【完結/改稿済】転生して妖狐の『嫁』になった話

那菜カナナ

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第2章:馴れ初め

20.愛ともふもふに包まれて(★)

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「あンっ……ふっ……」

 あれからどのぐらいの時間が経っただろう。1本だった指は3本に。所謂いわゆる『くぱぁ』が出来るまでになっていた。これなら挿れる分にはOK。あとはどのぐらい呑み込めるか、だな。

優太ゆうた、挿れるよ」

「はっ、はい! ……えっ?」

 リカさんのやわらかい。まだ早くないか?

「愛してるよ」

「あっ、はい! 俺も――あ゛っ!!」

 全身が震えた。リカさんのが挿ってくる。ニチャッ、ネチャッとしたやらしい音を立てながら。俺のナカがリカさんの形に。リカさんのものになっていく。

「んっ! ふぁ……っ」

 痛い。熱い。苦しい。これって慣れていくもんなのかな? それともずっとこのまま? もっと酷くなる?

「はぁ……優太……ゆう、た……」

 リカさんが俺の名前を呼んでいる。眉を寄せて愛おし気に。よく見たら、耳も肩もピクピクしてる。俺の体で感じてくれてるんだ。ああ……なら、いいや。リカさんが善いんなら俺はそれで。

「持ち上げるね」

「い゛でっ!?」

 デコがリカさんの肩にぶつかる。これって騎乗位?

「あ゛あぁっ!!?」

 貫かれた。腹の奥まで。頭の中が真っ白になった。ヤバい。マジで飛びかけた。いや、そんなことよりも……痛みが消えた? マジか。さっきまであんなに痛かったのに。

「ん……?」

 アナルに何かが引っかかってる。ちょっと硬い。これは何だ? 金玉じゃないよな。こっちのアナルにあたってるほのやわらかい方が金玉なんだろうから……!?

「あっ、あれ? もしかして……全部、挿った?」

「うん。根元までしっかりとね」

「よっ、よかった!」

 リカさんがぎゅっと抱き締めてくれる。素肌と素肌が重なり合う。しっとりと汗ばんでるけど不快感はまるでない。むしろほっとして、思わず息をついた。

「動いても……いいかな?」

「勿論です」

 返事をすると、そっと布団に寝かされた。騎乗位ではしないのか。……ちょっと残念。

「あッ!? あァツ……!!」

 ゆっくりと引き抜かれていく。ずるずると音を立てるように。開かれた体が閉じていくのが分かる。元の形に戻ろうとしてるんだ。

「んんっ!」

 何かが抜けた。たぶんさっき感じた出っ張りだ。これは……こぶなのか? 心なしかさっきよりも大きくなってるような気がする。

「あ゛っ!」

 また瘤が挿ってきた。痛いけど気持ちいい……かも?

「あっ、ふっ、ァ……あぅ゛っ!? あァ! ぁ……~~ッ!!」

 なっ、何だ!? そこっ、凄くビリビリする。瘤がちょうどそこをゴシゴシ擦ってきて……~~っ、堪らない。
 
「そこ、だ、め! おかし、くなるっ!!」

「大丈夫。怖くないよ」

 リカさんがそう言うなら。俺はこくこくと頷いて受け入れていく。この新しい感覚を。女の子みたいに抱かれるこの快感を。

「りか、さ……すき、す……きぃ……っ♡♡♡」

 好きが溢れ出す。リカさんでいっぱいだ。心の中も、体の中も全部全部。ああ、これがセックスか。

「優太……かわいい……っ」

「あ゛ぐっ! んん゛~~っ!!!」

 イった。飛び散った。自分の胸や顎のあたりにかかる。きしょい。拭きたいけど腕に力が入らない。頭もぽやぽやして。

「ゆう……っ、た……!」

「っ! はンッ……!!!」

 リカさんもイったみたいだ。中で広がってく。じわじわだらだらと。ほっといたら染み込んでいくのかな? ……だったらいいな、なんて。

「優太、ごめん。しばらくはこのまま……」

「はっ、はい! 俺は全然――」

「いや、抜けないんだ。私達の体はそういうふうに出来ていてね」

「あっ……」

 そうか。この瘤はストッパーなんだな。強い執念を感じる。メスを逃さない、絶対に孕ませてやるみたいな。勿論、全然嫌じゃない。むしろ嬉しいっていうか。マーキングされてる感がいい。ははっ、俺……本格的にヤバいかもな。

「優太、良かったらこれを」

「?」

 ふわっと風が吹いたかと思ったら、手にもふっとした何かが。これは……尻尾だ!! リカさんのふっくらとした尻尾が俺の両脇腹の上に乗っている……!!!!

「好きにしていいよ」 

「ふぉ……♡」

 許しを得た俺は勢いよく尻尾にダイブした。やわらかい。すんすんと鼻を鳴らせば、ほんのり甘い干したての布団みたいな香りがした。

「もひゅ……もひゅ~……♡♡♡」

「ふふっ、凄い顔」

 おかしそうに笑いながら、俺の頭をそっと撫でてくれる。。まさに至福だ。天国はここにあったのか。

「…………」

 ああ、幸せ過ぎて怖い。どうかこのまま……。このまま平穏な日々が続きますように。そうして切に願った。俺に最高のギフトを与えてくれた神様に向かって。


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