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しおりを挟む壁に何かをかける
画鋲とか フックとか
真白な壁に 刺して ほじくって
抉られるような思いで
でもそれがしっくりくる位置にくるには
よっぽど細心の注意と根気
壁紙を変えるまでは
決して消えぬ傷跡
それなのに飾り付けるそれは色も形も変えてしまう
目を離したすきに
次のそれに変わってしまう
いや 実はね
失くしちゃうんだ いつも
いつもいつも
さあ飾ろうかというときに
失くなっちゃうんだ
もう一人の自分が隠しちまうみたいに
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