35 / 41
第3章:妖狐の嫁
35.嫁、乱入
しおりを挟む
「リカさん、勝手な真似をしてすみません」
リカさんは笑った。ほっとしたように。心底嬉しそうに。
「有言実行だね」
「……えっ?」
「前に言ってくれたでしょ。『私を守る』って」
っ! 覚えててくれたんだ。目尻が熱くなる。ンな場合じゃないのに。
「これが件の人間ですか」
薫さんだ。試すような目で見下ろしてくる。悪意は感じない。けど、とんでもなく厳しい。たぶん失言1つでアウトだ。気を引き締めていかないと。
「リカさん、術を解いてもらえますか?」
「うん。分かった」
俺の全身が白く輝き出した。兎の姿から人間の姿へ。服もちゃんと着てる。でも、着物じゃない。制服だ。
空色のブレザーに赤いネクタイ、そして紺色のズボン。袖を通したのは3カ月ぶり。初日以来だ。やっぱ着物よりもしっくりくるな、何てつい思ってしまう。それが何だかちょっぴり寂しいというか、複雑な思いがした。
「っ!? 何だ!? この凄まじい妖力は」
「奥方様、貴方様は半妖なのですか?」
驚き戸惑う樹月さん。対して桂さんは冷静で。つーか奥方様って……。むっ、むず痒いな。
「いえ! 俺は妖力を持っているだけの普通の人間です」
「恐れながら、私は貴方のような格好の人間を見たことがないのですが」
「……信じてもらえないかもしれませんが、俺は異界からの転生者で。この服は死んだ時に着ていたものなんです」
「異界人?」
「そう。優太はこの世界の人間に近い種族ではあるけれど、厳密に言えば別もの。血塗られた歴史とは一切関係がないんだ。そのことも難しいとは思うけど、考慮してあげてほしい」
薫さん達は何も応えなかった。やっぱそう簡単に割り切れるものじゃないんだろうな。
「人間」
「っ! はっ、はい」
声を掛けてきたのは薫さんだった。返事をしただけで喉がカラカラだ。威圧感が半端ない。
「僕はどうにも腑に落ちない。確かにお前の妖力は凄まじいが、まるで隙だらけだ。お前は本当に戦えるのか?」
「いっ、いえ! 俺が出来るのは、精々妖力を分け与えるぐらいのもんで――」
「では、何を以て兄上を守ると言うのだ」
「言葉とその……愛の力で」
薫さんの目が大きく見開く。それと同時にぷっと吹き出すような笑い声が。桂さんだ。まぁ、武闘派な桂さんからすればお笑いだよな。樹月さんは唇を引き結んで顔を俯かせてる。大人な対応だ。……めげるな、俺。泣くな、俺。
「凄いでしょ? 私のお嫁さん」
「っ! リカさん」
後ろからぎゅっと抱き締めてきた。こんな公衆の面前で、それも弟さんの目の前で!! 身を捩ってそれとなく離れようとするけど、まるで離してくれない。何か狙いでもあるのか。
「死の恐怖に屈することなく自分の信念を貫く。口で言うのは簡単だけど、誰にでも出来ることじゃない」
「なるほど。結婚の目的はこの者の保護ですか」
「違うよ。私達は恋愛結婚だ」
「ちょっ!?」
「よければ、馴れ初めから今に至るまでぜ~んぶ話そうか?」
「結構です」
食い気味に断りを入れてきた。そりゃそうだよな。兄夫婦の馴れ初めとか聞くに堪えない。一人っ子の俺でも容易に想像がつく。
「残念」
リカさんはそう言って小さく肩を落とした。さっきのはフリですよね? マジでほんと誰にも言わないでくださいよ!!!
「さて、それじゃあ優太も来てくれたことだし、休憩がてら私達の家に寄っていかない?」
「薫様、いかが致しましょう?」
「…………」
薫さんはちらりと樹月さんの方を見た後で、こくりと頷いた。……疲れた? いや、そりゃそうだよな。ここに至るまでにも色々あったし。俺の挨拶は手短に済ませるとしよう。
「遅ればせながら、優太です。よろしくお願いします」
深く。それは深く頭を下げた。すると、直ぐに桂さんが応えてくれる。
「恐れ入ります。私の名は桂。この者が樹月、それから六花様の弟君・薫様でございます」
紹介された順に目で追っていく。
桂さんは……25歳ぐらいか。薫さんよりも少し年上に見える。背は確実に2メートルはあるな。近くで見ると、そのガチムキ具合にも圧倒される。俺なんかにも積極的に絡んできてくれて、ほんとありがたい限りだけどやっぱどうにも苦手だ。まぁ、俺は守備範囲外だとは思うけど、そのことをきちんと確かめるまではちょっと距離を置きたいかな。
樹月さんも見た目年齢は25歳ぐらい。すらりとした長身の糸目さん。背の高さは170センチ後半ってところか。全体的にスタイリッシュで桂さんとは対照的な印象。いい意味でも悪い意味でも隙がない。ちょっと寂しいけど、焦りは禁物だよな。
薫さんもすらりとしてて……あれ? あっ、足先~頭までだったら、俺の方がデカいのか。俺が172だから薫さんは170センチぐらい――。
「……何だ」
「っ!」
ヤバい。見過ぎた。俺より小っちゃいから何だって話だよな。身長マウント、ダメ絶対。
「あっ! いや! 薫さんって、ほんっっとカッコイイなぁ~と思いまして――」
「無礼者!!」
「ひっ!!?」
叱られた。樹月さんだ。凄まじい剣幕。つーか無礼って……っ!!!! しまった。そうか。そりゃそうだよな。薫さんは王族。それも次期国王様だ。そんなやんごとなき御身分の方に、『さん付け』だの、カッコイイだのと。無礼千万。叱られて当然だ。
「別にいいでしょ。優太は薫の『義弟』なんだから」
「恐れながら、薫様はまだお認めには――」
「ん~……ねえ、薫」
「はい」
「薫さん、でいいよね?」
「嫁と認めろと?」
「それはまだ難しいでしょ?」
「…………」
「だから、まずはここからかなって」
「……まったく」
薫さんは呆れ顔で溜息をついた。やっぱダメか。
「勝手にどうぞ」
「っ!」
まっ、マジか!?
「やったー!」
「お待ちください――」
「よし。樹月も、桂も『さん付け』でいこう」
「私共のことは何とお呼びいただいても構いません。ですが、薫様は――」
「樹月」
「……っ、はっ」
樹月さんが折れた。薫さんのたった一声で。やっぱり樹月さんは雨司の王族……というか薫さんを大分リスペクトしてるみたいだな。けど、樹月さんは平和主義だから今の雨司の方針には反対なわけだよな? リスペクトとアンチって共存出来るものなのかな……?
あっ! そうか。そうだよな。薫さんはただの王太子じゃない。今の雨司に反旗を翻そうとしている『革新的な王太子』。言っちゃえば、樹月さん達・平和主義な妖狐さん達の代弁者なわけだ。敬うのは当然か。あ~、何で気付かなかったんだろ。内心で苦笑しつつほっと胸を撫でおろす。
「さて、それじゃあ行こうか」
リカさんの呼びかけを受けて歩き出す。次は俺達の家でティータイム。薫さん達と打ち解ける絶好のチャンスだ。よし! 絶対ものにしてやる……!!!
リカさんは笑った。ほっとしたように。心底嬉しそうに。
「有言実行だね」
「……えっ?」
「前に言ってくれたでしょ。『私を守る』って」
っ! 覚えててくれたんだ。目尻が熱くなる。ンな場合じゃないのに。
「これが件の人間ですか」
薫さんだ。試すような目で見下ろしてくる。悪意は感じない。けど、とんでもなく厳しい。たぶん失言1つでアウトだ。気を引き締めていかないと。
「リカさん、術を解いてもらえますか?」
「うん。分かった」
俺の全身が白く輝き出した。兎の姿から人間の姿へ。服もちゃんと着てる。でも、着物じゃない。制服だ。
空色のブレザーに赤いネクタイ、そして紺色のズボン。袖を通したのは3カ月ぶり。初日以来だ。やっぱ着物よりもしっくりくるな、何てつい思ってしまう。それが何だかちょっぴり寂しいというか、複雑な思いがした。
「っ!? 何だ!? この凄まじい妖力は」
「奥方様、貴方様は半妖なのですか?」
驚き戸惑う樹月さん。対して桂さんは冷静で。つーか奥方様って……。むっ、むず痒いな。
「いえ! 俺は妖力を持っているだけの普通の人間です」
「恐れながら、私は貴方のような格好の人間を見たことがないのですが」
「……信じてもらえないかもしれませんが、俺は異界からの転生者で。この服は死んだ時に着ていたものなんです」
「異界人?」
「そう。優太はこの世界の人間に近い種族ではあるけれど、厳密に言えば別もの。血塗られた歴史とは一切関係がないんだ。そのことも難しいとは思うけど、考慮してあげてほしい」
薫さん達は何も応えなかった。やっぱそう簡単に割り切れるものじゃないんだろうな。
「人間」
「っ! はっ、はい」
声を掛けてきたのは薫さんだった。返事をしただけで喉がカラカラだ。威圧感が半端ない。
「僕はどうにも腑に落ちない。確かにお前の妖力は凄まじいが、まるで隙だらけだ。お前は本当に戦えるのか?」
「いっ、いえ! 俺が出来るのは、精々妖力を分け与えるぐらいのもんで――」
「では、何を以て兄上を守ると言うのだ」
「言葉とその……愛の力で」
薫さんの目が大きく見開く。それと同時にぷっと吹き出すような笑い声が。桂さんだ。まぁ、武闘派な桂さんからすればお笑いだよな。樹月さんは唇を引き結んで顔を俯かせてる。大人な対応だ。……めげるな、俺。泣くな、俺。
「凄いでしょ? 私のお嫁さん」
「っ! リカさん」
後ろからぎゅっと抱き締めてきた。こんな公衆の面前で、それも弟さんの目の前で!! 身を捩ってそれとなく離れようとするけど、まるで離してくれない。何か狙いでもあるのか。
「死の恐怖に屈することなく自分の信念を貫く。口で言うのは簡単だけど、誰にでも出来ることじゃない」
「なるほど。結婚の目的はこの者の保護ですか」
「違うよ。私達は恋愛結婚だ」
「ちょっ!?」
「よければ、馴れ初めから今に至るまでぜ~んぶ話そうか?」
「結構です」
食い気味に断りを入れてきた。そりゃそうだよな。兄夫婦の馴れ初めとか聞くに堪えない。一人っ子の俺でも容易に想像がつく。
「残念」
リカさんはそう言って小さく肩を落とした。さっきのはフリですよね? マジでほんと誰にも言わないでくださいよ!!!
「さて、それじゃあ優太も来てくれたことだし、休憩がてら私達の家に寄っていかない?」
「薫様、いかが致しましょう?」
「…………」
薫さんはちらりと樹月さんの方を見た後で、こくりと頷いた。……疲れた? いや、そりゃそうだよな。ここに至るまでにも色々あったし。俺の挨拶は手短に済ませるとしよう。
「遅ればせながら、優太です。よろしくお願いします」
深く。それは深く頭を下げた。すると、直ぐに桂さんが応えてくれる。
「恐れ入ります。私の名は桂。この者が樹月、それから六花様の弟君・薫様でございます」
紹介された順に目で追っていく。
桂さんは……25歳ぐらいか。薫さんよりも少し年上に見える。背は確実に2メートルはあるな。近くで見ると、そのガチムキ具合にも圧倒される。俺なんかにも積極的に絡んできてくれて、ほんとありがたい限りだけどやっぱどうにも苦手だ。まぁ、俺は守備範囲外だとは思うけど、そのことをきちんと確かめるまではちょっと距離を置きたいかな。
樹月さんも見た目年齢は25歳ぐらい。すらりとした長身の糸目さん。背の高さは170センチ後半ってところか。全体的にスタイリッシュで桂さんとは対照的な印象。いい意味でも悪い意味でも隙がない。ちょっと寂しいけど、焦りは禁物だよな。
薫さんもすらりとしてて……あれ? あっ、足先~頭までだったら、俺の方がデカいのか。俺が172だから薫さんは170センチぐらい――。
「……何だ」
「っ!」
ヤバい。見過ぎた。俺より小っちゃいから何だって話だよな。身長マウント、ダメ絶対。
「あっ! いや! 薫さんって、ほんっっとカッコイイなぁ~と思いまして――」
「無礼者!!」
「ひっ!!?」
叱られた。樹月さんだ。凄まじい剣幕。つーか無礼って……っ!!!! しまった。そうか。そりゃそうだよな。薫さんは王族。それも次期国王様だ。そんなやんごとなき御身分の方に、『さん付け』だの、カッコイイだのと。無礼千万。叱られて当然だ。
「別にいいでしょ。優太は薫の『義弟』なんだから」
「恐れながら、薫様はまだお認めには――」
「ん~……ねえ、薫」
「はい」
「薫さん、でいいよね?」
「嫁と認めろと?」
「それはまだ難しいでしょ?」
「…………」
「だから、まずはここからかなって」
「……まったく」
薫さんは呆れ顔で溜息をついた。やっぱダメか。
「勝手にどうぞ」
「っ!」
まっ、マジか!?
「やったー!」
「お待ちください――」
「よし。樹月も、桂も『さん付け』でいこう」
「私共のことは何とお呼びいただいても構いません。ですが、薫様は――」
「樹月」
「……っ、はっ」
樹月さんが折れた。薫さんのたった一声で。やっぱり樹月さんは雨司の王族……というか薫さんを大分リスペクトしてるみたいだな。けど、樹月さんは平和主義だから今の雨司の方針には反対なわけだよな? リスペクトとアンチって共存出来るものなのかな……?
あっ! そうか。そうだよな。薫さんはただの王太子じゃない。今の雨司に反旗を翻そうとしている『革新的な王太子』。言っちゃえば、樹月さん達・平和主義な妖狐さん達の代弁者なわけだ。敬うのは当然か。あ~、何で気付かなかったんだろ。内心で苦笑しつつほっと胸を撫でおろす。
「さて、それじゃあ行こうか」
リカさんの呼びかけを受けて歩き出す。次は俺達の家でティータイム。薫さん達と打ち解ける絶好のチャンスだ。よし! 絶対ものにしてやる……!!!
1
あなたにおすすめの小説
転生したら猫獣人になってました
おーか
BL
自分が死んだ記憶はない。
でも…今は猫の赤ちゃんになってる。
この事実を鑑みるに、転生というやつなんだろう…。
それだけでも衝撃的なのに、加えて俺は猫ではなく猫獣人で成長すれば人型をとれるようになるらしい。
それに、バース性なるものが存在するという。
第10回BL小説大賞 奨励賞を頂きました。読んで、応援して下さった皆様ありがとうございました。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる