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番外編 ソリト編
孤独だった少年
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必死で歩き続け、居酒屋の隣にある自分の部屋までたどり着いた。
ここまで来れば、もう大丈夫だ。
シーツをかけた藁の上にノーチを寝かしつけることには、汗まみれになっていた。
「はあ、はあ、はあ……」
外では雨が降ってきたのか、ポタリポタリと雨が漏れて天井から落ちてくる。急いでバケツを用意して、落ちてくる水を集めるが、いつもの部屋がますますみすぼらしく見えた。
目を閉じると、今とは全く別の部屋が思い浮かぶ。
かつて自分は、金色の装飾品で囲まれた部屋に住んでいた。天井にはシャンデリアがあった。ベッドのシーツはしわ一つなく整えられていて、綿がつまった暖かい布団が準備されていた。豪華なテラスがあり、使用人はベル一つでいつでも駆け付けた。
今は、天井からは水が漏れる。壁には穴が開いていて、ベッドなんてなく、藁を敷きしめて寝床の代わりにしている。布団の代わりに、拾ってきた誰かの衣服を何枚も重ね合わせて使っている。
「ソリト……」
うわ言のようにノーチが呟いた。
「大丈夫だ。ここにいる」
どうせ彼は、意識があいまいだろう。そう思いながら返事をした。
「君が……ソリト・オルトロスだったのか……」
しまった。ノーチの意識はあったみたいだ。
「……何を言っているんだ。そんなわけないだろう」
「さっき、男と会話をしているのが聞こえていた」
「違う。僕は、ソリトなんかじゃない!!」
ノーチは、ゆっくりと上半身を起こして僕の姿を焼き付けるように琥珀色の瞳で見つめる。
「俺にはわかる。君はソリトだ。髪を染めて眼鏡をかけているが、君はソリトだ。どうしてわからなかったんだろう。君がソリトだったなんて……」
それは当然だろう。かつて高貴だった人間が、こんなにみすぼらしく落ちぶれていたら気が付かないだろう。
「……ああ、そうだ。僕がソリトだ。偉大なるオルトロス家の血をひくソリト・オルトロスだ」
自虐的な笑顔が浮かぶ。
今までも全てを失っていた気分だったが、今度こそ本当に全てを失った気がした。
ずっと彼の理想を裏切っていることが申し訳なかった。さっさと白状して、幻滅して殺されたり、去っていかれたりする方がいい。
「どうせソリト・オルトロスがこんな人間だとわかってガッカリしたんだろう。バカにしたんだろう」
「そんなことは……」
「見ての通りだ。僕は、人生に失敗したんだ。こんな人間にしかなれなかった!自分で自分が恥ずかしいくらいだよ!!何年も幽閉されていたら、仕事のできない役立たずになるさ!僕だってなりたくて、こんな人間になったんじゃない。しょうがなかったんだ。言い訳するしかないんだ!!」
自分を罰するような言葉が洪水のように生まれていく。
唾を飛ばし醜い姿で怒鳴りつける。どんな幻想も、音を立てて崩れていくだろう。
「もう放っておいてくれ。僕を少しでも惨めに思うなら、僕に関することを全て忘れて関わらないでくれ!僕だって消えてしまいたいんだよ!!!」
いや、違う。そうじゃないんだ。忘れてほしくなんかない。だけど、こんな気持ちに耐えられない。
いっそのこと裏切り者だと罵りながら、僕を殺してくれ。
あんたに殺されたい。
首を絞められ、手のひらの暖かさを感じながら死にたい。
僕が生きていた証拠をあんたの瞳に残してほしい。
僕の最後の呼吸の音を感じ取って欲しい。
僕はいたと、確かにここにいたと証明して欲しい。
忘れてほしいなんて口ではいいながら、そんなことを願ってしまう。
一人で牢屋に閉じ込められていたころは、誰かに殺されて死ぬことが唯一の願いだった。生きている意味がわからず、誰とも関わらず呼吸をしているだけだった。だから、死ぬときは誰かに殺されたいとばかり願っていた。せめて、自分が生きていた証を誰かに感じてほしいと……。
「あんたは……確かに、俺が想像していたような人間ではなかった」
淡々とした感情を押し殺したような彼のテノールの声が聞こえてくる。
「……」
「あんたは、ずっと死にたかったんだろう」
「……」
「だけど、殺してなんかやらない。あんたがいないと俺が生きていけないからだ。俺は……」
恐る恐る顔を上げて彼の顔を見る。
真剣な琥珀色の瞳がちっぽけな自分を射抜くように見ていた。彼は、そっと自分の右耳のイヤリングに触れてから話を続ける。
「偶像ばかり追い求めて生きていた。俺は、ソリトのことを何も知らなかったと気が付いたよ」
そのまま何も知らないままだったら、どれほどよかっただろうか。
「それでも、偶像なんかよりも本物の方がずっといい。かっこ悪くて、無様で、惨めで……愛しくて目が離せない。一生守ってあげたくなる。あんたがどんなに嫌っていっても、離れたくない。ずっとそばにい続けたい」
僕の頬に暖かくて優しい両手が伸ばされ、壊れ物を扱うようにそっと触れられた。そして、涙をそっと拭われた。
「俺は、そんなあんたが好きだ」
何言っているんだよ、バカじゃないのか……。
幼い頃に自殺未遂をしました。
大した理由なんてありませんでした。
嫌なことばかり重なって、消えたくなったからでした。飛び降りて楽になろうと思いました。だけど、死ぬのが怖くなって何となく生きてしまっていました。生きてしまったという選択肢を何度か後悔しました。
死ぬことばかり考えていた失敗作でした。
誇れることといったら、自分を偽ることが得意なことだけでした。
他人より劣っているから、バカにされて笑われてばかりでした。しょうがないなって作り笑いだけが得意になって、気がつけば自分ですら自分のことを嫌いになって愛せなくなっていました。
何者にもなれませんでした。
何も得られませんでした。
嘘ばかりついて生きていました。
明るい人間のふりをしました。優しい人間のふりをしました。たくさん笑われました。比較されて蔑まれました。悪口なんて聞こえていないふりをしました。傷ついていないふりをしました。何かを押し付けられるたびに、いいよなんて返事をしながら、都合よく使われていることに気がついていました。
自分の気持ちを殺してばかりいました。
一人ぼっちになったら泣いて、感情を吐き出した気になっていました。それしか、自分が本音を吐き出せる方法を見つけられませんでした。
誰からも愛されない、誰にも本音を見せられない寂しい人間でした。
だから、誰とも感情を共有できませんでした。
この先どれほど多くの人間に出会っても、誰からも理解されないまま生きていくだろうと諦めていました。
「君がソリトでうれしい」
どうして……そんな言葉をかけてくれるんだよ……。
何で……僕なんかを認めてくれるんだよ……。期待になんて全然、こたえられないのに……。
「……っぁ……ぁ…………」
涙の向こう側で、彼は陽だまりみたいに温かく包み込むように微笑んだ。
胸からマグマみたいに熱い感情が溢れてくる。
今は、まだ生きていたい。
こんなときに、死にたくない。
誰の期待にもこたえられなかった失敗作のくせに、そんなおこがましいことを願ってしまう。
生まれてしまった嵐みたいな感情は、どう収まらせたらいいのかわからなかった。
ここまで来れば、もう大丈夫だ。
シーツをかけた藁の上にノーチを寝かしつけることには、汗まみれになっていた。
「はあ、はあ、はあ……」
外では雨が降ってきたのか、ポタリポタリと雨が漏れて天井から落ちてくる。急いでバケツを用意して、落ちてくる水を集めるが、いつもの部屋がますますみすぼらしく見えた。
目を閉じると、今とは全く別の部屋が思い浮かぶ。
かつて自分は、金色の装飾品で囲まれた部屋に住んでいた。天井にはシャンデリアがあった。ベッドのシーツはしわ一つなく整えられていて、綿がつまった暖かい布団が準備されていた。豪華なテラスがあり、使用人はベル一つでいつでも駆け付けた。
今は、天井からは水が漏れる。壁には穴が開いていて、ベッドなんてなく、藁を敷きしめて寝床の代わりにしている。布団の代わりに、拾ってきた誰かの衣服を何枚も重ね合わせて使っている。
「ソリト……」
うわ言のようにノーチが呟いた。
「大丈夫だ。ここにいる」
どうせ彼は、意識があいまいだろう。そう思いながら返事をした。
「君が……ソリト・オルトロスだったのか……」
しまった。ノーチの意識はあったみたいだ。
「……何を言っているんだ。そんなわけないだろう」
「さっき、男と会話をしているのが聞こえていた」
「違う。僕は、ソリトなんかじゃない!!」
ノーチは、ゆっくりと上半身を起こして僕の姿を焼き付けるように琥珀色の瞳で見つめる。
「俺にはわかる。君はソリトだ。髪を染めて眼鏡をかけているが、君はソリトだ。どうしてわからなかったんだろう。君がソリトだったなんて……」
それは当然だろう。かつて高貴だった人間が、こんなにみすぼらしく落ちぶれていたら気が付かないだろう。
「……ああ、そうだ。僕がソリトだ。偉大なるオルトロス家の血をひくソリト・オルトロスだ」
自虐的な笑顔が浮かぶ。
今までも全てを失っていた気分だったが、今度こそ本当に全てを失った気がした。
ずっと彼の理想を裏切っていることが申し訳なかった。さっさと白状して、幻滅して殺されたり、去っていかれたりする方がいい。
「どうせソリト・オルトロスがこんな人間だとわかってガッカリしたんだろう。バカにしたんだろう」
「そんなことは……」
「見ての通りだ。僕は、人生に失敗したんだ。こんな人間にしかなれなかった!自分で自分が恥ずかしいくらいだよ!!何年も幽閉されていたら、仕事のできない役立たずになるさ!僕だってなりたくて、こんな人間になったんじゃない。しょうがなかったんだ。言い訳するしかないんだ!!」
自分を罰するような言葉が洪水のように生まれていく。
唾を飛ばし醜い姿で怒鳴りつける。どんな幻想も、音を立てて崩れていくだろう。
「もう放っておいてくれ。僕を少しでも惨めに思うなら、僕に関することを全て忘れて関わらないでくれ!僕だって消えてしまいたいんだよ!!!」
いや、違う。そうじゃないんだ。忘れてほしくなんかない。だけど、こんな気持ちに耐えられない。
いっそのこと裏切り者だと罵りながら、僕を殺してくれ。
あんたに殺されたい。
首を絞められ、手のひらの暖かさを感じながら死にたい。
僕が生きていた証拠をあんたの瞳に残してほしい。
僕の最後の呼吸の音を感じ取って欲しい。
僕はいたと、確かにここにいたと証明して欲しい。
忘れてほしいなんて口ではいいながら、そんなことを願ってしまう。
一人で牢屋に閉じ込められていたころは、誰かに殺されて死ぬことが唯一の願いだった。生きている意味がわからず、誰とも関わらず呼吸をしているだけだった。だから、死ぬときは誰かに殺されたいとばかり願っていた。せめて、自分が生きていた証を誰かに感じてほしいと……。
「あんたは……確かに、俺が想像していたような人間ではなかった」
淡々とした感情を押し殺したような彼のテノールの声が聞こえてくる。
「……」
「あんたは、ずっと死にたかったんだろう」
「……」
「だけど、殺してなんかやらない。あんたがいないと俺が生きていけないからだ。俺は……」
恐る恐る顔を上げて彼の顔を見る。
真剣な琥珀色の瞳がちっぽけな自分を射抜くように見ていた。彼は、そっと自分の右耳のイヤリングに触れてから話を続ける。
「偶像ばかり追い求めて生きていた。俺は、ソリトのことを何も知らなかったと気が付いたよ」
そのまま何も知らないままだったら、どれほどよかっただろうか。
「それでも、偶像なんかよりも本物の方がずっといい。かっこ悪くて、無様で、惨めで……愛しくて目が離せない。一生守ってあげたくなる。あんたがどんなに嫌っていっても、離れたくない。ずっとそばにい続けたい」
僕の頬に暖かくて優しい両手が伸ばされ、壊れ物を扱うようにそっと触れられた。そして、涙をそっと拭われた。
「俺は、そんなあんたが好きだ」
何言っているんだよ、バカじゃないのか……。
幼い頃に自殺未遂をしました。
大した理由なんてありませんでした。
嫌なことばかり重なって、消えたくなったからでした。飛び降りて楽になろうと思いました。だけど、死ぬのが怖くなって何となく生きてしまっていました。生きてしまったという選択肢を何度か後悔しました。
死ぬことばかり考えていた失敗作でした。
誇れることといったら、自分を偽ることが得意なことだけでした。
他人より劣っているから、バカにされて笑われてばかりでした。しょうがないなって作り笑いだけが得意になって、気がつけば自分ですら自分のことを嫌いになって愛せなくなっていました。
何者にもなれませんでした。
何も得られませんでした。
嘘ばかりついて生きていました。
明るい人間のふりをしました。優しい人間のふりをしました。たくさん笑われました。比較されて蔑まれました。悪口なんて聞こえていないふりをしました。傷ついていないふりをしました。何かを押し付けられるたびに、いいよなんて返事をしながら、都合よく使われていることに気がついていました。
自分の気持ちを殺してばかりいました。
一人ぼっちになったら泣いて、感情を吐き出した気になっていました。それしか、自分が本音を吐き出せる方法を見つけられませんでした。
誰からも愛されない、誰にも本音を見せられない寂しい人間でした。
だから、誰とも感情を共有できませんでした。
この先どれほど多くの人間に出会っても、誰からも理解されないまま生きていくだろうと諦めていました。
「君がソリトでうれしい」
どうして……そんな言葉をかけてくれるんだよ……。
何で……僕なんかを認めてくれるんだよ……。期待になんて全然、こたえられないのに……。
「……っぁ……ぁ…………」
涙の向こう側で、彼は陽だまりみたいに温かく包み込むように微笑んだ。
胸からマグマみたいに熱い感情が溢れてくる。
今は、まだ生きていたい。
こんなときに、死にたくない。
誰の期待にもこたえられなかった失敗作のくせに、そんなおこがましいことを願ってしまう。
生まれてしまった嵐みたいな感情は、どう収まらせたらいいのかわからなかった。
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