうん、とGはにやりと笑った。そのまま一歩、二歩と少年に近づいていく。
「まあ別に、君が知らないならいいけど、もしそうだったら大変なことが起きるだろうなあ、と思ってね」
「何だよその大変なことって」
ことさらに平静をつくろって、少年はGに問いかける。他人事の興味の様に聞いているが、目が笑っていない。
「いや、でも想像はできるんじゃないかい?」
別に君が関係ないならいいんだけど、とGは付け足す。少年はう、と声を漏らす。
「……どうしてあんたは、そんなことを知ってるんだ?」
「君がそうなの?」
「そんなこと言ってない! だけど、あんたが拾った財布に、そんなものが入ってたのか? それ、どういう風に隠してあるったんだよ」
「裏地さ。裏地の糸の一本一本が、上質の香になってる」
微かに少年の目が細められた。
「なるほど、そういうこともあるんだね。じゃあこれからは気を付けるさ」
「強情だなあ」
少年ははっとして、扉の中に入ろうとしたが、相手の方が上手だった。
開けようとした瞬間、その手が取られた。
ぐい、と腕をひねられる。何故自分の身体が相手の真正面にあるのか、少年には理解できない様だった。
「別に俺は君をどうこうしようってんじゃないんだよ」
「だから俺は」
「あいにく見てたの、俺は」
かっ、と少年の顔に血が上る。その隙を捉えて、Gは少年の瞳を捕らえた。
視線が合う。
相手の目は、自分から逃れられない。
「……あれで暮らしを立ててるのか?」
ぶるぶる、と少年は首を横に振る。
「遊びか?」
「……違う!」
スリ・かっぱらいが決して正しい、とはGは思っていない。
だがそれしか生きて行く手段が無い時だったら別だ。
それしか無いのなら、それは仕方が無いだろう、と。危険を伴う行動だったとしても。
だがその危険を冒してでもそうしなくては生きていけない。そんな時、どんな正論も何の意味も為さなくなることを、彼はよく知っているのだ。
「遊びだったら」
「だから遊びじゃない!」
「じゃあ何だ?」
彼は少年の首筋に手を這わせる。どくどく、と血管が脈打っているのが判る。
「……仲間がいる?」
はっとして少年は、目を大きく広げた。図星だろう。
「仲間との活動資金?」
「……」
少年はぐっと歯を食いしばる。何だって初対面の人間に、こうもいちいち暴かれていかなくてはならないんだ。無言の視線は雄弁だった。
「別に俺はどうしろとは言わないさ」
「……じゃあ」
「気を付けろ、と俺は言いに来たんだ。遊びの延長で組織作りごっこなんかするんじゃない」
「遊びじゃない!」
「そう、遊びじゃないんだよ、組織作りは。学校の班活動じゃあないんだ。キッズ・ギャング気取りか?」
少年は震える。掴まれた肩に力がこもる。
「……だから一体……」
「お前はね、イェ・ホウ、亜熟果香なんか秘密に運んでる奴の邪魔をしてしまったんだよ」
「……」
「お前がどう思おうと、それは、そいつの取引を邪魔したことになるって言うことだ。つまりお前が、その邪魔する側の人間だ、と思われて当然ってことなんだよ」
「……だけど俺は……」
「お前の目的が金であるとか財布の表地であるとか、そんなのは、相手の知ったことじゃないんだ」
少年の顔がくしゃ、と歪む。
「……だけど」
「何?」
「俺達には、金が必要なんだよ!」
少年は拳を握りしめる。
「何大声出してるのよ、ホウ」
扉の中から女の声がした。
「ね、ねーちゃん…… ごめん、起こした?」
「どっちにしても、そろそろ行かなくちゃならないでしょ、時間……」
「だからその時間まで、寝てて良かったのに」
ふい、とGは位置を変えて、扉の中をのぞき込む。少年と何処となく似た女性が、起きたばかりなのだろうか、柔らかそうな髪の毛をふわふわと首筋に絡みつかせていた。
「少し早いけど、行ってくるわ。……お客様だったら、入ってもらいなさいな……え?」
視線が合う。Gは反射的ににっこりと笑いかけた。少年の姉は、真っ赤になって凍り付く。
「初めまして」
おそらく少年は、自分のやっていることを、この姉にはそう知られたくないのだろう。Gと姉を見比べては、何と言ったものか、とまごついている。
「……今から私、病院に行ってきますの。弟とまだお話があるなら、立ち話も何ですし…… 中へどうぞ」
「いえ、そう長い時間は」
そしてまた見事に微笑みかける。姉娘は小さなバッグを持った手を思わず胸に当てる。
「……それじゃ、行ってくるわね」
「気を付けてけよ、ねーちゃん。変な奴が多いんだから」
「大丈夫よ。近いんだし」
「……うん、じゃあ、もし何かあったら、絶対に、いつものアレ、鳴らしてよ」
「判ってるってば」
姉娘はひらひら、と手を振る。イェ・ホウはその後ろ姿を見送りながら、しばらく黙っていた。
「……中に入る?」
*
「ずっと、病気なんだ」
Gの前にとん、と茶碗を置きながら、イェ・ホウは言った。
「別に何処かがすごく悪いとかそういうのではないんだけど…… ただ何か、ずっと起きてることができなくて」
「ああやって病院に行く時だけ起きてる?」
「まあね」
「親は?」
「居たはずなんだけど…… いつの間にか、消えてた」
「消えて?」
「この街では、よくあることだよ。それに、姉貴のこと、ずっと何か、ぶつぶつ言ってたし」
「……ふうん」
それで、金が必要なのか、とGは納得する。
「俺だってさ、一応、ちゃんとした仕事もしてるんだぜ?」
「へえ?」
何の仕事、と彼は問いかける。
「料理店で、皿洗いや買い物。そんなことしか、俺くらいの歳じゃできねえもん」
「将来は、じゃあ料理人なんだ?」
くす、とGは笑う。確かに、今口にする茶も、決して悪くはない。素質はあったのだろう。
朝食をそこで取ったのだろう、まだ調味料や、粥の上に乗せる漬け物がテーブルの上には残っていた。少年はGの向かいに腰を下ろした。
「……うーん…… 別に料理人になりたいって訳じゃあないけど」
「他に、なりたいものがあるの?」
「判らない。まだ俺には、そこまで考えられない」
なるほど、とGはうなづく。
「……って何で俺、あんたにそんなこと言ってるんだよ。そうじゃなくてさ」
「何?」
「……だから、とにかく、ここには、そういう奴が多い、ってことだよ! 親が居なくて、それでも生きていかなくちゃならないガキってのがさ」
「さっきの連中?」
「そうだよ」
少年はきっぱりと答える。
「皆そんな、スリやかっぱらいなのか?」
「そんなのばかりじゃあないさ。皆自分のできることをやってる。使い走りとか、広場の饅頭売りとか。ただ、それだけではやっていけない時、俺達は、持ってそうな奴だけ狙ってやるんだ」
「なるほどね」
それはそれで、一理あるだろう、と彼も思う。きれい事だけでは食ってはいけない。
「……だけどあんたの言うことも……」
ぶるぶる、と少年は首を横に振る。
「うん、危険は俺も嫌だ。……でも、どうしたらいい?」
顔を上げる。
「仲間に火の粉が降りかかる前に、俺に何ができる?」
イェ・ホウは身を乗り出した。
0
あなたにおすすめの小説
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる