加護と呪いと人形師

マコ

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題1章 幼少期

10話「はじめての、おともだち」

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カルロ「はなしこしってわるいが、アヤノ、かれはなんとっているんだ?」


アヤノ「えっとね~___」



~~アヤノはソードゴブリンとの会話かいわ簡潔かんけつにカルロにはなした~~



カルロ「かれはなし本当ほんとうだとすると...」


アヤノ「おとーさん、どうしたの?」


カルロ「__いや、なんでもない。それにしても、意外いがいなところから「人形師にんようし」の情報じょうほうられたな」


クレア「まったくだ。なかなにがあるかからないな」


ニーナ「そして、「人間にんげんおそ衝動しょうどう」ねぇ」


カルロ「魔物まものについては、まだ未知みち部分ぶぶんおおい。

 そして、このソードゴブリンの元主人もとしゅじん魔物まもの特有とくゆう性質せいしつなにかしらのかたちつけ、魔物まものたちをたすけるたびつづけている。

 ということになるか?」


ソード『そういうことになる。おれもあいつに出会であった当初とうしょは、その衝動しょうどうられていたからな』


カルロ「ゴブリンさんも、そのひととであったときも、しょうどうってものに、かられていたんだって」


カルロ「なるほどな...」


ニーナ「しかし、なぜ人間にんげんだけなのでしょうね。たしかに家畜かちく魔物まものおそわれたというはなしいたことがありません」


ソード『そこはおれもよくはからん。だが、当時とうじおれだって本当ほんとう人間にんげんおそいたくなかったんだぜ?』


アヤノ「そこらへんは、よくわからないけど、ゴブリンさん、そのとうじも、にんげんをおそいたくなかったって」


クレア「だとすると、魔物まものにも理性りせいはあるってことか?」


ソード『魔物まものだけじゃねぇ、そこらへん動物どうぶつにだって#理性
__りせい__#はある。

 人間にんげんたちが感知かんちできないだけでな』


アヤノ「りせいは、どうぶつにも、あるんだって。にんげんがかんちできないだけで」


メイジ『それにね、姿形すがたかたちちがえど、魔物まものだってこころはあるのよ?』


アヤノ「まものにも、こころはある...」


ソード『それとあいつは、自身じしんちからをあまり使つかいたがらなかった。

 それこそ、他者たしゃあやつ能力のうりょくとくにな』


アヤノ「あやつるのがきらい?」


ソード『あいついわく、「他者たしゃ意思いし尊重そんちょうしたい」そうだ』


アヤノ「たしゃのいしを、そんちょう。わたしも、そのひとのように、なりたい!」


ソード『おじょうさんなら、なれるだろうさ。こうしてはなしていてかるが、おじょうさんはとてもやさしいこころっているようだ』


アヤノ「えへへ~」


ソード『おじょうさんに魔物まもの友達ともだちはいるかい?』


アヤノ「ゴブリンさんが、はじめてしゃべったまもの!」


ソード『ならば、おれがおじょうさんの友達ともだち第一号だいいちごうとなろうかな』


アヤノ「え!いいの!?ぜひとも、おともだちになってください!」


ソード『...!この感覚かんかくなつかしいな』


メイジ『あら、あなただけずるいわ。わたしもおねがいしていいかしら?』


アヤノ「はい!おともだちになってください!」


クレア「...お?なんだこの感覚かんかく?」


ニーナ「あれ?ゴブリンたちの表情ひょうじょうかるわ」


カルロ「もしかして...」


ソード「これで、そなたたちらと会話かいわができるな」




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