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【1】-3
しおりを挟む「王宮に出す書類、後から作って持っていきますから、旦那様は確認とサイン、お願いしますね」
「ええっ!? マジ王宮に損害請求出す気!?」
そこで思い出したように声を上げたセルマ騎士に一瞥くれて、「アタリマエだ!」と、俺はニベもなく切り捨てる。
「アンタ、明日には帰っちまうだろうが!」
あくまでも客人である彼にとっては、向こう三ヶ月の島内禁酒令なんざ、施行されたところで痛くも痒くもない。それでは罰にも薬にもならないではないか。
「いっぺん陛下にガッツリ叱られてくればいい」
――とはいっても、どこまでガッツリ叱ってくれることやら、だけどな……。
遠い昔…そのご即位前に目の当たりにした陛下のセルマ騎士へのめろめろっぷりを思い出すだに、期待は薄い。お仕置き、という名目のイチャコラが繰り広げられるのが関の山だろう、どうせ。――陛下とセルマ騎士のほにゃららな関係は、もはや王宮内でも公然の秘密であるらしい。
となれば、最初っから陛下はアテにしてない。
だが、セルマ騎士が愚痴るところの『凄まじい切れ味のツッコミを駆使しては人を馬車馬のように働かせようとする鬼の副官』どのとやらにでも、代わってこってり絞られてくれれば重畳、ってものだ。
「ヤメテー……!! お願いだから、それだけはヤメテー……!! 陛下よりワーズにガッツリ怒られるぅううー……!!」
そんな綺麗な顔で瞳うるうるさせながら上目遣いで小首かしげられてもね……、
「アンタの泣き真似、もう見飽きたし」
「ぐはっ……!!」
その美貌に中身が伴ってれば、多少は絆されたかもしれないけれども。――つか、やることが上っ面だけのうえにワンパターンなんだよ、このひと。わかり易すぎてツッコミ入れる気にもならねーわ。これにいちいちツッコミくれてやるワーズ副官とやらも律儀だよな相当。
「こっ、ここここの俺様の美しさを、よりにもよって『見飽きた』とかっっ……!」
「はいはい、確かにアンタ顔だけは綺麗だから見飽きないけどね。でも、中身ぜんっぜん可愛くねーし」
「な、ん、で、す、とぉ~……!?」
「つか、いくら見た目は若くても、そもそも三十路のオッサンじゃねーか中身」
「うぐっ……!!」
「それに、そもそもで言うなれば、チャンバラごっこに熱くなりすぎて畑荒らすとか、三十路のオッサンらのするこっちゃ到底ねーよなっ!」
ぐぎゅぅ…という何だかよくわからない声で呻いて撃沈するオッサン二人を交互に見下ろすと、今度こそトドメを刺した。
「食い物を粗末にしてはいけない、ってことくらい、小さい子供でも知ってるってーのに……いいトシしてアンタら、子供以下か!」
――言っておくが……俺が野菜をダメにされただけでここまで言うのは、サイラーク家の内情が火の車だから、っていうワケでは決して無い。絶対に無い。
伯爵位のみならず子爵位をも有している当家のご主人様である、爵位に対し支給される恩給のほかにも、領地からの収入だってあるし、収めなければならない税分を差っ引いたところで、過剰な贅沢さえしなきゃ金銭的に困窮するはずもない。
本来ならば、こんな自給自足のような隠遁生活なんぞしなくても、望めば悠々自適の生活だって叶えられるお人なのだ。
それがどうして、そうやって俺がガミガミ言わなきゃなんないホドに、これほどまで質素な暮らしぶりが徹底されているかといえば……、
俺は、見下ろしていたオッサン二人から視線を外すと、おもむろにそれを真横へと向ける。
そこに映るのは、地べたにチョコンと座り込み、にやにやと面白そう~に、ここまでの成り行きを最初から最後まで端から見物していた、小さな子供の姿。
「――見世物は終わりだ、ディー」
視線と共にそんな言葉を投げかけたと同時、どこかギクッとしたように、俺に『ディー』と呼ばれたその子供が小さく身体を震わせた。
そして、弾かれたように立ち上がる。
「じゃあボクは、そろそろ……」
「待て、おまえにも用はある」
踵を返しかけた背中をすかさず呼び止め、こわごわ振り返った視線を捕らえつつ、くいくいっと動かした人差し指で“こっち来い”とばかりに差し招く。
逃げ出したいのが丸わかりな重い足取りではあったものの、それでも素直に従って、ディーはコチラへと近寄ってくる。――よしよし、ここで逃げなくなっただけ、躾も浸透してきたってものだろう。
ようやく俺の目の前まで辿り着き足を止めてコチラを振り仰いだ、その視線を真っ向から受け止めて、俺はニッコリ笑ってみせる。
途端、ビクッと不気味なものでも目の当たりにしたかのようにディーが身体を震わせた。――どうやら決定的だな、これは。
「ディー。何か言うべきことがあるんじゃないか?」
「へっ……?」
「正直に言うなら、不問にしてやらないでもないぞ」
「…………」
ひとときの沈黙。固まった表情の向こうに、いま頭の中ものすごい勢いで繰り広げられているであろう葛藤と計算がうかがえる。
そして、やおらニーッコリと、その表情にわざとらしいまでの笑みが浮かんだ。
「え? なんのことだろう?」
――どうやら、白を切り通す、という結論に達したらしい。
まったく、子供のクセにあざとい真似ばっかり憶えやがって…と、俺は軽くタメ息を吐き。
手の籠を傍らのコルトに預けるや、握った両の拳でディーのコメカミを両脇からぐりぐりーっと押し付けた。
「いっ…痛い痛い痛い痛いっっ……!!」
「痛くしてんだよ。嘘つく悪い子にはお仕置きが必要だからな」
「べっ、別に、ウソなんてっっ……!!」
「ほほう…? ――なら、戸棚の中の焼き菓子をごっそり食べ尽くしたのは、オマエじゃない、と……?」
そこで一瞬、うっ…とばかりに言葉に詰まるも、即「ちがうもんっ!」というムキになったような返答が返ってくる。
「なんでボクがやったって決めつけるのさっ!」
「そりゃあ、ご丁寧にも棚の前に踏み台が置きっぱなしだったからな!」
「――あ……!」
すかさず浮かんだ“しまった”とばかりの声と表情で、これはもう確定である。
「踏み台がないと棚に手が届かないのは、ここにゃオマエしかいねーだろうがよ。それに……口許についてる食べカスと、胸元についたジャムの染みを見れば、もう一発だな」
「え? あ、う、ぐっ……!」
もはやワケのわからない言葉を口から洩らしながら軽くぴくぴくと引き攣り始めた、その表情を見下ろして、俺は極めて意地悪~い表情でニヤリと笑ってやる。
そして、押し付けたままの両手の拳に、更なる力を籠めてやった。
「うっ……ぅぎゃあああん痛たたたたたたたっっ……!!」
「あれっっほど! いつもいつもいつもいつも毎回毎回毎回毎回、盗み喰いはすんじゃねえって言ってるだろうが!」
「だだだだっておなかへってたんだもんっっ……!!」
「なら、誰かに言って貰って食え!! 無断で勝手に食うなんざ、泥棒と一緒だ!!」
「だって、ニールに言ってもいつも『ダメ』って、くれないじゃん……!!」
「当たり前だ!! 飯時直前に『腹減った』って言われて子供に菓子与える馬鹿がどこにいる!! つか、飯前に腹減ってんのなんて当然だろうが!! そのくらい我慢しやがれ!!」
「うわあああああん、ニールの横暴おおおぅ!! いじめだ、児童虐待だああああっっ!!」
「ウソ泣きすんな!! つか、変な言葉ばっか憶えてくんな!! 人聞きの悪い!!」
虐待じゃねえ、これはあくまで躾だ躾! ――とは言いつつも。
本来であればディーは、俺なんかにこんな風に怒鳴られてコメカミぐりぐりされながら躾けられていい子供ではない。
そりゃ勿論、俺が親でも身内でも何でもない、ってこともあるのだけれど。
それ以上の理由が、ちゃんとある。
アクス騎士の親しい友人である、ということにかこつけて、王宮詰めの近衛騎士しかも副団長という要職に就いているセルマ騎士が、こうちょくちょくカンザリアへと遊びにやって来られるワケも、実はその“理由”によるところが大きい。
ディー ――この島で過ごしている今でこそ、『ディーン・ナサニエル』という偽名を名乗ってはいるが。
本名には、『アルディーン』というファーストネームしか持たない。
この国において、それが意味するところはハッキリしている。
彼が、王子サマ、だということ―――。
現ルディウス王家に連なる子女は、成人を迎えるまでは名しか持たない。女子の場合は、婚姻と共に嫁ぎ先の姓を名乗るようになるが、男子の場合は、成人の儀を迎えて初めて王より姓が与えられ、それに伴い公爵位を賜ることになる。
アルディーン王子殿下は、前王陛下の儲けられた唯一の男子であり、そして現在の王室に連なる唯一の直系男子、でもある。
彼の偽名としている『ナサニエル』は、ご父君である前王陛下の御即位前の御名をいただいているのだそうだ。
年齢的な問題から立太子こそまだであるものの、いずれは叔父君である現王陛下よりその御位を譲り受け、『ルディウス十世』の御名を襲名するべき、唯一にして正当なる王子殿下。
それが、ディー。
つまりディーは、現王陛下の“王宮の外で世間を知り学ぶべき”という教育方針――実際のところは『王宮なんぞで育てられたらロクな人間にならん』というニベもないヒトコトだったらしいが――のもと、陛下の信頼も厚いサイラーク閣下に預けられたのだった。
それが、かれこれ五年ほど前――ディーが五歳の時のことだ。
以来、王子サマだとて何ら特別扱いをされることの無い労働と学習の日々を、彼はこの島で送ることとなった。
ここで自給自足を徹底するようになったのも、ひとえに王子の教育のためである。
国王となるべき者は、まず民を知らなければならない、だからこそ、この島にいる間だけでも民に寄り添った生活を送るべきだ、と……それを教育係を任されたレイノルド様が定めた。
働かざる者、食うべからず。――これこそが、まず真っ先に王子殿下へと下された教訓となったのである。
とはいえ、ただ与えられていただけの何不自由ない生活をディーが嘆かなくなるまでに、そう時間はかからなかった。もともと子供は順応するのが早いからな。最初こそ、王宮を恋しがって泣くこともあったけど、すぐに己の好奇心を満たすことに関心が切り替わったようで、島のあちこちに顔を出しては、あれは何これは何と、居る者みなを質問攻めにした挙句、自分にもやらせろと自ら手を伸ばしていった。
そのようにして、帝王学よりも何よりもまず先に彼が学ぶこととなったのは、庶民としての生活の数々だった。
島の中での生活をあらかた憶えてしまうと、当然、続いて島の外へと目を向けるようにもなる。
それを配慮したレイノルド様の口利きで、近隣の庶民の子供たちの学校代わりともなっている養護院へも足を延ばすようになったディーは、島の外の人間とも触れ合い、また同じ年頃の友人も得ることができ、今ではすっかりここでの生活を満喫している。
勿論、当然のことながら、カンザリア島にアルディーン王子が滞在していることは秘されている。――レイノルド様が知人の子供を預かっているのだと、そういうことに島の外ではしているのだ。
しかし、まがりなりにも次期王太子殿下を住まわせるのに、全くの無防備ではいられるはずもない。
やはり当然のことながら、護衛の近衛騎士も五名ほど付き従ってきて、同じく島で共に生活をしながら、交代で任に当たっている。
だが、それでも王子の護衛としては、最低限だ。
あまり物々しくし過ぎて悪目立ちをしてもいけない、という理由もあっただろうが。――目立てば、そこに何かある、と勘繰られるのが普通だし。
なによりも、このカンザリア島は、もと要塞島だ。今やその面影は無くとも、四方を囲む険しい崖と複雑な潮流により護られた難攻不落の天然の要害、という地の利がある。また、更にここには、『カンザリアの英雄』アクス騎士もいる。
それらを加味した上で計算された“最低限”が、近衛騎士五名、という数だったのだろう。
そして彼らは、陛下とレイノルド様の意向のもと、島の中でも外でも、常にディーを陰から見守るのみに徹していた。――王族だからと、護られることばかりに慣れてはいけない。人に頼ることばかり覚えてもならない。自分の足で地を踏みしめ、自分の意志で道を切り開かんとする者にこそ、人は付いてくるものだから。
それは、ディーにとっては、きっと幸運なことだったのだろう。護衛の目を気にすることもなく、護衛の存在に束縛を覚えることもなく、子供らしく実にのびのびと健やかに育っている。…そう自然に思える。
――だからこそ、今ではすっかり、こまっしゃくれて扱い辛いマセガキ、になってしまったということは……この際、潔く目を瞑っておこう。
「…後は私が引き受けよう、ニール」
そんな言葉が背後から聞こえてきたと同時、無駄な抵抗と共にわーわー喚き散らしていたディーが、その口をぴたっと閉ざす。
俺もようやく、ディーのコメカミからぐりぐり押し付けていた拳を放した。
見かねたように差し挟まれたその声は、当然、レイノルド様のもの。
やれやれとばかりに軽く息を吐きながら近付いてくると、おもむろにディーの首根っこを、むずっと掴んだ。――と同時、ディーの喉の奥から「ヒッ…!」と引き攣ったような悲鳴が洩れる。
「まったく……おまえも本当に懲りないな」
呆れたように呟いたかと思うと、くるりと踵を返し、そのままディーを引きずって歩き出す。ディーもさすがに文句も言わず、大人しく引きずられていった。
――あーあー……また楽しい“お仕置き”のお時間だー……。
あのこまっしゃくれたディーがレイノルド様にだけは文句一つも言わず従順である、その理由の大部分のところがこれだ。
何かやらかすたびに罰として、我が国の憲法から法律から聖典から……いわゆるディーが大の苦手とするお勉強、政治学と法学に関する文献のことごとくを、あますところなく書き写すよう命じられるのである。しかも、レイノルド様みずからの監視付き、という、サボることすら許されもしない状況下で。――さすがに俺でも音を上げるわ、それは。
実際、レイノルド様って、子供相手でもやることに容赦がないからな。怒鳴ったり殴ったりしない代わりに、静かに穏やかに冷静に、まったくもって容赦がない。我が儘し放題で聞き分けのない子供だった幼いディーを、物置きや酒蔵に閉じ込めて放置とか、屋外に放り出して放置とか、水ブッかけるとか、肥溜めに落とすとか、もうしょっちゅうだったし……そういや崖から放り投げたこともあったっけな……あれはさすがにビビった。こっそりアクス騎士が端でフォローに動いてたのが見えていつつも、実際やられると、思いっっ切りビビった。
そこそこ育ってくると、厩の掃除とか、水汲みとか、そういう幼い子供にやらせるには過酷な肉体労働へと罰も移行していき……だいぶ育ってきた今では、あの退屈きわまりない書き写し。
そういう色々が積み重なって、もはやディーの中では、レイノルド様は“絶対に従わなくてはならない人”という刷り込みがなされているのだろう。
ホント人を上から押さえつけるツボを心得ている人だよなあ…と、心の底からシミジミ思う。――子供の頃の俺、旦那様を怒らせるようなことしてなくてよかった。ああホントよかった。
おお怖ぇ…と軽くブルりながら、建物の中へと去っていく二人の姿を見送っていた俺の、その袖が、またくいくいっと軽く引かれた。
「…ああコルト、すまなかったな」
振り返って、傍らのコルトから押し付けたままだった籠を受け取ると、未だしゃがみ込んだままのオッサン二人に「畑の始末はしておけよ!」と言い置き、そのまま連れ立って厨房へと足を向ける。
「はあ……今日の夕飯、どうすんだ……」
そもそも俺が籠を持って外に出てきたのは、料理長のおっちゃんから頼まれて、今日の夕飯の材料を収穫しにきたからだった。…まさか、その材料が人力で滅茶苦茶に加圧粉砕されていようとは思いもしなかったが。
野菜を収穫しにいっただけにしては、あまりに俺の戻りが遅かったため、それでコルトが様子を見に出てきたのだろう。
「陸まで調達に行かされるハメにでもなったら、また面倒くせえなあ……」
ボヤきながら軽くタメ息を吐くと、傍らを歩くコルトがぽんぽん軽く背中を叩いてくれる。まるで“大丈夫だよ”とでも言ってくれているかのように。
そんな彼に、俺も「…だな」と軽く応え、微笑みを返した。
「おっちゃんに頑張ってもらって、今日のところは、今あるもんで何とか作ってもらうっきゃねーか」
笑顔でこくこく頷いて応えてくれる、そんなコルトの肩を俺もぽんぽん軽く叩きながら、そして厨房の扉を開けた。
この十年あまりの間に、カンザリア島は、ずいぶんと様変わりした―――。
十年前のあのとき、ご主人に付き従ってこの島に来たのは、コルトと俺と、ほか使用人数名だけ。
最初は、たったそれだけでの静かな静かな生活だった。
そこから始まり……やがて、アクス騎士が来て、ディーが来て……今ではすっかり大所帯になってしまった。
こんな今のカンザリア島での生活を、俺はわりと気に入っている。できることなら、この先ずっと、こうやって賑やかに皆でわいわいやりながら暮らしてゆきたい。
――だが……きっと、それは叶わぬ相談、ってものなのだろう。
とりあえず今は……今が楽しければ、それでいい。
コルトが俺の隣りで笑っていてくれさえすれば、それで―――。
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