59 / 67
第12章 独りで生きる
57話
しおりを挟むキヨが田舎で暮らし初めて数週間が経った。
仕事はバスで数分行った所にあるスーパーの品出し作業、
収入は少ないが、
家賃も低くなり、
友達と遊びに行く事や飲み会に行く事が全く無くなったキヨにとっては充分な収入だった。
誰にも干渉されない静かな生活、
仕事以外は全て自分だけの時間
何をしても自由
友達、彼氏、結婚
そんなものにとらわれなくていい自由な生活
夜、少し山に入れば誰もいない貸し切り天体ショー、
プラネタリウムの様な星空を生で見てみたいと言う夢があったキヨは幸せでいっぱいだった、
でも、
何か違う、
確かに快適で幸せだが、
背の高い女性が言っていたような、
サンコ星に帰れる程の幸福はまだ感じていない様に思えた。
ある日キヨは、唐突に美味しいおつまみが食べたいと思った、
前にどこかのチェーン店の居酒屋で食べたような、
揚げたてのジャンキーなおつまみ、
突然思いだし、食べたくなった。
早速キヨは近くの居酒屋を探したが、
おじ様達が集うような雰囲気の居酒屋や、
とにかくボロボロな居酒屋ばかり、
やはり電車で都会の方まで行かないと無理か、
と諦めかけた時
ギリギリキヨでも入れそうな綺麗めの居酒屋を見つけた、
働いてるスーパーから家と逆方向に少し歩いた所にある居酒屋、
早速次の休日に行ってみることにした。
「…なんかネットの写真よりボロいな…」
実際の居酒屋は、
ネットの写真より少し古かった、
一瞬キヨは、帰ろうかな…と思ったが
せっかく来たし
美味しいもの食べたいし…、
勇気を出して、居酒屋のドアを開けた。
「いらっしゃいませー」
「……………」
ドアを開けた瞬間、
キヨの目に飛び込んできたのは、
常連の雰囲気を出してる数人の若い男女、
自分の家の様にくつろいでいる、
しまった……
常連さんが集まるタイプの居酒屋か…
キヨは来なければいいと思った、
この常連だけがいる店の雰囲気に馴染める気がしない、
しかしもうドアを開けて店の中に片足が入ってしまっている、
この状況で店から出てドアを閉めて帰っていったら失礼だろう、
今日だけ我慢して、
もう二度と来ない、
心にきめて、キヨは店の中に入っていった。
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろう、ベリーズカフェにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる