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番外編
90ドゥノーの優しい風⑪
エジエルジーン・ファバーリア侯爵の名が告げられ、謁見の広間の大扉が開かれる。
長く赤い絨毯の先には幅広の階段があり、その上には厳かに玉座が鎮座していた。
玉座には本日エジエルジーンを呼び出した国王陛下が座っているわけだが、エジエルジーンは無表情に進み出て階段の下で一礼した。
階段の一番下にはルキルエル・カルストルヴィン王太子殿下が立っていた。王太子を上ではなく態とそこに立たせたのは一目瞭然だった。
長い絨毯の両脇には主要な貴族達が呼び出されたのか、大臣をはじめ大勢の人が並んでいた。
ニジファレル宰相閣下はルキルエル王太子殿下とは真逆の場所に立っていた。誰一人同じ高さに立たせたくないのだろう。
「おお、ファバーリア侯爵よ。黒銀騎士団を退団してから会うのは初めてではないか?本日は侯爵に是非要職に就いてもらおうと思って呼び出した。」
「勿体無いお言葉です。」
エジエルジーンの表情は変わらない。表情が崩れるのは妻のユンネの前だけなので、相変わらず氷の様に冷たく跳ね返す対応に、国王の顔が引き攣る。
「望みの地位があるならば言ってみよ。」
「…………。」
エジエルジーンはチラリとルキルエル王太子殿下を見た。この謁見の間に来る前に会って話したかったのだが、国王が手を回したのか会うことが出来なかった。
さて、どうする?
ユンネは王妃を目覚めさせにいった。王妃が目覚めなければ目の前で不遜に座る国王陛下を縛り付けることもできない。
エジエルジーンには勿論従う気などない。
今ルキルエル王太子殿下のスキルを奪ってどうする気か?今やこの国は王太子殿下の力で保っている様なものだ。他国に王太子殿下のスキルが失われたと知られたら直ぐに攻め込まれるぞ。どの国もスキル持ちを保有するのに必死なのだ。
応えないエジエルジーンに痺れを切らしたのか、国王はエジエルジーンに上まで来るよう命じた。
エジエルジーンは大人しくルキルエル王太子殿下の前を通り過ぎ上に登る。
「王太子の『絶海』を奪ったら、私に渡すんだ。」
小声で告げられた声は下まで届かない。
エジエルジーンの周りが一気に冷えていく。ルキルエル王太子殿下は冷めた目でその様子を見上げていた。
「恐れながら国王陛下、他者のスキルを受け取るのは危険かと。」
生まれながらに持っている者でも使いこなせず自滅することもあるのに、スキル無しが突然受け取って使える程、スキルとは簡単なものではない。だからこそファバーリア家の代々当主は危険なスキルを取り込むことはあっても、他人にスキルを与えることを良しとしなくなった。
ルキルエル王太子殿下の『絶海』を突然身体に入れたからといって、この怠惰な国王が使いこなせるとは思えなかった。
この国王には元々スキルなんてないのだ。何もないスキル無しが今玉座に座っている。
世間には無敵の守護のスキルを持つと公表しているが、それはイェリティア王妃の力だ。この男には何もない。ただ王族というだけなのだ。
この王は嘘ばかりだ。たまたま転がり落ちてきた王座に縋り付く無能な王。
一部の人間を除き、この王が無能なスキル無しだと知る人間は少ない。国務の殆どは王太子が片付け、眠り続ける王妃のことも、病弱な為離宮にいるが王妃としての役割を全うし元気に過ごしていると周りには言っている。
絶対の守護を持つ賢王であると世間には言っているのだ。
実際は王太子と宰相が二人で回している。それもここ数年で貴族達の考えもかなり改まってきたので、この無能な王は焦っているのだろう。
「いいか、今何故か王妃の力が弱まりつつある。ファバーリア侯爵には望む職を与えよう。私の側で私を守るんだ。」
ユンネが聞いていたら、はあぁ?と思いっきり言いそうだなと思いながら、エジエルジーンは一歩後退した。
「その命には応じられません。」
「なに!?」
何故驚く。いつから私がお前の忠臣になった?何故命じられたままいうことを聞くと思った?
ここに多くの貴族達を呼びつけたのは、エジエルジーンが国王陛下に従う様を見せつける為だったのかと考えが至り、浅慮な国王に呆れた。
エジエルジーンは階段を降りた。そしてルキルエル王太子殿下の前に立つ。
「殿下、いかがなさいますか?」
ルキルエル王太子殿下は不敵に笑った。
「剣を。」
エジエルジーンは頷き、今まで騎士団長としてずっと使い続け、今でも使い続ける愛用の剣を腰から鞘ごと外した。
ルキルエル王太子殿下の前で片膝をつき恭しく両手で差し出す。
この場に集まっていた貴族達がどよめいた。
誰もが知ってはいた。エジエルジーン・ファバーリア侯爵が王太子殿下に忠誠を誓っているのは周知の事実。だが最近黒銀騎士団長を辞め、領地に引っ込んだのも事実。
王太子を見限ったのか、謀反を企むのか、国王陛下につくのか…、噂は静かに流れていた。集まった貴族達はそれを確認する為に招集に応じ集まっていた。
だがこの一部始終が物語っている。
ファバーリア侯爵は今も変わらずルキルエル・カルストルヴィン王太子殿下に忠誠を誓っている。
ルキルエルは剣を鞘から抜き、鞘はファバーリア侯爵へ戻した。抜き身の剣を手に階段を上がっていく。
赤い瞳が睨みつけるのは自分の父親だが、父と思ったことは一度もない。
「な、なんだ!?謀反でも企んでいるのか!?」
ルキルエルは嘲笑った。
「謀反?ただ立派な椅子に座っていただけの年寄りに何を楯突くんだ?」
剣先が上がり、国王の顔の横にブスリと刺さる。
「わ、私には、攻撃は効かんぞ!!」
国王陛下の叫びと共に、バチンッという大気を裂く音が響いた。音とも衝撃ともつかない振動だ。
ルキルエルはニィと笑った。
「これがなんの音か分かるだろう?」
国王の顔色が蒼白になる。イェリティア王妃の目が覚めたのだ。
椅子の背にめり込んだ刃が、ズブズブと下がってくる。王の肩スレスレに止まった。背もたれの中の綿が出て、玉座に大きな傷が出来た。
「王よ、まだ暫くはこの破れた椅子に座らせてやろう。まだ隣国がきな臭い。そうだな…、三年か四年程度だろう。それまで大事にこの椅子に座っとくんだ。」
戦争はまだ続くだろうと予想している。それが終わるまでは戴冠式は手間も金もかかる。本当はもっと国を平和にしてからドゥノーを迎え入れたかったが……。あの老騎士はどうしても自分を誰かとくっつけて安心したいらしい。
まぁいい。
ルキルエルだってドゥノーを自由にさせとくのは不安ではある。せっかく見つけたのだ。捕まえておかないと。
ドゥノーがあまりにも善良で平凡な人間だった為少し躊躇ったが、だからといって手放すつもりもなかった。自分が補えばいいだけだ。その為の配下も十分にいる。
ルキルエルの威圧に泡を吹く王を放置して、剣を抜いて階下に降りた。
「兄上、王と王妃の契約書の破棄を直ぐにやってくれ。」
「書類は作ってるよ。もう用意してるからそこで泡吹いて気絶しているうちに押しちゃおう。」
ニジファレルは早速血判を押しに玉座へ上がって行った。
ルキルエルは剣をファバーリア侯爵に返しながら、周囲に視線を巡らす。集まった貴族達は皆頭を下げルキルエル王太子殿下に恭順の意を示した。
イェリティア王妃の離宮に向かおうと足を向けた時、長い絨毯の上に人影が現れる。
ホトナルの『瞬躍』だ。連れてきたのはドゥノーとユンネだった。
「殿下っ!」
ここが何処かも考えていなさそうな顔でパァとドゥノーが笑う。手を伸ばすと駆け寄ってきて抱き付いてきた。
「どうですか!?ちゃんと王妃様を起こしましたよ!」
どやぁと笑う素直な笑顔に、流石のルキルエルも笑ってしまった。
「ああ、感じた。よくやったな。」
引き寄せて腰を抱き褒めると、ドゥノーは一瞬ポカンと口を開けて驚き、次第に顔が赤くなっていった。
「そ、そうだよ?だから物騒なことはもう考えちゃダメなんだからね?」
どうやら白薔薇の離宮ごと『絶海』に沈めるといった話しがずっと引っ掛かっていたらしい。
「うわぁ、ドゥノーったら大胆っ!」
明るく楽しそうなユンネの声が広い広間に響いた。そこで漸くドゥノーはここがどこか、どんな状況か気付いた。
「あ、あれ?へ?え?ここどこ!?」
「謁見中だったが、もう終了した。」
ドゥノーの戸惑いの声に、ルキルエルが答えた。
周囲には大勢の貴族が並び、一様にシンと静まり返っている。玉座には国王陛下らしき人が座っているが、泡を吹いているのはなんで?玉座も破れて真っ白な綿が出てるけど、なんで???
ドゥノーは混乱した。
「ファバーリア侯爵、後日お前の能力について詳しく聞きたい。ホトナル、母上の所へ行く。連れて行ってくれ。」
ルキルエルはエジエルジーンとホトナルにそれぞれ命じた。
エジエルジーンは礼をとり了解する。
「了解でーす。」
ホトナルは軽く返事をすると、ドゥノーの腰を抱いたままの王太子殿下の側に行き、失礼しますと言って腕を掴んだ。
三人の姿が一瞬で消える。
「置いてかれてしまいました。」
ドゥノーは大丈夫かなぁと思いつつ、ユンネは旦那様を見上げた。
「今日はもうこれで終わりだろう。帰ろうか。」
エジエルジーンは帰りたくてたまらなかった。ユンネの体調が心配だからだ。
ジッと見下ろしてくる旦那様を見上げて、ユンネはほにゃっと笑う。
「俺は大丈夫ですよ。」
滅多に人前で表情が崩れないエジエルジーンが、ユンネの気の抜ける笑顔につられて微かに微笑む。
その様子に、集まった貴族達は本日数度目の驚愕を味わった。
凶悪な王太子に続き、氷の元騎士団長が笑っている。しかもどちらも優し気に。この二人は普通の人間のように笑えたのかと、皆固まっていた。
「はいはい、終了でーす。今日は皆様お帰りくださいねー。」
ニジファレル宰相は騎士達に命じて集まった人々を帰らせにかかった。
面倒な残務処理はいつもニジファレルに回ってくる。
「あ、ファバーリア侯爵夫人には王室の揺れの少ない超快適な馬車を出しますからお待ち下さいね。多分暫く混雑するので。」
その訳知り顔にユンネはキョトンとした。
「え?誰にも言ってないんですけど…、まさか知ってるとかじゃないですよね?」
宰相閣下はルキルエル王太子殿下とはまた違う、底の知れない笑顔で柔らかく微笑んだ。
イェリティア王妃とルキルエル王太子殿下の再会は実に気不味かった。
二人でドゥノーを挟んで喋るのだ。折角だから二人きりでと言ったのに、どちらにも手を取られてしまって身動きが取れない。
イェリティア王妃は長く眠っていた割には元気だった。直ぐに起き上がり食事も摂れている。これが王妃様の『眠りの守護者』のスキルの凄いところで、寝ている間は完全に身体を守るらしい。寝たきりだからと筋力が落ちることも体力が減ることもなかった。
とりあえず食事をしたらどうかというソマルデ黒銀騎士団長の勧めで三人でテーブルを囲んでいるが、ドゥノーは真ん中だ。
王妃様は殿下のことをずっと心配していたけど、最後に直接会ったのが小さい頃で、何をどうしたらいいのか悩むらしく、ドゥノーが必死で会話を続けるはめになった。
そして限界がきた。
「ううう、もうっ!二人とも直接喋らないとダメだよ!?」
びっくりした顔が似ている。やっぱり親子なんだなぁと感心した。
「でもね、ほら、ずっとお話ししてなかったでしょう?どうしましょう。」
殿下は黙ってしまったけど、王妃様は素直に打ち明けた。
僕もどうしていいのか分からないんだけど。
「いい考えがある。」
眉間に皺を寄せていた殿下が何か閃いたらしい。
「え?何ですか?」
「毎日食事は三人で摂ろう。」
え?
「そうっ!そうねっ!いい考えだわ!」
いや、ちょっと待って?
「僕は学生で寮に住んでるんだよ?何言ってるの?」
「王宮から通えばいい。寮は出ろ。」
そんな無茶な!王宮はかなり広い。行き帰りの時間が地味にかかる。
「出来ないよっ!」
「俺が送れば直ぐだ。」
ええ!?王太子殿下を足に使うの!?
「そうよ、もう直ぐ卒業よね?ほんの少しの間じゃない。卒業後は王宮に住む予定だったのでしょう?」
「確かに卒業後は王宮に入りますけど。」
「問題ないな。これで解決だ。」
何が?僕は二人で話せるようになったらって言ってたんだけど?
「うふふ、一緒に暮らすようになるの楽しみね。」
先程の気不味さもどこへやら、王妃様も殿下も嬉しそうだ。
長い間会ってなかったもんね。間に入ってやって打ち解けるよう助けてやらないとかな?
「仕方ないなぁ。」
渋々僕は殿下の提案を受け入れるしかなかった。
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