19 / 20
運命の日⑦
しおりを挟む
そうか、そうか、そうか会心のひらめきだった。万人がむかえる受動の死。それを能動に帰ることが出来ればいままで受動的に暮らしてきたものの全てのツケを払えるのではないか...そう自殺をすればいいんだ。自殺は言わば究極の能動的な行為なんだ。
「ふっふははは」
気づくと笑いが漏れていた。ああ、音楽は凄いな僕に真理を気づかせてくれた。おじいちゃん見ててよおじいちゃんの願いどおり能動的な行動をしてみせるから。だからどうかみて...
「雪下さん!!」
はっ、店員さんの声でヴァイオリンをひくてをとめた、
「どうしたんですか、急にあらあらしくなって」
店員はなぜか怯えていた。
「ごめんなさい、でも、本当にヴァイオリンを引いてよかった。スッキリしました。ありがとうございました。」
僕はそういうと弓だけ持ってでていった。
「なんだったんだろう、とても怖かった。」
店員さんは小さく呟いた。
外に出た僕は驚いた。店から出ると同時にどうも周囲のひとたちから嫌悪の目線を向けらているようだった。きっと相当ひどいヴァイオリンで周りのひとたちを不快にさせたのだろう。周りの人たちがザワザワとしている中を僕は歩き抜けていった。衝撃的なことに嫌悪どころか泣き出している女学生さえいた。どれだけ悪い音だったのだろう。むしろ興味さえそそられる状況だった。だが、その時の僕は自分のヴァイオリンの音に興味を感じることはあまりなかった。それよりももっと興味がわくことがあったからだ。
「自殺かあ」
初めて自分から自発的にやりたいと思ったことだった。究極の能動的な行為、これをやり遂げた時僕はどれほどの気持ちにつつまれるだろう。家に帰ったら早速自殺の準備に取り掛かった。周辺の片付けをして色々して。気づけば数日たっていた。とても充実した日々だった。自殺を決めてから充実した日々をおくり準備を整えた。そして11月10日第一回目の遺書を書き終えた...
* * *
手に持った弓を見ながら思い出していた。いつの間にか時間は7時をすぎていた。
「おっと、もうこんな時間か学校に行く準備をしなくちゃ」
急いで朝食を作り始めた。
学校にいって彼女に会えるのは楽しみだった。ただすごさせられる日常に変化を与えてくれた彼女。僕のことを理解してくれる彼女。僕の自殺日時を変更まで至らせた彼女。....あれ?なにか強く頭にひっかかった。昨日は急に理解者が現れてくれたから喜んだけどこれはおかしいぞ。だってこの喜びたちは全て彼女からされたこと...つまり受動的なことじゃないのか?僕が昔嘲笑った物じゃないのか?頭に疑問が浮かんだんだ、だがこの喜びは間違いと言うにはあまりに強すぎた。僕はなんで自殺の原因までなった受動的行為に対して喜びを受けているんだろう?なぜかはわからなかった、もう一つなぜかは分からないことに彼女に会いたいという気持ちが高まっていた。
「ふっふははは」
気づくと笑いが漏れていた。ああ、音楽は凄いな僕に真理を気づかせてくれた。おじいちゃん見ててよおじいちゃんの願いどおり能動的な行動をしてみせるから。だからどうかみて...
「雪下さん!!」
はっ、店員さんの声でヴァイオリンをひくてをとめた、
「どうしたんですか、急にあらあらしくなって」
店員はなぜか怯えていた。
「ごめんなさい、でも、本当にヴァイオリンを引いてよかった。スッキリしました。ありがとうございました。」
僕はそういうと弓だけ持ってでていった。
「なんだったんだろう、とても怖かった。」
店員さんは小さく呟いた。
外に出た僕は驚いた。店から出ると同時にどうも周囲のひとたちから嫌悪の目線を向けらているようだった。きっと相当ひどいヴァイオリンで周りのひとたちを不快にさせたのだろう。周りの人たちがザワザワとしている中を僕は歩き抜けていった。衝撃的なことに嫌悪どころか泣き出している女学生さえいた。どれだけ悪い音だったのだろう。むしろ興味さえそそられる状況だった。だが、その時の僕は自分のヴァイオリンの音に興味を感じることはあまりなかった。それよりももっと興味がわくことがあったからだ。
「自殺かあ」
初めて自分から自発的にやりたいと思ったことだった。究極の能動的な行為、これをやり遂げた時僕はどれほどの気持ちにつつまれるだろう。家に帰ったら早速自殺の準備に取り掛かった。周辺の片付けをして色々して。気づけば数日たっていた。とても充実した日々だった。自殺を決めてから充実した日々をおくり準備を整えた。そして11月10日第一回目の遺書を書き終えた...
* * *
手に持った弓を見ながら思い出していた。いつの間にか時間は7時をすぎていた。
「おっと、もうこんな時間か学校に行く準備をしなくちゃ」
急いで朝食を作り始めた。
学校にいって彼女に会えるのは楽しみだった。ただすごさせられる日常に変化を与えてくれた彼女。僕のことを理解してくれる彼女。僕の自殺日時を変更まで至らせた彼女。....あれ?なにか強く頭にひっかかった。昨日は急に理解者が現れてくれたから喜んだけどこれはおかしいぞ。だってこの喜びたちは全て彼女からされたこと...つまり受動的なことじゃないのか?僕が昔嘲笑った物じゃないのか?頭に疑問が浮かんだんだ、だがこの喜びは間違いと言うにはあまりに強すぎた。僕はなんで自殺の原因までなった受動的行為に対して喜びを受けているんだろう?なぜかはわからなかった、もう一つなぜかは分からないことに彼女に会いたいという気持ちが高まっていた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる