下町食堂の賄い姫

栗木 妙

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 その日、私は店の裏口の脇で、林檎の皮を剥いていた。
 つい先日、義兄が知り合いの農家さんから大量にもらってきたのである。すっかり熟していてそう日持ちもしないし、どうせだったら纏めて調理してしまおうと考え、こうして皮むきに勤しんでいるワケだ。やはり量が量だから、決して広くはない厨房で仕込みに勤しむ義兄の邪魔になってはいけないと、それで外へと出てきたのである。
 ――今日の賄いは、林檎づくしにしちゃお。そのまま食べるのもよし、サラダに入れてもよし。あと、摩り下ろしてソテーに使って、お芋と一緒に煮物にもして、せっかくだ、デザートはタルト・タタンに挑戦してみよっかな。それでもまだ余るようなら、あとはジャムにして……いや、シロップ漬けにしておいたほうがいいだろうか? ああ、でも、どっちにせよ砂糖の使いすぎって怒られちゃうかなあ……そしたら、蜂蜜漬けかな? もしくは、お酒に漬け込んでおく、ってテもあるか……。
 なーんてことをムフムフ考えながらルンルン気分で皮を剥いていた、そんな時だった。
「――相変わらず、しみったれたことしてんな」
 真横から、低い声が飛んできた。
 聞き覚えのある声に、知らず知らず私の眉が寄るのがわかる。
 一瞬だけ手が止まってしまったけれど、すぐに気を取り直して私は、声の主をチラリとも振り返らぬまま、再び皮むき作業に没頭しようとした。
 だが、そんな私の態度が、やはり相手には気に食わないものとして映ってしまったらしい。
「無視してんじゃねえよ、こっち向けよローザ」
 些か語調まで強くなって、再び声が飛んでくる。
 どこまでも気は進まなかったが、ひとつ息を吐いて諦めると、ようやく私は皮むきの手を止めて声の主を振り返った。――振り返るまでもなく、そいつが誰かは、もうわかっている。
「私が何をしていようと、アンタには関係ないでしょジャン」
 林檎の箱に腰かけていた私を見下ろすように立っていたのは、近所にある靴屋の跡取り息子。
 ジャンとは、家も近所だし、同い年だし、幼馴染みといってもいい関係である。
 しかし、私は昔から彼が苦手だった。ものすごく。むしろ、嫌い、とまで言っても差し支えは無い。出来ることなら、顔を合わせる機会すらあってほしくはない。
 だというのにヤツは、何が楽しいのか、私を見つけるたびにこうやって何くれと突っかかってくる。
 もう、ホント放っておいて欲しい。いちいち相手にするのも馬鹿らしくて嫌すぎる。
「邪魔だから、あっち行ってくれる?」
「行きたくても行けねえんだよ、テメエがこんな場所でそんなしみったれたことしてっから」
 ――とんだ言いがかりだし。
 当然ながら、私の作業スペースが通行の邪魔になっていたとしても、まだ道には人の一人や二人なら通れる隙間は残っている。そもそも、こんな建物と建物の間の狭っちいうえに薄暗い路地裏、通行人なんてほぼいない。…ということを、もはや反論するのもアホくさい。
 ――お兄ちゃんが居てくれた時は、そうでもなかったんだけどなあ……。
 ジャンは昔から変わらない。小さい頃から、人の顔を見るたびに寄ってきては悪態ついて小突き回して……そういういじめっ子の手から、いつも兄が助けてくれたものだ。兄は、今でこそ軍人としてはちんまりとした背丈だが、幼い頃は同年代の子たちに比べて大きかったし、弱い者イジメなんかもダイキライだったから、しょっちゅう年上の子とケンカばっかりしていた。そんな兄は、私たち年下組にとっては英雄みたいな存在で、かつ、悪ぶってる連中の牽制役にもなっていたのだ。
 そんなふうに何くれと私を護ってくれていた兄の目が届いていたうちはナリを潜めてはいたけれど、そこそこ大人になって、その兄も家を出てしまってからは、もはや遠慮はいらないとばかりに、こうやっていっつもネチネチネチネチネチネチネチネチと……ホントいい加減にしてほしいものだ。十八歳にもなって、何ガキんちょと同じことやってんの、少しは成長しろよっつの。
 私のことが嫌いなら嫌いで、こちとら一向に構わない。けど、それならそれで、関わり合いにならないように避ける、とかしてくれないものだろうか。わざわざお互いが不愉快になることは避けようよ。
 もはや、どんな言葉を交わすことも厭わしく思えて、おもむろに深くタメ息を吐いた。
 ――しつこく絡まれる前に、とっとと逃げよう。
 無言のまま、おもむろに剥き終えた林檎を入れた器だけを手に、立ち上がる。
「なンだよ、どこ行くんだよ……!」
 立ち上がった途端、そんな少し慌てたような声が聞こえてくるも、私は気にもせず踵を返した。――それと同時だった。


「…そこ、通してくれる?」


 ふいに耳に飛び込んできた、聞き覚えのあるその声に。
 思わず私は、返した踵を再び反転させていた。
「――アルフォンス様!?」
「アルでいいし」
 振り返ったら案の定、ジャンの背後、相変わらずにこりともしてない表情が、そこにある。
「てか、何やってるんですか? なんでこんな裏口から……つか、アンタ邪魔よ、どきなさいよジャン!」
 ジャンが空いた通路の真ん中に立ち塞がっていたため通れずにいるらしいことに気付き、私の作業スペースと彼との間を身体ごと割って入るようにして無理やり隙間を作ると、そこにいたアルフォンス様の袖を掴んだ。
「もう何でもいいです、とりあえず中に入ってください」
 とにかくジャンの顔は見たくないし、アルフォンス様もこんな路地裏になんか置いておけないし、で、私も慌てて掴んだ袖を引っ張って勝手口の扉へと向かう。
 そんな私の背中から、「…いいの?」と、気遣うような声が聞こえてくる。
「何か話とか、してるところだったんじゃ?」
「え……?」
 振り返るとアルフォンス様は、私とジャンに、交互に視線を投げてみせる。――ああ、私たちの話を邪魔してしまったと思ったのね。
「大きな誤解です。話なんて何もしてませんから、お気になさらず」
 そう返しつつ、そして私は扉を開けると、その隙間からアルフォンス様を押し込み、続いて自分の身体も滑り込ませる。
「おい、ローザっ……!」
 背後から何事か言いたげな声が追いかけてきたけど、ちらりと振り返ることもせず、そのまま私は後ろ手に扉を閉めた。
 はーやれやれ…と、軽く一つ息を吐いて。
 改めて、目の前のアルフォンス様を見上げる。
「ところで、どうしたんですか今日は? いつも店の方からいらっしゃるのに……それに、いつもよりも早いですね」
 何が気に入ったのかは知らないが……アルフォンス様は、あれから毎日、昼食時にウチに来ている。そしてウチの家族と食卓を囲み、営業時間になる前に帰っていく。初めて顔を合わせた日からまだ一週間と経っていないが、とはいえ、ここまで続けば明らかに目的が賄い飯であることは疑いようもない。
 でも、今日はいつも来る時間よりも早い。いつも私が賄いを作るため厨房に入るのは、義兄が仕込みを終えた後だから、まだ全く用意すらしていない。かろうじて林檎の皮が剥けたくらいだ。
「申し訳ありませんが、この時間に来てくださっても、すぐにお出しできるもの何もありませんよ?」
「うん、大丈夫。時間が空いていたから、どうせなら君が料理を作っているところを見たいと思って来てみただけ」
「そうでしたか……で、それがどうして裏口に回るようなことになったんです?」
「それは、弟に言われて……」
「アレクさんに?」
「僕が、ここでお昼を食べさせてもらってる、っていう話をしたら、『営業時間外に押しかけるなんて失礼だろう』って叱られて。『どうせ行くなら裏口に回るくらいの殊勝さを見せてみろ』って、そんなふうに言われたから……」
 ――それは、そうしろ、って意味で言ったことではないと思うんだけど……。
 アレクさんが言ったのは、多分だけど、食堂の営業時間外に押しかけて食べさせてもらってることに対して少しは申し訳ないという態度を見せろ、ってことなんじゃないだろうか。なのにアルフォンス様は、それを額面どおりに受け取って、それでわざわざ裏口へ回ってくれちゃったワケか。ナルホドね。
「事情はわかりましたけど、でもアルフォンス様……」
「アルでいいから」
「…アル様は、普通に表からいらしてください。裏側は、やっぱり人の目が届き辛い場所ですから。アル様に何かあったらと思うと、こっちがヒヤヒヤしちゃいます。ウチの家族に心配かけたくなければ、次は表からいらしてくださいね」
「うん……わかった、そうするよ」
 そこでようやく私は「こちらへどうぞ」と、アルフォンス様をうながして扉の前から歩き出す。
 さほど広くもない貯蔵庫を通り過ぎて厨房へ顔を出すと、そこに居た義兄が「ああ、おかえり」と笑みを向けてくれた。――と同時に、その目がぎょっとしたように瞠られる。私の背後にアルフォンス様の姿を認めたからに違いない。
「い…いらっしゃってたんですか、アルフォンス様……!」
「アルでいいし」
「料理を作るところを見に来たんですって」
「ああ、そうなの……」
 何か察するところでもあったのだろうか、とりあえずアルフォンス様が裏口から入ってきたことには言及しないでくれた。
「じゃあローザちゃん、仕込みももう終わりだから、交代しようか」
 言いながら私の手の中の林檎に視線を落とした義兄が、あれ? という表情をする。剥いた数が少なすぎると思ったんだろう。当然だ、確かに足りない。
 私もタメ息を吐いて肩を竦めると、「ごめん、お義兄さん」と、言葉を投げた。
「手が空いたら、外に出しっぱなしの残りの林檎、中に戻してくれるかなあ? ――今、ちょっと、裏でヤなヤツに絡まれて……しばらく外に出たくないの。待ち伏せてるとまでは思わないけど、また顔を合わせるハメになったらイヤだから……」
「…ああ、ジャンくんかあ」
 義兄は心得たように頷き、やんわりとした苦笑を浮かべる。
「またやっちゃったんだ。しょうがない子だなあ」
「ごめんなさい……」
「いや、ローザちゃんじゃないよ。しょうがない子なのはジャンくんの方」
「そうね。アイツ、子供の頃から成長してないバカだものね」
「そういうことでもないんだけどね……困ったもんだ」
 義兄は苦笑を浮かべたまま、私の頭を軽くぽすぽすと叩く。
「林檎、しまってくるよ。それだけじゃ足りないだろ? 皮剥きも手伝ってあげる。――というワケで、そこらへんの片付けは任せた」
「わかった、ありがと」
 再び私の頭にぽすぽす掌を乗っけてから、義兄が厨房から出ていく。
 それを何となく見送ってから、「ああ、すみません、お待たせしました」と、ずっと黙って背後にいたアルフォンス様に声を投げる。
「とりあえず、そこらへんの隅っこででも座って、好きに見ててください」
「うん……」
「それとも、何か手伝います?」
「え……?」
 普っ通ーにキョトンとされた。――そんなイイ歳した大人が、そこまで“なにを言われたのかわかんない”ってカオ、する……?
「いや、見てるだけじゃつまらないだろうからと思っただけなんで他意は無いデス」
 実は私も素で、姉たちのところのちびっこどもを相手にするような感覚で話しかけてしまった、という自覚はある。やっぱ子供は、見ているうちにやりたくなってうずうずしてくるものだから。
 アルフォンス様も同じかもなあ…と、何となくだが思ってしまったのだ。
「わざわざ見に来ちゃうくらい料理に興味が湧いたのなら、ただ見てるだけより、実際にやってみたほうが楽しいんじゃないかなー? って」
「…………」
 たっぷり数秒のタメののち、ほんの僅か、アルフォンス様の口許がほころぶ。
「僕に、出来ることがあれば」
「大丈夫ですよ。いきなり刃物とか持たせたりはしませんから」
 そうして、まずは棚から使う調理器具を出してもらうことから始めたところ、「ローザちゃん…アルフォンス様に何やらせてんの…!!?」と、いつの間にか戻ってきていた義兄が青くなって立っていた。
 仮にもお貴族サマを、やはりお手伝いに使ってはいけなかったようだ。――踏み台使わずに棚の上まで手が届く人って便利なのに……どうせだったら林檎を摩り下ろすくらいはやってもらいたかったなあ……残念。


「…さきほど裏口にいた男は、君の知り合いかい?」
「僕の、というよりは、ローザちゃんの、ですね。二人、幼馴染み同士なんですよ。彼はジャンくんといって、近くの靴屋の息子さんです。腕のいい跡取りだって評判で」
 火にかけた鍋と向き合っている私の背後から、そんな和やかな会話が聞こえる。
 思い出したように問いを投げたアルフォンス様は、作業台の隅っこでスツールに腰かけ、剥いてカットされた林檎をフォークで優雅に食べていて。その横で義兄が、鮮やかな手つきでするする林檎の皮を剥いている。――お義兄さんったら、食事前のアルフォンス様に餌を与えないでほしいわ。ただでさえ今日は林檎づくしなんだから。
「幼馴染みか……その割には仲が良さそうには見えなかったな」
「それが困ったものでしてねえ……ジャンくん昔っから、ローザちゃんを好きすぎて素直になれなくて、ついイジメちゃうから」
「――だから! もうお義兄さん、そういうんじゃないから!」
 さすがに笑って看過できない方向に話が曲がってきたため、そこで声を上げて止めておく。
 この話題でウチの家族には毎回からかわれているんだ、もういい加減にしてほしい。そもそも、何も知らない人を相手にしてまで話すことでもないでしょうに。
「アイツの言い方は、そんな可愛いもんじゃないし! 好かれてる気配とか、一切ないし! むしろ嫌われまくってるし! 間近で食らってる私が言ってるんだから、誤解なんだって、いい加減に気付いてよ!」
「…ね? こんなふうに、ローザちゃんには全く伝わってないんですよ。可愛いイジワルも拗らせ過ぎたら嫌われちゃうだけ、っていう、いい見本ですよね」
「だからー……!!」
 もう、これに関しては、何を言っても聞いてもらえる気がしない。
 いつもながら早々に諦めて、私はむっすりと口を噤むと、改めて鍋へと向き直った。
「ジャンくんもジャンくんだけど、ローザちゃんも、わりと意固地に思い込むところがあるからねえ……」
 だが、なおも背中から、そんな言葉が追いかけてくる。苦笑まじりに。
「一度苦手意識を持ってしまったら、その相手と二度と向き合おうとしないんだから。その所為でジャンくんのことも、よく見えてないだけだと思うよ?」
「見えてなんていなくて結構よ。その必要性を感じないわ」
「お互い素直になって向き合ってみれば、仲良くなれるのにね」
「アレと仲良くなる必要もない」
「やれやれ、これだから……ローザちゃんは、もうちょっと男心ってものを知ったほうがいいよ? ――そう思いますよね、アルフォンス様も」
 ――だから……! ナゼそれを無関係の人に振るか……!
 そうやって、その場にいる人を巻き込んだ挙句、更にからかわれて私ばかりが不愉快な想いをする、というのは、もはや毎度の常だ。
 何も知らないクセに無責任にからかってきやがったら承知しないわよ! と言わんばかりの眼力をこめてチロリと背後に視線を流してやる。
 しかし、話を振られた当人は、私のことなんて見ちゃいなかった。
 こちらを見ていない、どころか、話を振ってきた義兄を振り返ったそのまま、無言で首を傾げている。
「…よく、わからないな」
 一呼吸置いてやっと聞こえてきたそんな言葉は、気を遣って苦し紛れに返したといった様子も無く、かといって何かを取り繕ってみた風でもなく、ただ単純に、本当に問われた意味がわからない、としか思えない声音だった。
「彼女が嫌いだという相手の心を、なぜ彼女が知る必要があるのかな?」
「は……?」
「相手が好意を持っていようがいまいが、最も大事なのは、彼女自身が相手をどう想っているか、ということではないの?」
「…………」
 義兄が笑みを張り付けた表情のまま固まって絶句している。――うん、その気持ちよくわかる。それが私だったとしても、まさに同じ表情で絶句しただろうから。
 なんというか……つまり、これまでの私とのやりとりの中に含まれた義兄の意図とか、好きな子にはイジワルしちゃうという子供特有の愛情表現というものが存在することとか、そういったものすべて、アルフォンス様には全く伝わっていなかったということか。
 ――そりゃアレクさんの言葉だって額面通りに受け取っちゃうワケだよね……。
 なんだか改めて、目の前にいるお貴族サマが、可哀相な子に思えてきた。
 お貴族サマの世界がどんなものなのかは知らないけども……これは成長過程に問題があったとしか思えないぞ。どうなっている情操教育。
 ――それでも……ちょっとは嬉しかったかも。
 私がどう想っているかが最も大事、なのだと言ってもらえたことが。
 この話題が出るたび、みんながみんな、一様にからかってくるばっかりで、私の気持ちなんてコレッポッチも斟酌してもらえたことなんてなかったから。
 驚いたと同時に、嬉しかった。
 たとえ相手が人としての何かに問題がある所為だとしても。私を立ててくれたということが、ものすごく新鮮で、それが同時に嬉しかったのだ。
「アルフォンス様は、林檎を使ったお料理って、何が好きですか?」
「え……?」
 唐突なまでの問いかけに、驚いたようにアルフォンス様が振り返る。
 その瞳を見つめて、私はさらに言葉を続けた。
「どうせなら、今日はアルフォンス様の好物を作ろうかと思って。――何かあります? 好きなものとか、食べたいもの」
 しばし考える素振りを見せていたアルフォンス様が、ようやく思い付いたように口に出したひとことは……、
「…林檎酒?」
「…作れませんから、そんなの」
 やれやれ…と、私はタメ息を吐いて肩を竦める。やはり案の定、私のささやかなお礼の気持ちも伝わってはくれないみたい。
「林檎を使った料理か……他に思い当らないな……」
「じゃあ、作ったものに文句は言わないでくださいね。後になってから『あれが食べたかったのに』なんて言っても遅いですから」
「うん……それは大丈夫」
 そしてアルフォンス様は、ほんの微かにだが柔らかな微笑みとその言葉を、私にくれた。
「君が作るものは何でも美味しいから、文句なんて出てこない」


 ――決めた。余った林檎は、お酒に漬けておくことにしよう。


 ちょうどよく食べ頃になるまで漬かった林檎でケーキを焼こう。お酒の風味を効かせた生地にしたら、きっと美味しい。
 林檎酒が好きだというこのひとに、それはお礼の代わりに、なってくれるだろうか。
 私が思ったのと同じくらい、嬉しいと感じてもらえるだろうか―――。



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