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3 離婚します!
しおりを挟む何かよく分からない書類をチラつかせながら、ソフィアーネはユンネに言い放った。
「まだ子供で成人もしていないくせにこの屋敷と領地を管理する気なの?私が代理となって管理するよう書類をいただいたから、私に任せなさい。」
そう言ってユンネは、侯爵夫人としての権利をソフィアーネに全て奪われた。
その書類は当主の執務室にある金庫の中にしまってある。
執務室の鍵も取られて、全ての権限がソフィアーネのものになってしまった。
確かにユンネは子供だ。
だけどこれでも子爵家を継ぐ為に勉強していたのだ。子爵家と侯爵家。規模は全く違うがやる気はあった。
それをソフィアーネに潰されてしまった。
使用人達は次々とソフィアーネの手によって変わってしまい、ユンネがやる事は無くなってしまった。
敷地の外れの離れに追いやられ、本邸に行けば何もしない穀潰しと言われる。
じゃあせめて何か手伝いをと言えば、貴族学院にも通っていないくせに偉そうに言うなと言われる。
それは仕方ない事だった。学院は十五歳からだ。ユンネは十三歳で嫁いだのだから。
「じゃあエジエルジーン様に学院に通う許可を取ってあげるわ。」
そう言って戦地にいる夫に、ソフィアーネが手紙を出した。その答えはファバーリア侯爵家が経営している騎士学校になら通っていいという事だった。
ユンネのスキルは『複製』だ。
基本このスキルは紙一枚を複製するくらいにしか使われない。軽い物しか複製出来ないのだ。だから文官向きなのに、それを騎士学校へ?
だが、学校は学校なのだから、許可されたのならいくしか無いとユンネは腹を括った。
ユンネはスキルに似合う小柄で細身の体格だった。女性より背は高いが、騎士と言うには低い。
正直騎士学校向きでは無かったが、ユンネは十五歳から十八歳の卒業まで、騎士学校の寮に住んで頑張った。
小柄なユンネにはなかなか厳しく、それでも途中退学が多い中生き残り卒業した。
これで少しは領地運営か、騎士のバッチも貰ったのだから、防衛方面で役立てられると意気揚々と帰ってきた。
だがそれでもユンネはいらない人間だった。
使用人達はユンネを居ないものとして扱った。
住んでいた離れは手入れもなく放置されていた為ボロボロだった。食事も届かない。本邸に貰いに行けば嫌な顔をされる。
ソフィアーネは話しかけても無視するし、それを見た使用人達はソフィアーネの真似をした。
知らぬ間にユンネは浪費家で男遊びをする悪妻と言われている。
「だから毒を飲まれたのだと思うのです。」
ソマルデさんはそう言った。
俺はユンネの記憶がないので、それがどんな辛い事だったのか知らないけど、きっと酷く失望したんだろうと思う。
「離婚するとかはできなかったのかな…。」
俺の呟きにソマルデさんは首を振った。
「恐らくご実家が援助を受けておられるので、出来ないと思われたのではないでしょうか。」
そうか……。ユンネは自殺しようとしたのか。
もしかしてそこに俺が入ってきたのかな?
なんでか分からないけど。
「どうされますか?そろそろ体調も戻られます。私はユンネ様が好きなように生きて良いと思いますよ。」
ソマルデさんはにっこりと笑った。
好きなように…。
俺には不細工でしがないサラリーマンとして生きてきた前世の経験しか知らない。
ユンネのように努力したわけでも、辛い生活を送ったわけでもなく、平々凡々な人生だった。
独身で彼女もいなかったけど、決して孤独だとか寂しいとかはなく、携帯弄ってネットで遊んで、同じ様な仲間と言える友達もちゃんといたのだ。
ユンネが、可哀想に思えた。
こんなに若いうちから男と結婚して、行きたくない騎士学校に通って、帰ってきたら冷遇されて。
しかもユンネは漫画通り悪妻扱いだ。
俺は冷遇も悪妻呼ばわりもごめんだ。
「俺は、離婚したいです。」
俺は俺の希望をソマルデさんに言った。
好きなように生きて良いんだったら、離婚して自由に生きたい。
「承知しました。では不肖このソマルデがお手伝いさせて頂きます。」
俺はぱぁっと喜んだ。
「ありがとうございます!」
俺はここの事を漫画でしか知らないのだ。
心強い仲間が出来て嬉しかった。
一応本邸には出かけると言うべきかと思い、俺はソフィアーネの下に向かった。
離婚するにしても、夫であるエジエルジーンの署名も必要になるので、直接王都の騎士団へ会いに行こうと言うことになった。
エジエルジーンの事をなんと呼べば良いのか分からないので、とりあえず離婚するまでは旦那様と呼ぶことにした。
王都の裁判所で離婚届を受け取ってから、旦那様を訪ねて書類に署名して貰えば早いねと話し合った。
本当はユンネが侯爵夫人なので書類を送る際の封蝋は持っていなければならないのだが、ユンネはそれすら持たされていなかった。
なので手紙を出してもちゃんと届くか確証がないと言うことで、直接会う事にした。
ソマルデさんの話では、ソフィアーネは本日屋敷にいるはずだと言っていた。別に言わなくてもいいのではないかとも言われたけど、この離れをまた不在にするので無用心かなと思ったのだ。
俺は本邸に初めて来た。
「おお、すげぇ~。」
物凄く大きな屋敷だった。
俺が今住んでいる屋敷も別荘かなと思うくらい大きいのに、この屋敷は三角屋根とかは無いけど、ホテルかな?お城かな?と思えるくらい大きい。
正面の大きな扉から左右を見回しても、窓がずっと向こうまで続いている。
この正面玄関も外に階段があって広々としている。
俺ここの扉叩いて気付いてもらえるのかな?
そう思いつつ、コンコンとノックしてみた。
案の定、音沙汰無し。数回繰り返して、俺は諦めた。
玄関から離れてとりあえず左側に歩いてみる。
ずーと壁と窓が続いていて、高い位置にその窓はある為中は覗けなかった。
漸く角に来て曲がってみると、庭園っぽい場所が見えた。思い切って奥に進んでみる。
庭園は複雑でウロウロと歩き回り開けた場所に出る。そこには探し人、ソフィアーネかな?と思える美人がいた。ザ、ティータイムという感じで寛いでいるのが見えた。
近付いていくと側に控えていた護衛や侍従達がザッと俺の前に立ち塞がる。
「許可なく何故貴方がここにいるのかしら?」
俺が口を開く前に、ゆっくりとティーカップを置いたソフィアーネらしき人物が口を開いた。
この高圧的な話し方は、間違いなく本人だろう。
銀髪に少しキツめのパッチリ青目の美人だ。
ソマルデさんが言っていた通りの人である。
エジエルジーンとは母方の従姉妹に当たるらしい彼女は、漫画のエジエルジーン同様無茶苦茶綺麗な人だった。確か年齢は二十六歳と聞いていた。美人はちょっと老けて見えるのかなと失礼な感想を思い浮かべる。なんかキツめの雰囲気がそう感じさせるのだ。
俺は美人は苦手だ。俺は容姿に自信のない弱小者なので、自己顕示欲の塊の様な美人は苦手なのだ。
「………あ、あのぉ、ちょっと暫く外出するので、そのご挨拶にぃ~。」
怖いなぁと思いながら返事をする。
だって護衛の人達の殺気だった雰囲気が怖い。剣の柄に手を掛けるのやめて欲しい。
ソフィアーネは艶然と笑った。
「勝手にすればいいでしょう?貴方はファバーリア侯爵家には不要な存在なのだから。もう帰ってこなくてもよろしいのよ?」
いや不要な妻とかなんだろう?確かファバーリア侯爵家から直ぐに嫁ぐ様にと言われてユンネはきたはずなのに、ここってそういう世界なの?それとも貴族とはそういうもんなのだろうか。
ソフィアーネは外だというのに芝生の上にカウチを置いて、そこの上に寝そべっていた。それを取り囲む様にイケメンが大勢囲っている。
彼等はソフィアーネを大事そうに撫でたり、長い銀髪にキスをしたりして彼女を喜ばせようと必死に見えた。
俺はうわぁと内心ドン引きしていた。
そんなにいい男に囲まれてチヤホヤされて嬉しいのだろうか。
「えっと、じゃあ、そういう事で…、失礼します。」
俺は言う事は言ったので、早々に退散することにした。
頭を少し下げたので、ソフィアーネの目配せには気付かなかった。
目の前に立っていた一人の護衛が、剣を抜き切り掛かってきたのだ。
ユンネは騎士学校を卒業しているのだろうけど、俺にはその知識は無かった。
無かったけど、なんでか避けれた。
「…!!うわぁっっ、ととぉ!?」
何する気だと逃げようとして、後ろに尻餅をついてしまう。ああぁ~~せっかく避けたのに何やってんだよと心の中で自分にツッコミながら、俺は絶体絶命のピンチに陥った。
ほんと無意識に左腕を頭上に上げて、致命傷を避けようとする。視線も切り掛かる護衛から外さなかった。
多分これはユンネの身体が覚えている感覚なんだろうと、割と冷静に思考していた。
あーこれ腕大丈夫かなぁとか呑気に構える。
こういう時って時間がゆっくり流れるもんなのだなぁとかまで思ってしまった。
護衛の刃が目の前に迫ってきた時、視界に黒い影が割り込んできた。
ギィンという刃と刃が重なり合う音と、目の前に立つソマルデさん。護衛の剣はソマルデさんの持つ長剣によって受け止められていた。
「ご無事ですか?ユンネ様。」
冷静な声でソマルデさんが後ろ向きのまま俺に声を掛けてきた。
「…!あ、は、はいっ、ありがとうございます!」
慌てて俺は立ち上がった。刃を向けられたのに、いつまでも座り込んでいては危険だと思ったからだ。
「ボブノーラ公爵令嬢、ファバーリア侯爵夫人に対してその無礼、許されるものではありません。」
ソマルデさんの声は今までの温厚そうなものとは違い、硬く鋭く護衛達の動きを止めた。
「貴方、本当にその子供に仕えてるのね?私に仕えなかった事を後悔するわよ?」
ソフィアーネの声も硬い。
二人は顔見知りなんだろうかと不思議な気持ちで、固唾を飲んで見守った。
「後悔するのは貴方様です。今すぐこの屋敷から出て行く事をお勧めします。」
「ふふ、私が誰か分かって言っているの?私はボブノーラ公爵家の娘よ。エジエルジーン様からこの屋敷を預かっているの。そこの子供はいずれ離婚して私とエジエルジーン様が結婚します。その証書も頂いているのよ。」
ソマルデさんがスッと構えていた刃を下ろした。
「そうですか。では、確認してまいります。」
ソフィアーネがえ?と驚いた顔をする。
「確認?エジエルジーン様は私からの手紙しか受け取らないわよ!ファバーリア家の家紋入り封蝋は私が預かっているのですからね!」
ソマルデさんはにっこりと笑った。
「ユンネ様、行きましょう。」
ソマルデさんに促されて、俺も一緒に本邸から立ち去った。
チラリと後ろを振り返ると、ギンッと睨みつけるソフィアーネの顔が怖い。美人はやっぱり怖い。
ひいいぃぃぃいと心の中で悲鳴を上げながら、老人とは思えぬ早さでスタスタと歩くソマルデさんを必死に追い掛けた。
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