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R リメイン(男の無意識な自業自得)
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「リメイン、君と結婚はできない。婚約破棄したい」
俺は彼女にそう切り出した。
「何故ですの? 家同士の決めた相手ですが、上手くやってきたではありませんか」
「君に対してだけ、どうしてもその気になれないんだ……」
「私が醜いからですか? 皆の様な容姿ではないからですか? それとも」
「判らない。容姿じゃない。だが結婚して跡取りを儲けるのが貴族の役目。無論他の手立てもあるが、それでも俺は自分の血を引いた子が欲しい。君は愛人を認めてくれるか?」
「……確かに嫌ですね。どうしようもないですわね。ようございます。お父様にそう告げて参ります。今までありがとうございました。ごきげんよう」
本当に済まない、と彼女に謝り倒し、俺は婚約者を変えることとなった。
*
だがその後、やはり結婚した相手に身体が反応できなくなってしまった。
今度は愛人を作ることを妻となった女は了承してくれたが、愛人にも子供を作るとなると駄目になっった。
その後噂を聞いたリメインから手紙が来た。
彼女は既に別の男と結婚していた。
手紙にはこうあった。
「つまり、貴方は子供を作りたくないひとだったのですよ」
ああそうだったのか、と俺は絶望の声を上げた。
俺は彼女にそう切り出した。
「何故ですの? 家同士の決めた相手ですが、上手くやってきたではありませんか」
「君に対してだけ、どうしてもその気になれないんだ……」
「私が醜いからですか? 皆の様な容姿ではないからですか? それとも」
「判らない。容姿じゃない。だが結婚して跡取りを儲けるのが貴族の役目。無論他の手立てもあるが、それでも俺は自分の血を引いた子が欲しい。君は愛人を認めてくれるか?」
「……確かに嫌ですね。どうしようもないですわね。ようございます。お父様にそう告げて参ります。今までありがとうございました。ごきげんよう」
本当に済まない、と彼女に謝り倒し、俺は婚約者を変えることとなった。
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だがその後、やはり結婚した相手に身体が反応できなくなってしまった。
今度は愛人を作ることを妻となった女は了承してくれたが、愛人にも子供を作るとなると駄目になっった。
その後噂を聞いたリメインから手紙が来た。
彼女は既に別の男と結婚していた。
手紙にはこうあった。
「つまり、貴方は子供を作りたくないひとだったのですよ」
ああそうだったのか、と俺は絶望の声を上げた。
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