異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました

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第二章 ダンジョン都市ティリアン

第十話 トラブルホイホイ

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「……この辺で今日は終わりにしようかな?」

 俺は二十三階層を攻略し、二十四階層へ下りる階段の途中でそう呟いた。

「まずはスペースを確保するか」

 そう言うと、俺は〈土壁アースウォール〉で床を作り、〈地形操作アースコントロール〉で形を整えた。これで、テントを建てられるようになった。
 その後、〈アイテムボックス〉から取り出したテントを建てて、寝る準備が終わった。

「じゃ、後はステータスを見ながらのんびり夕食を食べるとするか~」

 俺はそう言うと、テントの中に入った。

 テントの中に入った俺は、靴を脱いで〈アイテムボックス〉に入れると、そこから串焼きを数本取り出して口に入れながらステータスを見た。
 ー--------------
 名前 ユート・アラキ 不老人族 LV.57
 体力 12500/12500
 魔力 16800/16800
 攻撃 11000
 防護 9200
 俊敏性 14000
 スキル
 ・鑑定LV.MAX
 ・言語翻訳LV.MAX
 ・身体強化LV.9
 ・剣術LV.8
 ・アイテムボックスLV.MAX
 魔法
 ・火属性
 ・水属性
 ・風属性
 ・土属性
 ・光属性
 ー--------------
「……まあこんなもんだよな」

 弱い魔物はほとんどスルーしているとはいえ、Eランクぐらいの魔物を五十体、Dランクぐらいの魔物を四百体、Cランクぐらいの魔物を一体、Bランクぐらいの魔物を一体倒している。
 これほどの数の魔物を倒してたったこれだけしか上がらないとなると、早めにAランクの魔物が出現する階層に行きたいと思った。





「ふぁ~……寝るか」

 俺はローブを脱ぐと〈アイテムボックス〉に入れた。そして、そこから枕と羽毛布団を取り出した。
 地上なら薄めの布団でもいいのだが、ここは多少の温度調節の機能を持つローブを脱ぐと少し肌寒く感じる。体感としては大体二十度ぐらいだろう。
 ローブを着て寝てもいいのだが、温かい布団に包まれて寝た方が心地いい。
 俺は変装用の魔道具を取らずに、意識を手放した。








「……ん?」

 大体二時間ほど寝たところで自然と目が覚めた。
 気配を探ると、テントの外に複数の人の気配があった。
 あれだけ熟睡していたのに目を覚ましたのは、このテントの昨日の一つである魔物や人が近づいてきたら自然と目が覚めるという機能が作動したからだろう。

(う~ん……俺と同じようにここで睡眠をとろうとしている人……だったら何故俺の方に近づいてくるんだ?)

 俺は一応〈アイテムボックス〉から白輝の剣を取り出した。
 そして、それと共にテントの入り口が開いた。
 外には剣を持った男が六人いる。そして、俺たちは互いに見つめあった。

 気まずい雰囲気が数秒流れた後、先に動いたのは相手の方だった。

「へっ女一人かよ。他のやつらは偵察にでも行ったのか?まあいい。金品は奪ってお前は俺たちの遊び相手にでもなってもらおうか」

 舌なめずりをしながらそう言うと、こいつらの中の一人がテントの中に入ろうとしてきた。

「入ってくんなゴミが!」

 俺はそう叫ぶと、〈身体強化〉を使って入ってこようとしてきた男に顔面パンチをお見舞いした。
 ここで白輝の剣を使わなかったのは、こいつの血でテントを汚したくなかったからだ。

「がはっ」

 顔面を殴られた男は後ろに飛ばされ、気絶した。

「じゃ、俺の安眠を邪魔した愚か者どもには消えてもらおうか」

 そう言うと、俺は殺気をまき散らしながらテントから出た。

「く……いや、今のはこいつが馬鹿だっただけだ。油断しなきゃ問題な、ぐへっ」

「馬鹿はお前もだよ」

 俺はこいつの言葉を顔面パンチで打ち切った。

「じゃあ、お前らも眠っとけ。永遠にな」

 俺は悪魔のような笑顔でそう告げると、残り四人も同様に顔面パンチで眠らせた。

「後は……まあ、運が良ければ生き残れるかもな」

 俺は「ふふっ」と笑うと、こいつらの武器と金を全て没収した。
 そして、二十四階層の魔物がいつ出てもおかしくなさそうな所に放置した。

「それじゃ、後はがんばれ」

 俺はそう吐き捨てると、テントに戻った。




「やれやれ……やっぱり俺ってトラブルホイホイだよなぁ……」

 最初は異世界だからこうなるのかと思っていたのだが、ここまで起きると、もはや”異世界だから”で済ませられなくなてきた。

「まさかとは思うが神様が何かしたんじゃないだろうな……」

 俺が様々なトラブルに巻き込まれる様子を上から眺めて笑い転げる……うん。なんか普通にありそうだ。

「ふぁ~」

 そんなことを考えているとあくびが出てしまった。

「寝るか……」

 俺はそう言うと再び意識を手放した。
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