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第二章 ぼく、ジュリオ!悪いゾンビじゃないよ!
第十三話 嬉しいロリ蹂躙
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洞窟を出た場所は、谷だった。すぐ隣に別の山があり、平たい場所はほぼないと言っていいだろう。
俺はまたトンネルを掘らなければいけないのかと憂鬱になり、地面に寝っ転がると、すぐ近くに人型の何かが俺と同じように寝っ転がっているのが見えた。
不審に思った俺が、立ち上がって様子を見に行くと、そこに突っ伏して倒れていたのは小柄な女の子。一体どうしたんだろうか。こんな寒いところで一人寝っ転がっているなんて、普通じゃないな。
俺は少女に駆け寄って、上半身を起こし、首に手を当てて脈を測った。
しかしながら、甲冑が邪魔で脈の鼓動なんて微塵も感じられなかったので、俺は彼女の柔らかそうなほっぺたを何度かぺちぺちと叩いてみた。
……目覚めない。でも、顔の血色は悪くないし、耳を澄ますと息もしていることがわかった。どうしよう、この子をここに放っておくわけにもいかねえよな。
俺は少女を抱えて人里まで移動することに決めた。
格好つけてお姫様抱っこを試みようとして、尻の方へと手を回してみる。ムフフ、こんな貴重な経験、生前には体験できなかったよ。可愛い寝顔してるねェ、キミ。
その時。ちょっとばかし不純な出来心を持ち始めていた俺に天罰が下った。
「キャー!この痴漢がッ!」
バッギャーン
気を失っていたはずの少女が急に目を開けて、俺の懐に横倒しの状態から、渾身の正拳突きを俺の顎へとブチ込んだのだ。
その攻撃はあまりに予想外で、しかも目にも止まらぬ速さであった。体を捻らせたことだけが見えたから正拳突きだろうと予想がつくけど、はっきり言ってその一撃がどちらの手から発せられたものだったかなど、全く見当もつかない。
そして何より、威力が想像を超えて凄まじかった。可憐な少女の見た目にはあまりに不釣り合いなほどに。いや、これが筋骨隆々な歴戦の戦士であったとしても、不釣り合いと評価するほかないだろう。
俺は自分の首の後ろの可動域が限界に達して、互いに擦れ合うキリキリという金属音を聞いた。こんなことは初めてだ。
ダメージこそなかったものの、俺の154kgの身体は数m、上空へとその一撃によって吹っ飛ばされ、何も考えることができぬ間に地面へ尻もちをついた。
どう考えても人間離れしている。
こんな威力の突きを素手で繰り出すなんて、鍛錬を重ねた魔法の力か、そもそも人間ではないかの、どちらかの理由しか考えられないだろう。生身の人間なら、爆散して首が消滅するところだ。
とりあえず俺は少女を威嚇して迎え撃つため、両手を戦闘モードに切り替えようと思ったのだが、時すでに遅し。少女はいつの間にか俺の真後ろに移動しており、あっという間に両腕に手を回して羽交い絞めにされてしまった。
「不審者!?
もしかして…ぐっすり寝ている可憐な生娘の私に近寄って、未発達の肉体を弄くり回して、あんなことやこんなことをしようとしていたの…? 怖い!怖いわッ!この変態甲冑がッ!」
股間を強く蹴り上げられた。これまた威力がおかしい。鈍い衝撃が体中を駆け巡る。そこに何も無くて良かったと初めて思う瞬間だった。
にしても、自己紹介おかしいだろオイ。可憐な生娘って、正しいかもしれないけど自分で言うなよ。それに変態甲冑ってなんだ!?俺の特徴をそのまんま使ったあだ名をつけるんじゃあない!素材の旨みが出すぎて困っちゃうだろうがッ!
……ムフ、でも、こんな可愛らしい子に言われるなら、まんざらでもないというかむしろ嬉し…
「こら!変態!また変なこと考えてるでしょう。そんな仮面被ってたってわかるんだからね!」
もう甲冑も外されて変態呼ばわりされちゃったよ。とりあえず聞かれてることに答えなきゃな。
<ちっ、違うんだ!俺はただ君が寒そうだったから人里へ運んであげようとしただけで…。>
「人里…?何を言ってるのよ。この近くにそんなものあるわけないじゃない。やっぱり不審者……まぁいいわ。それより、ちゃんと喋れるんなら、あなたが誰なのか説明して!」
<俺はジュリオ。アーマードゾンビだけど、見ての通り念話を使って会話ができるんだ。>
「喋れるゾンビ…?そんなの聞いたことないわよ!早く本当のことを言いなさい!」
羽交い絞めに込められる力がギリギリと増していく。
<い、いや、本当なんだってば!>
「…わかったわ。」
よかったぁ、やっと分かってくれたか…。
「ゾンビなら、腕を引きちぎられても血は出ないわよね。私が今から引っこ抜いてあなたがゾンビだってことを証明する手伝いをしてあげる。右か左か、どっちか選んで」
いやいやいや、おかしいでしょってば!
腕を引っこ抜く!?
ダメダメダメダメ!絶対ダメ!痛いじゃん!そこまでして俺が変態甲冑じゃない証明なんてしたくないよ!
…でも変態だと認めたら認めたで、またぶっ飛ばされそうだな。四面楚歌とはこのことか。
「大丈夫、すぐに治るわ。あなたの甲冑、さっきの手ごたえからして相当硬いらしいから、本気出させてもらうわよ。」
……今までの蹂躙は本気じゃなかったっていうのか…?本気で言ってんのかよ、こいつ。
<い、いやっ!絶対治んないって!そんな治癒能力ないっすから俺!>
「あっ、そっか!私、名乗り忘れてたわね。私はルアリ・ペルムード。ルアって呼んでね!」
<自己紹介ありがとう、ルアッ!!だけど人の話を聞けええええ!!!>
「あぁん、足をバタつかせないの!せーのでいくわよ、せえええのっ!」
ブチイィッ
<んぎゃああああ!!>
ほ、本当にやりやがった!君みたいな少女の片手で引きちぎられてたまるか!そんなヤワな腕じゃないはずなんだよッ!こんな女の子にいとも簡単に断たれてしまうとは…心も体も痛い…痛い…!!!
「ふうん…ぷっ。」
……え?なんだか全然…痛くない。まるで痛覚が無いみたいだ。
…ふぁ?腕が元に戻ってる…。いま、引きちぎられたはずなんじゃ…?
「ほらね、すぐ治ったでしょ。腕の一本くらい、つばつけときゃ治るのよ。まあわかったわ。人間じゃないことと、ゾンビだってことは信じてあげる。」
<??????>
「困惑しすぎよ。私は吸血鬼なんだから、唾液に治癒効果があるなんて当たり前じゃない。ゾンビのあなたなんかには絶対負けない、自然治癒力を持っているのよ?」
<キュウケツキ??シゼンチユリョク??………ダエキ?>
「……やっぱり変態だったみたいね。覚悟!」
<うわあああ!ごめんなさい!とっ、ところでルア、君が吸血鬼って本当かい?? いま、初耳だったんだけども?>
「当たり前じゃない。でないとそんな風に腕がくっついたりなんかしないわよ。」
ルアは俺を解放し、その華奢な体を目いっぱいにふんぞり返らせて、俺に教えてくれた。
彼女は正真正銘の吸血鬼で、近くにある穴ぐらに2人の吸血鬼仲間たちと住んでいて、普段は魔物を狩ってその血を飲んだりして暮らしているらしいが、今日は狩りが上手くいかなくて、疲れたルアが休憩をしていたところに、俺が巡り合ったのだそうだ。
こちらも事情を説明すると、ルアは俺を穴ぐらで一緒に泊まらせてあげると言ってくれた。
一応、この場所に来て最初の、言葉の通じる人に巡り合えてよかったよ。安心した。
「ジュリオ、あなた歩くのおっそいわねー!私が一気に速く進む方法を教えてあげる!こっちへ来て」
<悪いね…そんな方法があるんだったら、ぜひ教えてほしい。>
「ふふ、近寄ったわね。ノロい奴はこうよッ!」
素早い動きで腕をがっしり掴まれ、ルアは俺を掴んだままその場でぐるぐると回転し始めた。そこから俺はハンマー投げのようにして穴ぐらのある方向へと勢いよく投げ飛ばされ、無様な格好で頭から着地地点の地面にめり込んだ。
……さっきのは訂正だ。言葉が通じる奴に巡り合えるのは、もう少し先になりそうだな。
「やっぱりなかなかタフよね、ジュリオ。あとこれを3回くらい繰り返せば、穴ぐらに到着するわ。どう?近いでしょ。」
ルア、いつの間に俺の隣まで来てたんだよ……まだ俺は地面から頭も引っこ抜いてないんだぞ。驚くべき移動速度だけど、もう気にならないね。
俺自身結構な距離を飛ばされたから、穴ぐらはそう近いわけじゃないだろうな。
俺がピーちゃんから空中に放り出されたとき、めっちゃ怖かったって言ったはずなのに…。同じ類いの経験をあと3回もさせようなんて。気づかいが足りないな。なさすぎだ。
だが、これから俺は居候の身になることだろうし、あまりわがままを言うのも筋違いだよな。
俺はこの試練を耐え抜いて見せるッ!
<好きにしてくれ、ルア…。>
「ほうー、大した覚悟だね!んじゃあ、いっくよー!」
足を荒っぽく掴まれた。
俺はまたトンネルを掘らなければいけないのかと憂鬱になり、地面に寝っ転がると、すぐ近くに人型の何かが俺と同じように寝っ転がっているのが見えた。
不審に思った俺が、立ち上がって様子を見に行くと、そこに突っ伏して倒れていたのは小柄な女の子。一体どうしたんだろうか。こんな寒いところで一人寝っ転がっているなんて、普通じゃないな。
俺は少女に駆け寄って、上半身を起こし、首に手を当てて脈を測った。
しかしながら、甲冑が邪魔で脈の鼓動なんて微塵も感じられなかったので、俺は彼女の柔らかそうなほっぺたを何度かぺちぺちと叩いてみた。
……目覚めない。でも、顔の血色は悪くないし、耳を澄ますと息もしていることがわかった。どうしよう、この子をここに放っておくわけにもいかねえよな。
俺は少女を抱えて人里まで移動することに決めた。
格好つけてお姫様抱っこを試みようとして、尻の方へと手を回してみる。ムフフ、こんな貴重な経験、生前には体験できなかったよ。可愛い寝顔してるねェ、キミ。
その時。ちょっとばかし不純な出来心を持ち始めていた俺に天罰が下った。
「キャー!この痴漢がッ!」
バッギャーン
気を失っていたはずの少女が急に目を開けて、俺の懐に横倒しの状態から、渾身の正拳突きを俺の顎へとブチ込んだのだ。
その攻撃はあまりに予想外で、しかも目にも止まらぬ速さであった。体を捻らせたことだけが見えたから正拳突きだろうと予想がつくけど、はっきり言ってその一撃がどちらの手から発せられたものだったかなど、全く見当もつかない。
そして何より、威力が想像を超えて凄まじかった。可憐な少女の見た目にはあまりに不釣り合いなほどに。いや、これが筋骨隆々な歴戦の戦士であったとしても、不釣り合いと評価するほかないだろう。
俺は自分の首の後ろの可動域が限界に達して、互いに擦れ合うキリキリという金属音を聞いた。こんなことは初めてだ。
ダメージこそなかったものの、俺の154kgの身体は数m、上空へとその一撃によって吹っ飛ばされ、何も考えることができぬ間に地面へ尻もちをついた。
どう考えても人間離れしている。
こんな威力の突きを素手で繰り出すなんて、鍛錬を重ねた魔法の力か、そもそも人間ではないかの、どちらかの理由しか考えられないだろう。生身の人間なら、爆散して首が消滅するところだ。
とりあえず俺は少女を威嚇して迎え撃つため、両手を戦闘モードに切り替えようと思ったのだが、時すでに遅し。少女はいつの間にか俺の真後ろに移動しており、あっという間に両腕に手を回して羽交い絞めにされてしまった。
「不審者!?
もしかして…ぐっすり寝ている可憐な生娘の私に近寄って、未発達の肉体を弄くり回して、あんなことやこんなことをしようとしていたの…? 怖い!怖いわッ!この変態甲冑がッ!」
股間を強く蹴り上げられた。これまた威力がおかしい。鈍い衝撃が体中を駆け巡る。そこに何も無くて良かったと初めて思う瞬間だった。
にしても、自己紹介おかしいだろオイ。可憐な生娘って、正しいかもしれないけど自分で言うなよ。それに変態甲冑ってなんだ!?俺の特徴をそのまんま使ったあだ名をつけるんじゃあない!素材の旨みが出すぎて困っちゃうだろうがッ!
……ムフ、でも、こんな可愛らしい子に言われるなら、まんざらでもないというかむしろ嬉し…
「こら!変態!また変なこと考えてるでしょう。そんな仮面被ってたってわかるんだからね!」
もう甲冑も外されて変態呼ばわりされちゃったよ。とりあえず聞かれてることに答えなきゃな。
<ちっ、違うんだ!俺はただ君が寒そうだったから人里へ運んであげようとしただけで…。>
「人里…?何を言ってるのよ。この近くにそんなものあるわけないじゃない。やっぱり不審者……まぁいいわ。それより、ちゃんと喋れるんなら、あなたが誰なのか説明して!」
<俺はジュリオ。アーマードゾンビだけど、見ての通り念話を使って会話ができるんだ。>
「喋れるゾンビ…?そんなの聞いたことないわよ!早く本当のことを言いなさい!」
羽交い絞めに込められる力がギリギリと増していく。
<い、いや、本当なんだってば!>
「…わかったわ。」
よかったぁ、やっと分かってくれたか…。
「ゾンビなら、腕を引きちぎられても血は出ないわよね。私が今から引っこ抜いてあなたがゾンビだってことを証明する手伝いをしてあげる。右か左か、どっちか選んで」
いやいやいや、おかしいでしょってば!
腕を引っこ抜く!?
ダメダメダメダメ!絶対ダメ!痛いじゃん!そこまでして俺が変態甲冑じゃない証明なんてしたくないよ!
…でも変態だと認めたら認めたで、またぶっ飛ばされそうだな。四面楚歌とはこのことか。
「大丈夫、すぐに治るわ。あなたの甲冑、さっきの手ごたえからして相当硬いらしいから、本気出させてもらうわよ。」
……今までの蹂躙は本気じゃなかったっていうのか…?本気で言ってんのかよ、こいつ。
<い、いやっ!絶対治んないって!そんな治癒能力ないっすから俺!>
「あっ、そっか!私、名乗り忘れてたわね。私はルアリ・ペルムード。ルアって呼んでね!」
<自己紹介ありがとう、ルアッ!!だけど人の話を聞けええええ!!!>
「あぁん、足をバタつかせないの!せーのでいくわよ、せえええのっ!」
ブチイィッ
<んぎゃああああ!!>
ほ、本当にやりやがった!君みたいな少女の片手で引きちぎられてたまるか!そんなヤワな腕じゃないはずなんだよッ!こんな女の子にいとも簡単に断たれてしまうとは…心も体も痛い…痛い…!!!
「ふうん…ぷっ。」
……え?なんだか全然…痛くない。まるで痛覚が無いみたいだ。
…ふぁ?腕が元に戻ってる…。いま、引きちぎられたはずなんじゃ…?
「ほらね、すぐ治ったでしょ。腕の一本くらい、つばつけときゃ治るのよ。まあわかったわ。人間じゃないことと、ゾンビだってことは信じてあげる。」
<??????>
「困惑しすぎよ。私は吸血鬼なんだから、唾液に治癒効果があるなんて当たり前じゃない。ゾンビのあなたなんかには絶対負けない、自然治癒力を持っているのよ?」
<キュウケツキ??シゼンチユリョク??………ダエキ?>
「……やっぱり変態だったみたいね。覚悟!」
<うわあああ!ごめんなさい!とっ、ところでルア、君が吸血鬼って本当かい?? いま、初耳だったんだけども?>
「当たり前じゃない。でないとそんな風に腕がくっついたりなんかしないわよ。」
ルアは俺を解放し、その華奢な体を目いっぱいにふんぞり返らせて、俺に教えてくれた。
彼女は正真正銘の吸血鬼で、近くにある穴ぐらに2人の吸血鬼仲間たちと住んでいて、普段は魔物を狩ってその血を飲んだりして暮らしているらしいが、今日は狩りが上手くいかなくて、疲れたルアが休憩をしていたところに、俺が巡り合ったのだそうだ。
こちらも事情を説明すると、ルアは俺を穴ぐらで一緒に泊まらせてあげると言ってくれた。
一応、この場所に来て最初の、言葉の通じる人に巡り合えてよかったよ。安心した。
「ジュリオ、あなた歩くのおっそいわねー!私が一気に速く進む方法を教えてあげる!こっちへ来て」
<悪いね…そんな方法があるんだったら、ぜひ教えてほしい。>
「ふふ、近寄ったわね。ノロい奴はこうよッ!」
素早い動きで腕をがっしり掴まれ、ルアは俺を掴んだままその場でぐるぐると回転し始めた。そこから俺はハンマー投げのようにして穴ぐらのある方向へと勢いよく投げ飛ばされ、無様な格好で頭から着地地点の地面にめり込んだ。
……さっきのは訂正だ。言葉が通じる奴に巡り合えるのは、もう少し先になりそうだな。
「やっぱりなかなかタフよね、ジュリオ。あとこれを3回くらい繰り返せば、穴ぐらに到着するわ。どう?近いでしょ。」
ルア、いつの間に俺の隣まで来てたんだよ……まだ俺は地面から頭も引っこ抜いてないんだぞ。驚くべき移動速度だけど、もう気にならないね。
俺自身結構な距離を飛ばされたから、穴ぐらはそう近いわけじゃないだろうな。
俺がピーちゃんから空中に放り出されたとき、めっちゃ怖かったって言ったはずなのに…。同じ類いの経験をあと3回もさせようなんて。気づかいが足りないな。なさすぎだ。
だが、これから俺は居候の身になることだろうし、あまりわがままを言うのも筋違いだよな。
俺はこの試練を耐え抜いて見せるッ!
<好きにしてくれ、ルア…。>
「ほうー、大した覚悟だね!んじゃあ、いっくよー!」
足を荒っぽく掴まれた。
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