【完結/改稿済】転生して妖狐の『嫁』になった話

那菜カナナ

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第2章:馴れ初め

19.甘々前戯(★)

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 半分に割れたクリーム色の着物。その狭間にリカさんの顔が埋まる。 

「はっ……はぁ……ンンっ……!」

 舌と唇でなぞっていく。俺の鳩尾みぞおち、お腹、脇腹を。だけど、胸は完全にスルーだ。出来ることならいつもみたいにシてほしい。いっぱい舐めて、いっぱい吸って。

「~~っ、あの……っ、胸にも――」

「そのことなんだけどさ」

「はっ、はい?」

優太ゆうたはたぶん自分じゃ制御できないよね? 胸を吸われたら勝手に妖力が……」

「そっ、そうですね。俺は特に何もしていないので」

「そう。なら今晩は胸への愛撫を控えさせてほしいんだ。……強制的に発情させられてしまうから」

「まっ、マジっすか!!?」

「うん。私は勿論、君自身もね」

 なるほど。やたらと気持ち良かったり、エロい気分になったりしたのはそのせいか。けど、ちょっと待てよ?

「じゃあ、まさか……

「それは違うよ」

「えっ?」

「絶対に違う」

 リカさんが否定してきた。しかも食い気味に、ぶすっとしたむくれっ面で。そんなに嫌だったのか? 俺に疑われたの。

「……ふっ、ありがとうございます。お陰で自信が持てました」

「何の?」

「リカさんのことが……その……大好きな自信、です」

「…………へへっ」

 打って変わって破顔する。くすぐったそうに。嬉しそうに。おまけに尻尾もパタパタさせて。かわいい♡ カッコイイのにかわいい♡♡ モフりたい。モフりたいけど今はダメだ。

「胸は触れない方向でOKです! 俺も初めての今日は、自然な形で愛し合いたいので」

「ありがとう」

「いえ――っ!」

 何だ? 急に明るくなった。見れば部屋の隅に置かれた行灯あんどんに明かりが灯ってる。リカさんが術で点けたのか? 凄い。魔法みたいだ。って!? 感心してる場合か! これじゃ色んなもんが丸見えに。

「うわっ!?」

 あっさりと脱がされてしまった。半股引はんだことかいうボクサーパンツ型の下着が、左右に分かれて愚息の下で伸びている。

「綺麗だ」

「あっ♡ ゃ……っ」

 リカさんの指が俺の愚息に触れた。先っぽをぐりぐりしてくる。ヤバ。気持ちいい……!

「~~っ、リカさん、待っ――……?」

 リカさんの手が離れていく。何をするのかと思えば、先走りまみれの指を口に含んで。

「ん゛……」

 眉間に皺を寄せた。いやいや! そこは『おいしい♡』とか『ご馳走様♡』とかドエロくかますところでしょう!!??

「…………」

「…………」

「……ははっ、流石に絶品とまではいかないね」

 リカさんはそう言って口元を拭った。あ、今さり気なく手も拭きましたね。俺は見逃しませんでしたよ。

「…………」

 漏れかけた溜息を呑み込む。いや、俺も悪かったな。『おいしい♡』を期待するなんての骨頂。AVの見過ぎだ。

「少しずつ慣れていくから」

「っ!」

「だから、いっぱい舐めさせて」

 下っ腹のあたりを撫でてくる。玉をゆるく揉んだかと思えばつーっとなぞってきて。

「優太のこれで……いや、私をとりこにさせて」

「んっ♡」

 背筋がぞくぞくする。悲しいかな、リカさんの思惑通りに想像してしまう。俺のそれを舐めしゃぶってゴックンするリカさんの姿を。ヤバ。イキそう。妄想だけでこんな……っ。

「ふふっ、お待たせ」

「ふえ?」

 気付けばリカさんも全裸になっていた。俺がしょーもない妄想にふけっている間に。まさに手の平の上。やっぱリカさんの方が一枚も二枚も上手うわてだな。けど、この力関係は嫌いじゃない。むしろ良いまである。俺、年上向いてたんだな。いや、そんなことよりも。

「わぉ……」

 お世辞抜きにだ。筋肉バッキバキ。まさに逆三角形型の競泳選手体型だ。で、気になるおチンコ様は……。

「!!?」

 デカい。太さは普通だけど、長さはだ。あんなん挿るのか!?

「は~い、こっちこっち~」

「わっ!?」

 リカさんの太腿ふとももの上に、俺の生尻と太腿が乗っかる。

「あっ……」

 生温かくてぬめっとした液体がアナルにかかった。これは……ローション? この世界にもあるんだな。良かった。これなら何とか……。

「あ゛っ!? あ゛ぁ! ……ぐっ!」

 挿ってきた。細くて、長くて、あったかい。初めて内側で感じる。リカさんの指の感触を。


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