加護と呪いと人形師

マコ

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題1章 幼少期

9話「ゴブリンとの接触」

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おはよーございます!

いいあさですね!

さぁ、【かご】のしゅぎょう3にちめです!

はりきっていこ~!


カルロ「おはよう、アヤノ。あさからたのしそうだね」


アヤノ「おとーさん、おはよー!だって、ごぶりんさんとおはなし、できるかもしれないからね!」


カルロ「昨日きのうも、それではしゃいでいたもんね」


アヤノ「おとーさん、はやくいこ~っ!」


カルロ「かったかった。元気げんきすぎるのもこまったものだ」



~~~まち門前もんまえ~~~~



クレア「お、た」


アヤノ「おはよーございます!」


ニーナ「はい。おはよう、アヤノちゃん」


クレア「おう、おはよう!」


カルロ「お2人ふたりとも、おはようございます」


クレア「アヤノがウッキウキだから、早速さっそくこうか」


カルロ「そうですね」


アヤノ「れっつご~!ですよ!」


~~~もりまえ~~~

(このあと、ゴブリン夫婦ふうふがでてきます。

 ながいので、ソードゴブリンは「ソード」、ゴブリンメイジは「メイジ」と表記ひょうきします」



クレア「さ、たのはいいが、どううごく?

 あてもなくあるくのも効率こうりつわるいだろ?」


カルロ「そうですね。とりあえず、昨日きのうゴブリンをつけたあたりを中心ちゅうしんさがしましょうか」


ニーナ「そのほうが、無難ぶなんですね」


アヤノ「ごぶりんさん♪でておいで~♪」



ざっざっざ......



ニーナ「さて、ゴブリンの姿すがたは...」


アヤノ「あ!いた!

 きのうとおなじ、ごぶりんさん!」


タタタッ__



カルロ「あ、こらっ、アヤノ!」


アヤノ「ごぶりんさん、こんにちは!」


ソード『なんだい、人間にんげんのおじょうちゃん?こんなとこにいたら、わるいゴブリンにおそわれちゃうぞ?』


メイジ『そうだよ~、だからあっちにきな?』


アヤノ「だいじょうぶ、おとーさんたちがいるから!」


ソード『...!?半分はんぶん冗談じょうだんのつもりだったが、おれたちの言葉ことばがわかるのか』


メイジ『...あなた、何者なにもの?』


アヤノ「わたし、アヤノ!「にんぎょうし」だよ!」 えっへん!


カルロ「こら!アヤノ!さきったらあぶないでしょ!なにもされなかった?」


アヤノ「なにもされてないよ~。あ!しょうかいします、こちら、わたしのおとーさんです!」


ソード『ほう、あなたが、こちらのおじょうちゃんの親御おやごさんかな?』


カルロ「...アヤノ、なんてったかかるか?」


アヤノ「え?『あなたが、こちらのおじょうちゃんのおやごさんかな?』っていったよ}


カルロ「本当ほんとう言葉ことばがわかるのか...」


メイジ『これが、普通ふうう人間にんげん反応はんのうよね』


ソード『そうだな。にしても「人形師にんぎょうし」か。ふふっ、なつかしいひびきだな』


メイジ『あらあなた、このについてなにっているの?』


アヤノ「ごぶりんさん、わたしの【かご】のこと、なにかしってるの?」


クレア「__やっといついた。カルロおまえそんなあしはやかったのかよ」


ニーナ「アヤノちゃんもカルロさんもはしっていっちゃうんですから」


カルロ「うぐっ、もうわけないです...」


アヤノ「あ、ごめんなさい...。」


クレア「べつおこっちゃいねぇよ」


ニーナ「それで、かれら?が昨日きのうつけたゴブリンですか?」


ソード『きっとおじょうちゃんにしか言葉ことばつうじないだろうからおじょうちゃんにくが、

    彼女かのじょらはこちらに危害きがいくわえないかい?』


アヤノ「そんなことしないよ!きょうは、わたしがごぶりんさんとおしゃべりしたくて、いっしょにきてもらったから!

    おそったりとかはしません!わたしが、ほしょうします!」


ソード『なるほど、護衛ごえいのようなものか』


アヤノ「ごえい?っていうのはわからないけど、いっしょにいるだけだから、あんしんして!」


クレア「おぉ、ほんとに会話かいわしてるみたいだ」


ニーナ「そうですね。びっくりです」


アヤノ「そういえばごぶりんさん、わたしの【かご】について、なにかしってるの?」


ソード『そうだな。

 はなせばながくなるから簡潔かんけつうが、

 おれむかし、おじょうちゃんとおな

  【加護かご】をおとこ一緒いっしょ行動こうどうしていたのさ。

 なつかしいねぇ、あいつは今頃いまごろなにをしているのやら』


アヤノ「そのひとは、いまでもいきているの?」


ソード『さぁな。ただ、そう簡単かんたんにくたばるようなやつではないことはたしかさ。


 もしきているのなら、まだどこかで「人助ひとだすけ」ならぬ「魔物まものだすけ」でもやっているんじゃないかね』


アヤノ「いいひとなのね」


ソード『おれたち魔物まものからしたら、聖人せいじんみたいなやつさ。

 __そして、魔物まもの特有とくゆうの「人間にんげんおそう」という衝動しょうどう

 おれたちからくしてくれた恩人おんじんなのさ』







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