天国の指名手配犯

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最終章 作戦

第三十九話 父さん母さんは今

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「リナ、大丈夫?調子はどう?」




「変わりないよ、お父さん達元気?」













数週間に一度だけの家族との面会







リナはこの時しか外の情報を知ることができない、








あの二人の事も

リナはまだ何も知らない。

















「あの二人ね、ちゃんと捕まったよ
リナのおかげ、頑張ったね」




「…そっか……
でももっと別の方法があったんじゃないか…って思う
私もこんなことになっちゃったし」









結果的に作戦は成功したが


リナのやり方は決して誉められたものでは無かった、
誰がなんと言おうと
リナがしたことは犯罪、
リナは犯罪者。
















「…あの二人、この後どうなるの?」







最後に見た
二人のポカンとした顔






思い浮かべながら、リナは聞いた。














「…今は牢屋にいるけど、
最終的には消滅させるみたい、
仕方ないよね…」










何十年、


いや、何百年に渡り大罪を重ねてきたあの二人、








あの二人には
許されて生まれ変わるという選択肢は無かった。










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