24 / 65
第24話 4/23-B 都会にびっくり
しおりを挟む
「おーおかえりっ」
ひょい、と台所で椅子から乗り出し……
何でこっちで昼メシ食ってるんだ…… 普段は言わないと来ないっーのに。
「やれやれ何か凄かったよ」
「まったくだ」
そう言いながら床にどさっと買い出ししたものを入れた段ボール箱を置く。
かーさんを名古屋の病院に車で送っていったついでに、途中のでかいスーパーで買い出しもしてきた。
更についでに。
「人が本当にいなかったぜ。いやもう名駅とかすっからかん」
「まじですか」
「まじっす」
「うわあ」
ねーさんまで混じって。
「いやもう本屋ついてる方の土産売り場がまったく人いなくてさ。反対側の土産屋は閉めてるとこもあったし」
「ネットで時計台の下に全然人が居ないってあったけどそれ本当?」
「本当。いや全くじゃないけど、待ってる人はほぼ居ないね。桜通口と太閤通口が筒抜けで見えるって本当だった」
「まあ~ おかげでさくさく歩けたけどねえ」
このひとは呑気だ……
一応数年前に大病したから、その関係で定期的に通院しているんだけど。こういうのには興味湧かすんだよな…… なのでちょっとだけ駅前で下りて、ちゃっと様子見てきた次第さー。不届きだが。
「いやー、いつもだったら確かに行きたくはねえとこなんだけど、あのくらいいつも少なかったら行く気にもなるかもな」
「お前そんなんだったら名駅の辺り潰れるぞ……」
「まーそうだよな」
けどまあ、普段こののびのびした環境にいると、街中の人がうじゃうじやいるところに出て行くというのは結構億劫でなー。
こいつと遊びに行くって言っても結局近場だし。お家デートで何か充分って感じもするし。お互いそんな金がある方でもないからいいかなー、と思うけど。
「最近はネットで本買えるのがありがたいよなー」
「だよな、おめーにはそこだろ」
「だわ。……都会の本屋は広すぎてめまいがするんだってば。図書館と違ってさー、何か揃え方の法則が店ごとに違うから混乱しちゃってさー」
「そういうもん?」
あまり本に縁の無いねーさんは聞いてくる。
「だったの。そんでいて結構ワタシの欲しい本は在庫なしとかって多かったの。あ、すいませんおかわり」
「アタシもメシ食わなくちゃ」
「ヨッちゃん手洗うの!」
チビの一人がテレビのある部屋からととと、とやってきてアタシの手を引いてく。オレもいっしょにあらうからー、と。どうも歌いながら洗うのが気に入ってるらしい。
「お前ハッピバースデイの音程間違えるなよー」
「うるさーい」
ひょい、と台所で椅子から乗り出し……
何でこっちで昼メシ食ってるんだ…… 普段は言わないと来ないっーのに。
「やれやれ何か凄かったよ」
「まったくだ」
そう言いながら床にどさっと買い出ししたものを入れた段ボール箱を置く。
かーさんを名古屋の病院に車で送っていったついでに、途中のでかいスーパーで買い出しもしてきた。
更についでに。
「人が本当にいなかったぜ。いやもう名駅とかすっからかん」
「まじですか」
「まじっす」
「うわあ」
ねーさんまで混じって。
「いやもう本屋ついてる方の土産売り場がまったく人いなくてさ。反対側の土産屋は閉めてるとこもあったし」
「ネットで時計台の下に全然人が居ないってあったけどそれ本当?」
「本当。いや全くじゃないけど、待ってる人はほぼ居ないね。桜通口と太閤通口が筒抜けで見えるって本当だった」
「まあ~ おかげでさくさく歩けたけどねえ」
このひとは呑気だ……
一応数年前に大病したから、その関係で定期的に通院しているんだけど。こういうのには興味湧かすんだよな…… なのでちょっとだけ駅前で下りて、ちゃっと様子見てきた次第さー。不届きだが。
「いやー、いつもだったら確かに行きたくはねえとこなんだけど、あのくらいいつも少なかったら行く気にもなるかもな」
「お前そんなんだったら名駅の辺り潰れるぞ……」
「まーそうだよな」
けどまあ、普段こののびのびした環境にいると、街中の人がうじゃうじやいるところに出て行くというのは結構億劫でなー。
こいつと遊びに行くって言っても結局近場だし。お家デートで何か充分って感じもするし。お互いそんな金がある方でもないからいいかなー、と思うけど。
「最近はネットで本買えるのがありがたいよなー」
「だよな、おめーにはそこだろ」
「だわ。……都会の本屋は広すぎてめまいがするんだってば。図書館と違ってさー、何か揃え方の法則が店ごとに違うから混乱しちゃってさー」
「そういうもん?」
あまり本に縁の無いねーさんは聞いてくる。
「だったの。そんでいて結構ワタシの欲しい本は在庫なしとかって多かったの。あ、すいませんおかわり」
「アタシもメシ食わなくちゃ」
「ヨッちゃん手洗うの!」
チビの一人がテレビのある部屋からととと、とやってきてアタシの手を引いてく。オレもいっしょにあらうからー、と。どうも歌いながら洗うのが気に入ってるらしい。
「お前ハッピバースデイの音程間違えるなよー」
「うるさーい」
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる