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01
しおりを挟む警告音が鳴るたびに、街は少しだけ静かになる。
昔のように、人が叫んだり走ったりすることはもうない。ノイズがこの世界に現れるようになってから、随分時間が経った。
最初は“侵略者”と呼ばれていたそれは、今では現象のように扱われている。突然現れ、街を壊し、人を傷つける。だが倒せない存在ではない。
歌唱と、物理による攻撃。
それぞれでも撃破可能だが、二つを組み合わせれば、より効率的にノイズを消せる。
だから国は方針を変えた。
守るために、歌う。戦うために、歌う。
芸能活動は、ただの娯楽ではなくなった。アイドルは憧れであり、職業であり、そして戦力だった。イオにとっても、それはもう当たり前の光景だ。
モニター越しに流れる歌唱対応のニュース。街頭ビジョンに映る笑顔の歌い手たち。彼らが前線に立っていることを、誰もいちいち口にしない。
『歌ってる間は大丈夫』
それが、この国の共通認識だった。
頭上のスピーカーから抑えた声が流れる。
「――付近一帯で下位ノイズ反応を確認。歌唱対応中です。落ち着いて行動してください」
店の自動ドアがゆっくりと閉まる。店員は慣れた手つきでシャッターを下ろし、客たちは文句も言わずにスマホを見たり、立ち話を始めたりした。
「またか」
誰かが軽く肩をすくめる。
イオもカバンを抱え直し家路を急ぐ。
外の空気が少しだけ重く感じた。
遠くで低く伸びる音が聞こえる。
ーー歌声だ。
直接聞こえるほど近くはない。それでも確かに分かる。街全体に薄く染み込むような旋律。
イオは歌声が聞こえる方向とは逆へ足を向けた。歌唱対応が始まると人は必要以上に集まる。人混みはあまり安全じゃない。それにイオは元々、騒がしい場所が得意じゃなかった。
人通りの少ない道を選び帰ることにする。少し遠回りになるが見慣れた住宅街を抜けるルートだ。普段から何度も通っている。角を曲がったところで足が止まった。
黄色と黒のラインが張られ、仮設フェンスが道を塞いでいる。その奥で赤い警告灯が静かに点滅していた。
ノイズ対応用の区画封鎖。珍しいものではない。
「そっか」
短く呟いて踵を返す。仕方なく一本手前の道へ。だがそこも同じだった。
同じフェンス。同じ警告灯。同じ通行不可の表示。
一つ、また一つ。進めるはずだった道が、順番に閉じられていく。
「こんなに……?」
胸の奥に小さな違和感が広がる。
この辺り一帯が、まとめて対応区域に指定されている。そう考えればありえない話ではない。
だからこそ、気づくのが遅れた。
戻ろうとした時には、さっき通ってきた道の向こうにもフェンスが見えていた。
封鎖は後から敷かれたものだった。選択肢が少しずつ削られていく。前に進むしかない場所へ。
見慣れない建物が増え、シャッターの閉まった無機質な区画に入った頃には完全に生活圏を外れていた。
立ち入り禁止。ようやくその表示が目に入る。
「……え」
足が止まる。戻ろうと振り返るが、フェンスはもう、すぐそこまで迫っていた。
スマホを取り出す。圏外。
「落ち着け」
自分に言い聞かせて息を整える。焦って走るのは良くない。とにかく人を探そう。
足元に割れたガラス。崩れた外壁。
ノイズが通過した痕跡があちこちに残っている。
歌で抑え込まれても、壊れたものが元に戻るわけじゃない。
その時、角を曲がったその先で人影が倒れているのが見えた。一瞬、足が止まる。引き返した方がいい。そう思った。でも、その人影は微かに動いていた。
生きている。
「……大丈夫ですか?」
声をかけてから自分でも驚いた。
思っていたより、声が遠くまで響いた気がした。
倒れていたのは若い男だった。イオより少し年上、20代半ばに見える。制服のようなものを着ているが、あちこちが裂け血が滲んでいる。
男はゆっくりと顔を向けた。
「一般人?」
確認するような声だった。
「はい。あの……迷ってしまって」
イオがそう言うと、男は短く息を吐いた。
苦笑とも、諦めともつかない表情。
「だよな。じゃないとここまで来れない」
視線を動かそうとして、途中で顔を歪める。
「……っ」
イオは、男の脚を見て言葉を失った。無理な角度で固定されている。動かせば危険だと一目で分かる。
「あの、それは……」
「ああ」
男は小さく頷いた。
「ステージフィールドから落ちたんだ。空飛ぶミニステージみたいなんだが、見たことないか?」
イオはゆっくり首を横に振る。
「まあなかなか身近で見ることはないか。ノイズの襲撃で負傷して、ここまで避難してきたんだ。それで転落した」
男は視線だけで、少し先を示した。
そこには、無惨に壊れたステージフィールドがあった。フレームは歪み、機構部は露出し、もはや形を保っていない。
「防御フィールドがあったから、この程度で済んだ。なかったら……まあ、もう死んでただろうな」
そう言って笑おうとしたが、顔は苦痛に歪んでいた。
その説明で、イオは少しずつ理解し始めていた。この人は、アイドルだ。ついさっきまで、歌唱対応に立っていた人。
「あの、どうやって助けを呼べば」
スマホを取り出して、言葉を切る。
「圏外で……」
「だろうな」
男は、落ち着いた声で言った。
「この区画、今は簡易バリケードで遮断されてる。あちこち塞がれていっただろ?」
「はい」
「追い出し型だ。人を戦闘区域から遠ざけるために、後から封鎖を敷いていくタイプ」
淡々とした説明だった。
「でも、それも完璧じゃない。だからこうやって一般人が入り込む余地が残る」
責める口調ではない。ただ事実を述べているだけ。
「……すみません」
でもその一言で、イオは胸の奥がきゅっと縮むのを感じた。
「いや」
男は首を振った。
「判断は間違ってない。歌唱対応中に人混みを避けたんだろ?」
イオは、少しだけ驚いて頷いた。
「それが一番安全だ。ただ、運が悪かっただけだな」
その言葉で、胸の奥に溜まっていた緊張が少しだけ緩んだ。沈黙が落ちる。男は、視線を少しずらした。
「……なあ」
イオを見る。
「悪いんだけどさ。そこに落ちてるマイク、取ってくれるか」
「え?」
視線の先。瓦礫の影に一本のマイクが転がっている。
持ち手に傷。表面の塗装も剥げている。
「歌えって意味じゃない」
イオが戸惑ったのを見て、男はすぐに言った。
「認証さえすれば、簡易シールドが展開する。応援が来るまで、ここで"一緒に"待てる」
「それで、助かるんですか」
「助かる可能性は上がる。少なくとも、今よりはな」
イオはマイクと男を交互に見る。
この人を置いて行く、という選択肢は最初から頭になかった。
「分かりました」
そう言って、イオは一歩前に出た。マイクまでの距離はほんの数歩。なのにやけに長く感じた。
しゃがみ込み手を伸ばす。冷たい金属が指先に触れる。
「持つだけでいい。認証は俺がやる」
男の声がすぐ近くで聞こえる。指先がマイクの持ち手を包んだ。その瞬間だった。
――ヴヴ。
低く、腹の奥に響くような振動音。スピーカーを通さず、直接空気を震わせるような音だった。
「え?」
イオが声を漏らすのと、ほぼ同時。
マイクの基部が淡く発光する。白でも青でもない、判別しきれない光。
「……は?」
倒れていた男が、目を見開いた。
「ちょ、待て」
言い終わる前に。
――カチ、と乾いた音がして、マイクの外周に細い光のリングが展開する。
認証完了を告げる表示。
「起動、してる?」
男の声がわずかに揺れた。イオは慌てて手を離そうとする。
「す、すみません、なんか――」
――ヴン。
今度ははっきりとした駆動音。マイクを中心に、半透明の膜が広がった。空気が折り重なるように展開する、簡易シールドが二人を包み込むように静止する。
「……」
「……」
一瞬の沈黙。
「……おかしいな」
男が、ぽつりと言った。
「認証、俺にしかできないはずなんだけど」
イオは固まったままマイクを見る。
手はまだ離せない。吸い付くように、指が動かない。
「あの」
喉が渇く。
「これ、僕……何か、しました?」
男は答えなかった。いや、答えられなかった。
マイクを見つめたまま、理解が追いついていない顔をしている。
そして次の瞬間。遠くでかすかな警告音が鳴った。
――ブッ、ブッ。
微弱だが、確かに聞こえる。管制系の異常検知音。
男の表情が、はっきりと変わった。
「まさか」
イオを見る。今度は、はっきりと。
「君、名前は」
「……茅野、イオです」
その名前を聞いて、男は一度だけ目を閉じた。
「イオ」
低く、噛みしめるように。
「悪いけど」
ゆっくりと、言葉を選ぶ。
「そのマイク……絶対離すな」
イオの心臓が、どくんと鳴った。
「今多分、俺たち想定外の状況にいる」
男は真剣な顔でそう告げた。
イオがその言葉を理解できずにいたその時。
――ピッ。
マイクの内部で短い接続音が鳴る。
「……?」
次の瞬間、ノイズ混じりの音声が割り込んだ。
『……堂島!聞こえるか!』
男が、はっと息を吸う。
「ああ」
苦しそうに、けれど確かな声で答える。
「生きてる。動けないがな」
『無事なのか……良かった……』
通信の向こうで、安堵と焦りが混じった声が重なる。
『状況を確認する。簡易シールド展開を確認した』
男――堂島は、マイクをちらりと見る。
「そっちはどうだ」
『一般市民の避難はほぼ完了した。お前が無茶したお陰でな……にしてはお前の位置が想定より奥にあるが』
堂島は、苦笑した。
「退避した先で事故りましてね。それより。簡易バリケードに追い出された一般人が、一人迷い込んでおり、保護……うーんこれはしてるのかされてるのか」
『一般人?されてるのかって、おい待て』
通信の向こうがざわつく。
『堂島、今、マイクを保持しているのは誰だ』
声が一段、低くなる。
堂島は即答した。
「その一般人だ」
間があった。
短い沈黙。それから複数の気配。
『一般人が、認証を?』
『そんなはずは……』
『詳しいログ回せ』
イオは、会話についていけず、ただマイクを握りしめていた。
「あの、これって一体……」
思わずそう言ってしまう。
だが、誰もそれに反応しなかった。
『……この数値は……』
誰かの声が、ひきつった。
『堂島、共鳴反応が――』
その時。
――ビービー。
甲高い警告音が、マイクから直接鳴り響いた。
「……っ」
堂島が歯を食いしばる。
『警告。下位ノイズ接近中』
機械音声が、無慈悲に告げる。
『到達予測、六十秒』
「くそ……」
現場の声と、管制側の声が重なる。
『こんな時に……』
『戦闘班、間に合わない!』
『堂島、その場で耐えろ!』
堂島はイオを見る。
動けない身体で、必死に。
「……悪い」
そう言ってから、通信に向かって言った。
「歌唱対応が必要だ、俺が」
『堂島』
別の声が割り込んできた。
落ち着いた、はっきりした声。
「聞こえるわね。そこの一般人」
イオは、びくっと肩を揺らした。
「……は、はい」
「あなた、歌は歌える?」
唐突だった。
「え……?」
「上手い下手は聞いてないわ」
間髪入れずに続く。
「歌えるかどうかだけ、答えて」
イオは喉を鳴らす。
「……まあ、ある程度は……?」
「じゃあ、歌いなさい」
即断。
「え?!」
「今すぐよ。曲は何でもいい」
容赦がない。
「下位ノイズ相手なら、時間を稼げる可能性がある」
イオの頭が、真っ白になる。
「ま、待ってください、僕は――」
「聞いて」
声が、少しだけ柔らぐ。
「あなたしかいないの」
通信の向こうで誰かが息を呑む。その一言が重く落ちた。すぐに返事はできなかった。喉が音を忘れたみたいに動かない。
歌えと言われた。理由も余裕もない。ただ、歌え。
「曲、決めたら言って。音源、こっちで合わせるから」
誰かが息を詰める気配がノイズ越しにも伝わってく。選択肢はもう目の前に置かれていた。
イオは、マイクを見つめたままゆっくり口を開いた。
「STELLAの……ONE STEPがいいです」
一瞬、空気が止まる。
『……は?』
『STELLA?』
管制側がざわつく。
堂島が、かすれた声で笑った。
「……お前、いい度胸してるな」
イオは首を振る。
「度胸とかじゃなくて……」
言葉を探す。
「僕ずっと、この曲に救われてきました」
静かに、続ける。
「何かを始める時とか、勇気を出さないといけない時とか」
喉が、少しだけ詰まる。
「……支えてくれた曲なんです」
通信が、少しだけ柔らいだ。
『うちのエースの曲を選ぶなんて、やるじゃない』
割り込んできた声の人が、そう冗談めかしてかして言う。
『了解。音源、同期する』
『テンポ、原曲準拠』
イオの心臓が、早鐘を打ち始めた。歌えるのか。ちゃんと声が出るのか。不安が、波のように押し寄せる。
「……」
その時。
『ノイズ反応、更新』
管制の声が、鋭くなる。
『距離、二百』
『下位個体、進行中』
簡易シールドがわずかに揺れた。堂島がイオを見る。
「……来る」
逃げ場はない。待つ時間もない。
『イントロまで……』
短い間。
『スリー』
イオは、息を吸った。
『ツー』
マイクが、確かに手の中で存在を主張する。
『ワン』
イントロが流れ始めた。音はまだ小さい。けれど、その旋律は知っている。何度も聴いた。何度も救われた。
「……」
イオは、目を閉じた。上手く歌おうとしない。
誰かに届けようとしなくたっていい。
ただ。
この場をこの人と生き残るために。
そう思った瞬間だった。
胸の奥で何かがすっとほどけた。焦りも、不安も、判断も。全部が一度、脇へ退く。
周囲の音が遠のいていく。警告音も、通信の声も、
瓦礫がきしむ低い振動も。まるで水の底から聞いているみたいに輪郭を失っていく。
残ったのは、自分の呼吸だけだった。
吸って。吐いて。
マイクの重さが、掌にちょうどよく収まる。
冷たさはもう気にならない。
頭の中が、静かに澄んでいく。次に何をするかを考える必要もない。考えなくても、分かっている。
イントロが、終わる。
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