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9歳 サルウェ、愛しき子よ
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「お、おまえ、なんか! ぜんっぜん、これっぽっちも、すきじゃないからな!」
顔を真っ赤にしてそう捲し立てたテディは、驚くアイテールに鼻を鳴らすと背を向けた。そのまま枕で頭を隠し、何も受け付けない姿勢だ。あまりにもベタベタな反応に、アイテールは苦笑した。
「……テディ、大きな声、出せる……元気」
クリスティアは驚きのあまり、そこではないだろうと言うことを気にしている。
……それにしても、これ、もしかして……。俺がテディ・レシュノルティアの性格変えてしまってたり……するのではないだろうか……。
「いや、いやいやいや、まさかそんなことはないだろ……」
「アイ?」
「……ん、あ、な、なんでもない」
思わず言葉に出ていたらしい。なんとか誤魔化したアイテールに、クリスティアは不思議そうな表情を向けた。
「あ、の……。テディ様もお元気そうですし……私は部屋に……その……戻りますね」
レシュノルティア公爵は相変わらず冷たい冷気を纏っており、まともに顔が見えない。もしさっきの一言で息子さんの性格を変えてしまってたら本当にごめんなさいと心の中で合掌をし、フラフラと部屋のドアへ向かう。
すごく、本当に、疲れた……。
「……アイテールくん」
「ひょえっ!? あ、い、いえ、なんでしょうか!」
公爵の横を通り抜けようとした時、声をかけられる。びくりと盛大に肩を揺らし、ひっくり返る声で返事をした。
「……まあ、先程のはなんだ……。テディも混乱しているのだろう。私もつい力んでしまった。……気にしないでくれ」
「……は、はあ……つい……力んで……」
つい力んでしまっただけで、あの冷気が出てしまったらしい。今後は絶対に怒らせないでおこうと決意をしていると、公爵がぴしりと綺麗な角度で腰を曲げた。
「……え、え!? あの、顔を上げてください!」
自身より立場の低い身分の人間に、それも9歳の子供に頭を下げるなど。
アイテールが慌てていると、ふと公爵が顔を上げた。
「今回は本当にありがとう。これからも……娘達と仲良くしていただきたい」
「も、もちろんです! こちらこそ……よろしくお願いします」
「アイテールくん。私たちは2つ目の家族だと思って、これからはなんでも言ってちょうだいね」
「家族……。アイ、私たち、家族」
にっこりと微笑む彼らに、アイテールはしっかりと頷いた。
士官学校入学は17歳。つまり後8年だ。
それまでに、自分ができる事はできる限りやっておきたい。
窓の外に散らばる星を見ながら、そう固く決心した。
顔を真っ赤にしてそう捲し立てたテディは、驚くアイテールに鼻を鳴らすと背を向けた。そのまま枕で頭を隠し、何も受け付けない姿勢だ。あまりにもベタベタな反応に、アイテールは苦笑した。
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クリスティアは驚きのあまり、そこではないだろうと言うことを気にしている。
……それにしても、これ、もしかして……。俺がテディ・レシュノルティアの性格変えてしまってたり……するのではないだろうか……。
「いや、いやいやいや、まさかそんなことはないだろ……」
「アイ?」
「……ん、あ、な、なんでもない」
思わず言葉に出ていたらしい。なんとか誤魔化したアイテールに、クリスティアは不思議そうな表情を向けた。
「あ、の……。テディ様もお元気そうですし……私は部屋に……その……戻りますね」
レシュノルティア公爵は相変わらず冷たい冷気を纏っており、まともに顔が見えない。もしさっきの一言で息子さんの性格を変えてしまってたら本当にごめんなさいと心の中で合掌をし、フラフラと部屋のドアへ向かう。
すごく、本当に、疲れた……。
「……アイテールくん」
「ひょえっ!? あ、い、いえ、なんでしょうか!」
公爵の横を通り抜けようとした時、声をかけられる。びくりと盛大に肩を揺らし、ひっくり返る声で返事をした。
「……まあ、先程のはなんだ……。テディも混乱しているのだろう。私もつい力んでしまった。……気にしないでくれ」
「……は、はあ……つい……力んで……」
つい力んでしまっただけで、あの冷気が出てしまったらしい。今後は絶対に怒らせないでおこうと決意をしていると、公爵がぴしりと綺麗な角度で腰を曲げた。
「……え、え!? あの、顔を上げてください!」
自身より立場の低い身分の人間に、それも9歳の子供に頭を下げるなど。
アイテールが慌てていると、ふと公爵が顔を上げた。
「今回は本当にありがとう。これからも……娘達と仲良くしていただきたい」
「も、もちろんです! こちらこそ……よろしくお願いします」
「アイテールくん。私たちは2つ目の家族だと思って、これからはなんでも言ってちょうだいね」
「家族……。アイ、私たち、家族」
にっこりと微笑む彼らに、アイテールはしっかりと頷いた。
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