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ルジア
別れ
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ずいぶん長い間、ナサニエルを抱きしめた後、これまでの経緯について説明した。そして……死の呪いにかけられて余命が僅かなことも告げた。
ナサニエルは、少し考え込んだあとフッと笑った。
「じゃあ、話は簡単だ。エリュシオンがハデスに死の呪いをかけたんだろう」
エリュシオンが僕を殺すわけ……めちゃくちゃある。何なら殺されかけた。
あれ?もしかして、ハデスに死の呪いをかけたのはエリュシオンだったのか。え?まさか、そんな簡単な話だったのか?
「俺は、そんなことをしていません。信じてください」
「どうだか。黒魔術を使える人間が、そんなにいるとは思えない。とりあえずエリュシオンを殺せばいい。ジギルができないなら、僕が代わりにやろう」
「お前に俺は殺せないだろう」
「僕にはちょっとしたチート能力があるんだ。君の体力が尽きるまで殺し合おうか」
ナサニエルが握っている金色をした剣の柄から、長い鞭がエリュシオンに襲い掛かった。エリュシオンは、咄嗟に後ろに下がり剣を抜いて対抗した。
「なかなかやるね」
「それくらい大したことないだろう」
今度は、エリュシオンが威嚇するように氷のナイフを3本ほどナサニエルに飛ばした。ナサニエルはよけたが、そのうち1本が頬をかすめて血が流れた。けれども、そんな傷は初めからなかったようにみるみるうちに塞がっていった。
そうか。ナサニエルは、どんな攻撃を受けても圧倒的な治癒能力で治せる。戦闘力ではエリュシオンが上回っても、彼の体力が尽きたらナサニエルが勝つ可能性が高いだろう。
つい二人の戦闘に見入ってしまったが、そんな場合じゃない。
「もう二人ともやめてくれ!!」
「だけど、ジキルに死の呪いをかけたのはエリュシオンしか考えられない」
「違う。エリュシオンじゃない。彼は、僕の命の恩人だ」
「俺は、誓ってそんな呪いを貴方にかけたりしていません」
エリュシオンは、苦しそうにそう訴えてくる。彼が剣を鞘に納めると、ナサニエルも渋々と金の鞭を柄の中に引っ込めた。
「ナサニエル。エリュシオンと二人で話をさせてくれ」
ナサニエルに会ったショックですっかり忘れていたけれども、エリュシオンにもジキルとして話すこともある。ジキルがエリュシオンに殺された話をナサニエルが知ると、また怒り出すかもしれない。
「……わかった」
* *
「ジキル…様……。俺は、貴方に謝りたかったんです」
地面に崩れ落ちたエリュシオンに、そっと近づく。無敵であるこの男が、やけに弱々しく見えた。
「もういいんだ。わかっている。きっと、お前はハデスに命じられて僕を殺したんだろう」
ずっと考えていた。エリュシオンは、いつ頃、隷属の呪いがかけられたのかと……。ジキルであった僕を殺す前にハデスにかけられたと納得できる。さすがに、逃亡の共犯者である僕をあのタイミングで殺すのは不自然すぎる。
「……全てをかけて償います。貴方のために何でもします」
エリュシオンは、跪いて僕の手を取り、花びらを落とすように優しい口づけを落とした。
「大丈夫です。俺が貴方に呪いをかけた人を必ず見つけます。貴方を死なせたりしません」
夜明け色の瞳は、少しも揺るがない。
「でも……」
「必要なら、魔術師全員拷問でもして調べていけばいい」
どうしてだろう。エリュシオンの言っていることが、冗談に聞こえない。ああ、そうだ。僕が死ねば、エリュシオンも死んでしまう。だから、必死に生きようとしているのかもしれない。こいつは、そこまでして生きたいのか。あの時は、あんなに死にたがっていたのに皮肉だな……。
「エリュシオン……。もう終わりにしよう」
そう告げた途端に、エリュシオンの顔が死体みたいに青ざめ絶望に染まった。
「僕に呪いをかけたのは、ルキフェルじゃなかった。今から、僕に呪いをかけた人間を見つけるのは不可能だ。だとしたら、僕の命はあと、半年もない」
「ルキフェルが嘘をついているかもしれません」
「ずっと考えていたんだ。もしも、呪いをかけたのがルキフェルだったら、屍鬼をザクゼーに送り込んだりしないだろうと」
「……」
「もうわかったんだ。僕は、もうすぐ死ぬ。隷属の呪いがかけられているお前も道ずれにして。だから、残りの時間はお前を自由にしてやる。お前、だって俺のこと嫌いだろう」
そう素敵な提案をしてあげると、彼は、泣きそうな顔で美しく笑った。まるで消えかけている焚火のように儚い笑みだった。
「……ああ、そうです。貴方が憎い。俺を見てくれない貴方が憎いです」
ん?それは、どういう意味だろうか。
エリュシオンは、僕に何を求めているのだろう。
「ハデス様は変わりましたね」
「……そうかも」
「ナサニエルを見つけて、もう生きる意味がなくなったんですか。あんなに必死で生きようとしていたのに……。全部、彼のためだったんですね」
どす黒くて歪んだブラックチョコレートみたいに滑らかな声が響き渡る。
「……」
「彼を助け出すために、忠実な騎士である俺を犬のように利用していたんですか」
ジトっとした目で、人殺しとでも非難されるように睨みつけられる。
「……」
いや、犬のように利用したお覚えなんかない。だけど、そんなことを言い出せる雰囲気でもない。
「貴方はひどい人ですね」
何でだろう。ハデスのことではなく、俺のことを言われている気がする。
首に熱い手が添えられる。
殺されるっ。
そう思って、ギュッと目を閉じるが、いつまでも経っても首に込められた力は強くならない。
「どうして俺を必要としてくれないんですか」
頬に熱い指先が触れた。そう気がついた次の瞬間、グッと顔を引き寄せられて噛み付くように激しいキスをされていた。反射的に彼をぶん殴ろうとしたが、手首が掴まれてびくともしない。
唇の間から舌が入り込み、俺の全てを奪いつくすように歯茎や、口蓋を舐めまわされる。
「……っぁ…んん……」
逃げようとした舌も捕まえられて、口からビチャビチャと水音のような音が響く。
一体、どれほど時間が過ぎただろうか。
長いキスをしながら、床に崩れ落ちた。
「ぷはああ、はあ、はあ、はあ……」
息が苦しい。酸素が足りない。
必死に呼吸をするが、追いつかない。
抵抗するように彼の唇をガリッと嚙むと、ようやく唇が外された。
ピンク色の唇から真紅の血が流れ落ちていて、まるで吸血鬼みたいだ。
「どうしてこんなことをしたんだ?」
「……嫌がらせですよ」
天使のようにキラキラとした顔でエリュシオンがふっ笑った。
「このクソ野郎が!!今すぐ消えろ!!!これは、命令だ」
ギロリと睨みつけながら、そう怒鳴りつける。気力があったら、殴りつけていたところだ。
「さようなら、ハデス様。俺を忘れないでください」
悲しいヴァイオリンの音色みたい低く滑らかな声で、全身全霊で呪うように彼は囁いた
そして、銀髪の騎士は、沈みかけた夕日のように淡い笑みを残して去っていく。だけど
どんな言葉を彼にぶつけたらいいのかわからない。見慣れた背中がどんどんと小さくなって遠ざかる。まるで、手のひらが大切のものが零れ落ちていくような損失感でやけに押しつぶされそうだった。
最後の言葉が、音楽の残響みたいに心に残っている。
自分の呼吸の音が空しく響き渡る。
言葉にならずに持て余した感情が爆発しそうだった。
ナサニエルは、少し考え込んだあとフッと笑った。
「じゃあ、話は簡単だ。エリュシオンがハデスに死の呪いをかけたんだろう」
エリュシオンが僕を殺すわけ……めちゃくちゃある。何なら殺されかけた。
あれ?もしかして、ハデスに死の呪いをかけたのはエリュシオンだったのか。え?まさか、そんな簡単な話だったのか?
「俺は、そんなことをしていません。信じてください」
「どうだか。黒魔術を使える人間が、そんなにいるとは思えない。とりあえずエリュシオンを殺せばいい。ジギルができないなら、僕が代わりにやろう」
「お前に俺は殺せないだろう」
「僕にはちょっとしたチート能力があるんだ。君の体力が尽きるまで殺し合おうか」
ナサニエルが握っている金色をした剣の柄から、長い鞭がエリュシオンに襲い掛かった。エリュシオンは、咄嗟に後ろに下がり剣を抜いて対抗した。
「なかなかやるね」
「それくらい大したことないだろう」
今度は、エリュシオンが威嚇するように氷のナイフを3本ほどナサニエルに飛ばした。ナサニエルはよけたが、そのうち1本が頬をかすめて血が流れた。けれども、そんな傷は初めからなかったようにみるみるうちに塞がっていった。
そうか。ナサニエルは、どんな攻撃を受けても圧倒的な治癒能力で治せる。戦闘力ではエリュシオンが上回っても、彼の体力が尽きたらナサニエルが勝つ可能性が高いだろう。
つい二人の戦闘に見入ってしまったが、そんな場合じゃない。
「もう二人ともやめてくれ!!」
「だけど、ジキルに死の呪いをかけたのはエリュシオンしか考えられない」
「違う。エリュシオンじゃない。彼は、僕の命の恩人だ」
「俺は、誓ってそんな呪いを貴方にかけたりしていません」
エリュシオンは、苦しそうにそう訴えてくる。彼が剣を鞘に納めると、ナサニエルも渋々と金の鞭を柄の中に引っ込めた。
「ナサニエル。エリュシオンと二人で話をさせてくれ」
ナサニエルに会ったショックですっかり忘れていたけれども、エリュシオンにもジキルとして話すこともある。ジキルがエリュシオンに殺された話をナサニエルが知ると、また怒り出すかもしれない。
「……わかった」
* *
「ジキル…様……。俺は、貴方に謝りたかったんです」
地面に崩れ落ちたエリュシオンに、そっと近づく。無敵であるこの男が、やけに弱々しく見えた。
「もういいんだ。わかっている。きっと、お前はハデスに命じられて僕を殺したんだろう」
ずっと考えていた。エリュシオンは、いつ頃、隷属の呪いがかけられたのかと……。ジキルであった僕を殺す前にハデスにかけられたと納得できる。さすがに、逃亡の共犯者である僕をあのタイミングで殺すのは不自然すぎる。
「……全てをかけて償います。貴方のために何でもします」
エリュシオンは、跪いて僕の手を取り、花びらを落とすように優しい口づけを落とした。
「大丈夫です。俺が貴方に呪いをかけた人を必ず見つけます。貴方を死なせたりしません」
夜明け色の瞳は、少しも揺るがない。
「でも……」
「必要なら、魔術師全員拷問でもして調べていけばいい」
どうしてだろう。エリュシオンの言っていることが、冗談に聞こえない。ああ、そうだ。僕が死ねば、エリュシオンも死んでしまう。だから、必死に生きようとしているのかもしれない。こいつは、そこまでして生きたいのか。あの時は、あんなに死にたがっていたのに皮肉だな……。
「エリュシオン……。もう終わりにしよう」
そう告げた途端に、エリュシオンの顔が死体みたいに青ざめ絶望に染まった。
「僕に呪いをかけたのは、ルキフェルじゃなかった。今から、僕に呪いをかけた人間を見つけるのは不可能だ。だとしたら、僕の命はあと、半年もない」
「ルキフェルが嘘をついているかもしれません」
「ずっと考えていたんだ。もしも、呪いをかけたのがルキフェルだったら、屍鬼をザクゼーに送り込んだりしないだろうと」
「……」
「もうわかったんだ。僕は、もうすぐ死ぬ。隷属の呪いがかけられているお前も道ずれにして。だから、残りの時間はお前を自由にしてやる。お前、だって俺のこと嫌いだろう」
そう素敵な提案をしてあげると、彼は、泣きそうな顔で美しく笑った。まるで消えかけている焚火のように儚い笑みだった。
「……ああ、そうです。貴方が憎い。俺を見てくれない貴方が憎いです」
ん?それは、どういう意味だろうか。
エリュシオンは、僕に何を求めているのだろう。
「ハデス様は変わりましたね」
「……そうかも」
「ナサニエルを見つけて、もう生きる意味がなくなったんですか。あんなに必死で生きようとしていたのに……。全部、彼のためだったんですね」
どす黒くて歪んだブラックチョコレートみたいに滑らかな声が響き渡る。
「……」
「彼を助け出すために、忠実な騎士である俺を犬のように利用していたんですか」
ジトっとした目で、人殺しとでも非難されるように睨みつけられる。
「……」
いや、犬のように利用したお覚えなんかない。だけど、そんなことを言い出せる雰囲気でもない。
「貴方はひどい人ですね」
何でだろう。ハデスのことではなく、俺のことを言われている気がする。
首に熱い手が添えられる。
殺されるっ。
そう思って、ギュッと目を閉じるが、いつまでも経っても首に込められた力は強くならない。
「どうして俺を必要としてくれないんですか」
頬に熱い指先が触れた。そう気がついた次の瞬間、グッと顔を引き寄せられて噛み付くように激しいキスをされていた。反射的に彼をぶん殴ろうとしたが、手首が掴まれてびくともしない。
唇の間から舌が入り込み、俺の全てを奪いつくすように歯茎や、口蓋を舐めまわされる。
「……っぁ…んん……」
逃げようとした舌も捕まえられて、口からビチャビチャと水音のような音が響く。
一体、どれほど時間が過ぎただろうか。
長いキスをしながら、床に崩れ落ちた。
「ぷはああ、はあ、はあ、はあ……」
息が苦しい。酸素が足りない。
必死に呼吸をするが、追いつかない。
抵抗するように彼の唇をガリッと嚙むと、ようやく唇が外された。
ピンク色の唇から真紅の血が流れ落ちていて、まるで吸血鬼みたいだ。
「どうしてこんなことをしたんだ?」
「……嫌がらせですよ」
天使のようにキラキラとした顔でエリュシオンがふっ笑った。
「このクソ野郎が!!今すぐ消えろ!!!これは、命令だ」
ギロリと睨みつけながら、そう怒鳴りつける。気力があったら、殴りつけていたところだ。
「さようなら、ハデス様。俺を忘れないでください」
悲しいヴァイオリンの音色みたい低く滑らかな声で、全身全霊で呪うように彼は囁いた
そして、銀髪の騎士は、沈みかけた夕日のように淡い笑みを残して去っていく。だけど
どんな言葉を彼にぶつけたらいいのかわからない。見慣れた背中がどんどんと小さくなって遠ざかる。まるで、手のひらが大切のものが零れ落ちていくような損失感でやけに押しつぶされそうだった。
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