13 / 69
13
しおりを挟む蓮の小舟に
名もなき赤子乗せて
人喰いの巣食う
流れにのせて
絆創膏つぎはぎの
やけに生々しい指が
白い顔と白い髪のっけて
ぎりぎりのところで動かしている
ピアノのハンマーを
動かしている
映画のハンドルを回しているような
過去も未来も
すべて焼き付けられているような
しぶきがあがったよ
――っているよ
そこの流れを右に進んだよ
知っていたのさ
ぎこちなく見えるのは
神を信じていないから?
指が間違うことなど
ないのに
ないのに
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる